ライヴ・フロム・マディソン・スクエア・ガーデン
『ライヴ・フロム・マディソン・スクエア・ガーデン』 | |||||
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エリック・クラプトン&スティーヴ・ウィンウッド の ライブ・アルバム | |||||
リリース | |||||
録音 | 2008年2月25日、26日、28日 ニューヨーク マディソン・スクエア・ガーデン | ||||
ジャンル | ロック、ブルースロック | ||||
時間 | |||||
レーベル | リプリーズ・レコード | ||||
プロデュース | John McDermott、James Pluta、Scooter Weintraub | ||||
専門評論家によるレビュー | |||||
チャート最高順位 | |||||
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エリック・クラプトン アルバム 年表 | |||||
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スティーヴ・ウィンウッド 年表 | |||||
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『ライヴ・フロム・マディソン・スクエア・ガーデン』(英語: Live from Madison Square Garden)は、エリック・クラプトンとスティーヴ・ウィンウッドが2009年に連名で発表したライブ・アルバム。2008年2月に行われたマディソン・スクエア・ガーデン公演のライブ音源が収録されており、クラプトンの所属レーベルであるリプリーズ・レコードから発売された。
背景
[編集]クラプトンとウィンウッドは1969年にブラインド・フェイスを結成したが、同年のうちに解散。しかし、2007年には両名の再共演ライブが度々行われるようになった。5月19日には、バークシャーで開催されたカントリーサイド・ロックスというコンサートでクラプトンがウィンウッドのステージにゲスト参加し、同年7月28日にはシカゴで開催されたクロスロード・ギター・フェスティバルでは、ウィンウッドがクラプトンのステージにゲスト参加した[15]。そして2008年2月25日、26日、28日には、クロスロード・ギター・フェスティバルと同様、クラプトンのバンドにウィンウッドが加わる形でマディソン・スクエア・ガーデン公演が行われた[15]。
収録曲のうち「泣きたい気持」、「プレゼンス・オブ・ザ・ロード」、「オール・ライト」、「マイ・ウェイ・ホーム」の4曲は、ブラインド・フェイス唯一のアルバム『スーパー・ジャイアンツ』からの曲である。また、両名のソロ・アルバムの曲に加えて、クラプトンが在籍していたデレク・アンド・ザ・ドミノスの曲、ウィンウッドが在籍していたトラフィックの曲、それにカヴァー曲も演奏された。収録曲のうち2曲はジミ・ヘンドリックスのカヴァーで、「リトル・ウィング」はデレク・アンド・ザ・ドミノスのアルバム『いとしのレイラ』(1970年)でもカヴァーされており、「ヴードゥー・チャイル」は、ウィンウッドがオリジナル・ヴァージョンのレコーディングにゲスト参加した。ウィンウッドによれば、この時の共演ライブは3日間だけなので、選曲に関しては敢えてシンプルな曲に焦点を当てたという[16]。
CDは2枚組で発売され、21曲入りとなった。一方、DVDは「ロウ・ダウン」が外されて20曲入りとなり、ボーナス映像を収録したディスク2が追加された。
反響・評価
[編集]ドイツのアルバム・チャートでは8位に達し、33週チャート圏内に入るヒットを記録した[1]。一方、クラプトンとウィンウッドの母国イギリスでは、全英アルバムチャートで最高40位に終わり、チャート入りも2週にとどまった[9]。
第52回グラミー賞では、本作が最優秀ロック・アルバム賞にノミネートされ、「マイ・ウェイ・ホーム」が最優秀ロック・ボーカル・パフォーマンス賞(デュオまたはグループ部門)にノミネートされた[17]。
Stephen Thomas Erlewineはオールミュージックにおいて5点満点中3.5点を付け「彼らのとても魅力的な演奏には心地好い感触があり、簡素なセッティングによって、彼らのインタープレイにしっかりスポットライトが当てられている」と評している[18]。
ツアー
[編集]クラプトンとウィンウッドは、本作リリース後の2009年6月10日よりアメリカの14都市を回るツアーを行っており[19]、このツアーではイアン・トーマスに代わってエイブラハム・ラボリエル・ジュニアがドラムスを担当した[20]。また、2011年には11月から12月にかけてジャパン・ツアーを行い、この時にはスティーヴ・ガッドがドラムスを担当した[21]。
収録曲
[編集]CD
[編集]ディスク1
[編集]- 泣きたい気持 - "Had to Cry Today" (Steve Winwood) – 7:47
- ロウ・ダウン - "Low Down" (J.J. Cale) – 4:10
- ゼム・チェンジズ - "Them Changes" (Buddy Miles) – 5:10
- フォーエヴァー・マン - "Forever Man" (Jerry Lynn Williams) – 3:33
- スリーピング・イン・ザ・グラウンド - "Sleeping in the Ground" (Sam Myers) – 4:50
- プレゼンス・オブ・ザ・ロード - "Presence of the Lord" (Eric Clapton) – 5:23
- グラッド - "Glad" (S. Winwood) – 4:13
- オール・ライト - "Well All Right" (Jerry Allison, Buddy Holly, Joe B. Mauldin, Norman Petty) – 5:35
- ダブル・トラブル - "Double Trouble" (Otis Rush) – 8:06
- パーリー・クイーン - "Pearly Queen" (Jim Capaldi, S.Winwood) – 6:10
- テル・ザ・トゥルース - "Tell the Truth" (E. Clapton, Bobby Whitlock) – 6:42
