コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

ライアン・プレスリー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ライアン・プレスリー
Ryan Pressly
ヒューストン・アストロズ #55
ミネソタ・ツインズ時代
(2013年4月5日)
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 テキサス州ダラス
生年月日 (1988-12-15) 1988年12月15日(36歳)
身長
体重
6' 3" =約190.5 cm
205 lb =約93 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
プロ入り 2007年 MLBドラフト11巡目
初出場 2013年4月4日 デトロイト・タイガース
年俸 $14,000,000(2023年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
国際大会
代表チーム アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
WBC 2023年
獲得メダル
男子 野球
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
ワールド・ベースボール・クラシック
2023

トーマス・ライアン・プレスリーThomas Ryan Pressly, 1988年12月15日 - )は、アメリカ合衆国テキサス州ダラス出身のプロ野球選手投手)。右投右打。MLBヒューストン・アストロズ所属。

経歴

[編集]

プロ入りとレッドソックス傘下時代

[編集]

2007年MLBドラフト11巡目(全体354位)でボストン・レッドソックスから指名され、6月18日に契約。

2008年、傘下のルーキー級ガルフ・コーストリーグ・レッドソックスでプロデビュー。10試合(先発9試合)に登板して1勝4敗、防御率3.79、34奪三振を記録した。

2009年はA-級ローウェル・スピナーズ英語版でプレーし、13試合(先発11試合)に登板して6勝4敗、防御率3.17、64奪三振を記録した。

2010年はA級グリーンビル・ドライブでプレーし、26試合(先発24試合)に登板して5勝7敗、防御率3.72、96奪三振を記録した。

2011年はA+級セイラム・レッドソックスでプレーし、26試合に先発登板して6勝11敗、防御率4.50、72奪三振を記録した。

2012年はまずA+級セイラムでプレーし、20試合(先発12試合)に登板して5勝3敗、防御率6.28、61奪三振を記録した。7月にAA級ポートランド・シードッグスへ昇格。14試合に登板して2勝2敗、防御率2.93、21奪三振を記録した。

ツインズ時代

[編集]

2012年12月に行われたルール・ファイブ・ドラフトミネソタ・ツインズから指名され、移籍した[2]

2013年は開幕ロースター入りし、4月4日のデトロイト・タイガース戦でメジャーデビュー。6点リードの9回表から登板し、1回を1安打、無失点、1奪三振に抑えた[3]。この年は49試合に登板して3勝3敗、防御率3.87、49奪三振を記録した。当時、父親のトム・プレスリーは癌を患っており、余命わずかという状況であった。そんな中でライアンはメジャーデビューを果たし、父を感激させ、父が旅立つ前に親孝行を果たした(同年11月、トムは永眠)[4]

2014年2月28日にツインズと1年契約を結んだ[5]3月24日に傘下のAAA級ロチェスター・レッドウイングスへ異動し[6]、そのまま開幕を迎えた。この年は登板機会が25試合まで減少したが、防御率を1点以上改善して2.86という数値を記録し、無敗で2勝を記録した。

2015年は27試合に投げ、通算100試合登板に達した。この年は1本も本塁打を許さず、防御率も2年連続で2点台を維持するなど、安定したピッチングを見せた。

2016年は完全にリリーフ陣の中核に定着し、チーム最多[7]の72試合に登板。防御率3.70、6勝7敗1セーブ、WHIP1.35という成績を残し、低迷するチームを支えた。

2017年は調子を崩し、登板数が57に減少した上に防御率も4.70と自己ワーストに終わった。

アストロズ時代

[編集]

2018年7月27日にホルヘ・アルカラジルベルト・セレスティーノとのトレードで、ヒューストン・アストロズへ移籍した[8]。移籍後は26試合で防御率0.77、2セーブ、16ホールドと好調だった。自身初のポストシーズンでも5試合に登板して3ホールド、防御率1.80の好成績を記録した。

2019年3月20日、アストロズと2021年までの3年総額2040万ドルで契約延長した[9]。5月5日のロサンゼルス・エンゼルス戦で、前年から続く連続無失点が33イニングに達し、ロイ・オズワルトの持つ球団記録を更新した[10]。その後も記録の更新を続け、5月17日のボストン・レッドソックス戦で1イニング無失点に抑えたことで、クレイグ・キンブレルが2011年に記録した38試合を抜き、39試合連続無失点のMLB記録を樹立した[11]。5月24日のボストン・レッドソックス戦で失点したことで記録は途絶えたが、40試合連続無失点は2021年シーズン終了時点でメジャー記録である。

2021年7月4日に通算2度目となるオールスターゲームに選出されたが、辞退している[12]

2022年はオフの12月5日にセカンドチームの中継ぎ投手の1人として自身初となるオールMLBチームに選出された[13]

2023年はシーズン開幕前の2月10日に第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)アメリカ合衆国代表に選出された[14]

詳細情報

[編集]

年度別投手成績

[編集]




















































