スペンサー・デイヴィス・グループ
スペンサー・デイヴィス・グループ The Spencer Davis Group | |
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アムステルダムでリハーサル中のスペンサー・デイヴィス・グループ (1966年) | |
基本情報 | |
生誕 | イングランド バーミンガム |
ジャンル | ブルー・アイド・ソウル[1]、ブルース・ロック[2] |
活動期間 | 1963年–1969年、1973年–1974年、2006年–2020年 |
レーベル | フォンタナ、アイランド、ユナイテッド・アーティスツ |
共同作業者 | ブラインド・フェイス、トラフィック、マフ・ウィンウッド |
公式サイト |
spencer-davis-group |
メンバー |
ヨーロッパ スペンサー・デイヴィス エディ・ハーディン ミラー・アンダーソン コリン・ホッジキンソン ステフ・ポルツェル アメリカ スペンサー・デイヴィス エド・トゥリー タラス・プロダニアック ジム・ブレイザー トム・フィルマン |
旧メンバー |
スティーヴ・ウィンウッド マフ・ウィンウッド ピート・ヨーク フィル・ソーヤー レイ・フェンウィック ディー・マレイ デイヴ・ヘインズ ナイジェル・オルソン ジョン・ヒッチコック チャーリー・マクラッケン |
スペンサー・デイヴィス・グループ(The Spencer Davis Group)は、イギリスのバンド。スペンサー・デイヴィス(1939年7月17日-2020年10月19日)を中心に結成。メンバーはスペンサー・デイヴィス (ボーカル、ギター)、スティーヴ・ウィンウッド (ボーカル、オルガン)、マフ・ウィンウッド (ベース)、ピート・ヨーク (ドラム)。
キャリア
[編集]1965年デビュー。1966年から1967年にかけて代表曲となる「愛しておくれ (Gimme Some Lovin')」、「アイム・ア・マン」などの全英TOP10ヒットを放った。アメリカのビルボード・チャートでも、「愛しておくれ」は7位[注釈 1]、「アイム・ア・マン」は10位まで上昇した。当時十代後半だったボーカリスト、オルガニストのスティーヴ・ウィンウッド[3]は、そのソウルフルな歌声から音楽メディアなどによって、もてはやされた。グループのヒット曲には他に「キープ・オン・ランニン」、「サムバディ・ヘルプ・ミー」がある[注釈 2]。しかし1967年にスティーヴとマフのウィンウッド兄弟が脱退すると、バンドの活動は行き詰まった。
スペンサー・デイヴィスはアイランドとの契約について、不公正なものでありヒットが何曲も出たにもかかわらず、大きな金額を見たことがなかったと回想している。彼は破産寸前だったが、オールマン・ブラザーズ・バンドの一曲にかかわり、なんとか破産を免れたという。その一曲に関する報酬は、過去の楽曲よりも大きかったという。彼はクリス・ブラックウェルと厳しく交渉し、ボブ・マーリー[注釈 3]、ロバート・パーマー、エディ&ホットロッズらの宣伝担当で収入アップをはかった。ウィンウッドはブラインド・フェイスやトラフィックを結成。佳作のアルバムを発表した。彼はツトム・ヤマシタズ・ゴーにも参加した。さらにソロとなってからは、数年ほど低迷したが、1981年には「ユー・シー・ア・チャンス」「アーク・オブ・ア・ダイバー」のヒットを放った。その後も「ヴァレリー」「ハイアー・ラヴ」「ロール・ウィズ・イット」のヒットを記録している。
スペンサー・デイヴィスは1970年代からジャズ作品のプロデュースなどを手がけた。彼はその後もライブを中心に活動したが、2020年に死去している。
「愛しておくれ」はブルース・ブラザーズなどにカバーされ[注釈 4]、ウィンウッドのライブでもレパートリーとして披露される。
ラインナップ
[編集]最新メンバー
[編集]- ヨーロッパ
- スペンサー・デイヴィス(Spencer Davis) - ギター、ボーカル
- エディ・ハーディン(Eddie Hardin) - キーボード
- ミラー・アンダーソン(Miller Anderson) - ギター
- コリン・ホッジキンソン(Colin Hodgkinson) - ベース
- ステフ・ポルツェル(Steff Porzel) - ドラム
- アメリカ
- スペンサー・デイヴィス(Spencer Davis) - ギター、ボーカル
- エド・トゥリー(Ed Tree) - ギター
- タラス・プロダニアック(Taras Prodaniuk) - ベース
- ジム・ブレイザー(Jim Blazer) - ピアノ
- トム・フィルマン(Tom Fillman) - ドラム
過去のメンバー
[編集]- スティーヴ・ウィンウッド(Steve Winwood) - ピアノ、リード・ギター、オルガン、ボーカル
- マフ・ウィンウッド(Muff Winwood) - ベース
- ピート・ヨーク(Pete York) - ドラム
- フィル・ソーヤー(Phil Sawyer) - ギター、ボーカル
- レイ・フェンウィック(Ray Fenwick) - ギター、ボーカル
- ディー・マレイ(Dee Murray) - ベース、ボーカル
- デイヴ・ヘインズ(Dave Hynes) - ドラム
- ナイジェル・オルソン(Nigel Olsson) - ドラム、バック・ボーカル
- ジョン・ヒッチコック(John Hitchcock)
- チャーリー・マクラッケン(Charlie McCracken) - ドラム、ベース、バック・ボーカル
ディスコグラフィ
[編集]アルバム
[編集]- 『ゼア・ファースト・LP』 - Their First LP (1965年)
- 『セカンド・アルバム』 - The Second Album (1966年)
- 『オータム '66』 - Autumn '66 (1966年)
- 『ウィズ・ゼアー・ニュー・フェイス・オン』 - With Their New Face On (1968年)
- Funky (1969年) ※初出タイトルは『Letters From Edith』
- 『グラッゴ』 - Gluggo (1973年)
- 『リヴィング・イン・ア・バック・ストリート』 - Living in a Back Street (1974年)
関連項目
[編集]脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ スペンサー・デイヴィス・グループ 2022年5月2日閲覧
- ^ スペンサー・デイヴィス死去 BBC 2022年5月2日閲覧
- ^ スティーヴ・ウィンウッド