- ノー・フェイス、ノー・ネイム、ノー・ナンバー - "No Face, No Name, No Number" (J. Capaldi, S.Winwood) – 4:09
ディスク2
[編集]- アフター・ミッドナイト - "After Midnight" (J.J. Cale) – 4:45
- スプリット・ディシジョン - "Split Decision" (Joe Walsh, S. Winwood) – 6:25
- ランブリング・オン・マイ・マインド - "Rambling on My Mind" (Robert Johnson) – 4:01
- 我が心のジョージア - "Georgia on My Mind" (Hoagy Carmichael, Stuart Gorrell) – 5:05
- リトル・ウィング - "Little Wing" (Jimi Hendrix) – 6:42
- ヴードゥー・チャイル - "Voodoo Chile" (J. Hendrix) – 16:23
- マイ・ウェイ・ホーム - "Can't Find My Way Home" (S. Winwood) – 5:33
- ディア・ミスター・ファンタジー - "Dear Mr. Fantasy" (J. Capaldi, S.Winwood, Chris Wood) – 7:41
- コカイン - "Cocaine" (J.J. Cale) – 6:41
DVD
[編集]- "Had to Cry Today"
- "Them Changes"
- "Forever Man"
- "Sleeping in the Ground"
- "Presence of the Lord"
- "Glad"
- "Well All Right"
- "Double Trouble"
- "Pearly Queen"
- "Tell the Truth"
- "No Face, No Name, No Number"
- "After Midnight"
- "Split Decision"
- "Rambling on My Mind"
- "Georgia on My Mind"
- "Little Wing"
- "Voodoo Chile"
- "Can't Find My Way Home"
- "Dear Mr. Fantasy"
- "Cocaine"
レコーディング・メンバー
[編集]- エリック・クラプトン - ボーカル、ギター
- スティーヴ・ウィンウッド - ボーカル、ギター、キーボード
- クリス・ステイントン - キーボード
- ウィリー・ウィークス - ベース
- イアン・トーマス - ドラムス
脚注
[編集]- ^ a b Offizielle Deutsche Charts
- ^ italiancharts.com - Eric Clapton and Steve Winwood - Live From Madison Square Garden
- ^ Live from Madison Square Garden - Eric Clapton, Steve Winwood | Awards | AllMusic
- ^ Eric Clapton and Steve Winwood - Live From Madison Square Garden - austriancharts.at
- ^ spanishcharts.com - Eric Clapton and Steve Winwood - Live From Madison Square Garden
- ^ norwegiancharts.com - Eric Clapton and Steve Winwood - Live From Madison Square Garden
- ^ Eric Clapton and Steve Winwood - Live From Madison Square Garden - hitparade.ch
- ^ lescharts.com - Eric Clapton and Steve Winwood - Live From Madison Square Garden
- ^ a b ERIC CLAPTON | Artist | Official Charts - 「Albums」をクリックすれば表示される - 2015年2月22日閲覧
- ^ swedishcharts.com - Eric Clapton and Steve Winwood - Live From Madison Square Garden
- ^ ultratop.be - Eric Clapton and Steve Winwood - Live From Madison Square Garden
- ^ dutchcharts.nl - Eric Clapton and Steve Winwood - Live From Madison Square Garden
- ^ ORICON STYLE
- ^ ultratop.be - Eric Clapton and Steve Winwood - Live From Madison Square Garden
- ^ a b 日本盤CD(WPCR-13545/6)ライナーノーツ(大友博、2009年4月)
- ^ A Conversation With Steve Winwood : Steve Winwood - Interview by Werner Wingen - 2014年12月30日閲覧
- ^ Rock On The Net: 52nd Annual Grammy Awards - 2010 - 2014年12月30日閲覧
- ^ Live from Madison Square Garden - Eric Clapton, Steve Winwood | AllMusic - Review by Stephen Thomas Erlewine
- ^ Steve Winwood and Eric Clapton : Steve Winwood - 2014年12月30日閲覧
- ^ Band Lineup for Winwood/Clapton Shows : Steve Winwood - 2014年12月30日閲覧
- ^ エリック・クラプトン&スティーヴ・ウィンウッド、来日決定。日本初共演! | チケットぴあ - 2014年12月30日閲覧