W
H
I
P
2013 MIN 49 0 0 0 0 3 3 0 1 .500 315 76.2 71 5 27 1 0 49 7 0 37 33 3.87 1.28
2014 25 0 0 0 0 2 0 0 2 1.000 122 28.1 30 3 8 2 1 14 1 0 10 9 2.86 1.34
2015 27 0 0 0 0 3 2 0 4 .600 119 27.2 27 0 12 1 0 22 2 0 9 9 2.93 1.41
2016 72 0 0 0 0 6 7 1 13 .462 328 75.1 79 8 23 2 2 67 7 0 34 31 3.70 1.35
2017 57 0 0 0 0 2 3 0 6 .400 252 61.1 52 10 19 5 3 61 5 0 34 32 4.70 1.16
2018 51 0 0 0 0 1 1 0 8 .500 208 47.2 46 5 19 1 2 69 6 0 19 18 3.40 1.36
HOU 26 0 0 0 0 1 0 2 13 1.000 84 23.1 11 1 3 0 1 32 2 0 2 2 0.77 0.60
'18計 77 0 0 0 0 2 1 2 21 .667 292 71.0 57 6 22 1 3 101 8 0 21 20 2.54 1.11
2019 55 0 0 0 0 2 3 3 31 .400 211 54.1 37 6 12 0 0 72 4 0 15 14 2.32 0.90
2020 23 0 0 0 0 1 3 12 0 .250 91 21.0 21 2 7 1 1 29 1 0 10 8 3.43 1.33
2021 64 0 0 0 0 5 3 26 1 .625 250 64.0 49 4 13 1 0 81 3 0 19 16 2.25 0.97
2022 50 0 0 0 0 3 3 33 0 .500 182 48.1 30 4 13 0 0 65 0 0 17 16 2.98 0.89
2023 65 0 0 0 0 4 5 31 0 .444 268 65.1 54 8 16 0 1 74 2 0 33 26 3.58 1.07
2024 59 0 0 0 0 2 3 4 25 .400 244 56.2 58 4 18 0 2 58 7 0 25 22 3.49 1.34
MLB:12年 623 0 0 0 0 35 36 112 104 .493 2674 650.0 565 60 190 14 13 693 47 0 264 236 3.27 1.16
  • 2024年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

WBCでの投手成績

[編集]







































2023[15] アメリカ合衆国 3 0 0 0 0 10 3.0 1 0 0 0 2 0 0 0 0 0.00

年度別守備成績

[編集]


投手(P)












2013 MIN 49 8 13 1 2 .955
2014 25 1 5 0 0 1.000
2015 27 0 1 0 1 1.000
2016 72 3 10 1 1 .929
2017 57 5 5 0 0 1.000
2018 51 2 5 0 0 1.000
HOU 26 2 4 0 0 1.000
'18計 77 4 9 0 0 1.000
2019 55 4 6 0 0 1.000
2020 23 2 2 0 0 1.000
2021 64 4 5 1 1 .900
2022 50 2 3 0 0 1.000
2023 65 4 7 1 0 .917
2024 59 5 6 0 1 1.000
MLB 623 42 72 4 6 .966
  • 2024年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

表彰

[編集]

記録

[編集]

背番号

[編集]
  • 57(2013年 - 2018年7月26日)
  • 55(2018年7月28日 - )

代表歴

[編集]

脚注

[編集]
  1. ^ Ryan Pressly Contract Details, Salaries, & Earnings” (英語). Spotrac. 2023年3月16日閲覧。
  2. ^ Twins select right-handed pitcher Ryan Pressly in Major League Rule 5 Draft”. MLB.com Twins Press Release (December 6, 2012). May 8, 2014閲覧。
  3. ^ Scores for Apr 4, 2013”. ESPN MLB (April 4, 2013). May 8, 2014閲覧。
  4. ^ 友成那智、村上雅則『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2014』廣済堂出版、2014年、164頁頁。ISBN 978-4-331-51809-0 
  5. ^ Twins agree to terms with all players on 40-man roster”. MLB.com Twins Press Release (February 28, 2014). May 8, 2014閲覧。
  6. ^ Twins make roster moves”. MLB.com Twins Press Release (March 24, 2014). May 8, 2014閲覧。
  7. ^ 2016 Minnesota Twins Pitching Statistics - Baseball-Reference.com (英語) . 2016年10月16日閲覧。
  8. ^ Brian McTaggart (2018年7月28日). “Astros acquire reliever Pressly from Twins” (英語). MLB.com. 2018年7月29日閲覧。
  9. ^ アストロズ、プレスリーと3年22億円超で契約延長”. 日刊スポーツ (2019年3月21日). 2019年5月15日閲覧。
  10. ^ Ryan Pressly sets Astros record with 33 scoreless innings” (英語). MLB.com (2019年5月5日). 2019年5月15日閲覧。
  11. ^ https://www.baseballchannel.jp/mlb/65331/
  12. ^ Sarah Langs, Thomas Harrigan (July 11, 2021). “Your 2021 MLB All-Stars by position” (英語). MLB.com. July 13, 2021閲覧。
  13. ^ Paul Casella (December 5, 2022). “Here is the star-studded 2022 All-MLB Team” (英語). MLB.com. December 6, 2022閲覧。
  14. ^ USA Baseball Announces 2023 World Baseball Classic Roster” (英語). USA Baseball: Home (February 10, 2023). June 6, 2023閲覧。
  15. ^ 2023 WBC Player Pitching StatsMLB.com 2023年4月1日閲覧
  16. ^ All-MLB Team” (英語). MLB.com. December 7, 2022閲覧。

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]