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ヨウ化バリウム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ヨウ化バリウム[1]
識別情報
CAS登録番号 13718-50-8, (無水物)
[7787-33-9] (二水和物)
特性
化学式 BaI2 (無水物)
BaI2·2H2O (二水和物)
モル質量 391.136 g/mol (無水物)
427.167 g/mol (二水和物)
外観 白色の斜方晶系結晶(無水物) 無色の結晶 (二水和物)
密度 5.15 g/cm3 (無水物)
5.0 g/cm3 (二水和物)
融点

711℃ (無水物)
740℃で分解 (二水和物)

への溶解度 225g/100g(25℃、二水和物)[2]
溶解度 エタノールアセトンに可溶
構造
結晶構造 斜方晶系
熱化学
標準生成熱 ΔfHo -602.1 kJ·mol-1
危険性
主な危険性 有毒
関連する物質
その他の陰イオン フッ化バリウム
塩化バリウム
臭化バリウム
その他の陽イオン ヨウ化カルシウム
ヨウ化マグネシウム
ヨウ化ストロンチウム
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

ヨウ化バリウム(ヨウかバリウム、barium iodide)はバリウムヨウ化物で、化学式BaI2で表される無機化合物。常温では二水和物として存在し、高温では一水和物、低温では数種の多水和物が得られる。完全に無水にするには539℃まで加熱する必要があるが、170℃から分解が始まる[2]。二水和物は吸湿性があり、空気中の水分により分解し、赤褐色になる。

製法

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炭酸バリウム水酸化バリウム硫化バリウムなどのバリウム化合物とヨウ化水素酸との反応、またはバリウム化合物とヨウ素とを反応・還元させることにより得られる。

法規制

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日本では毒物及び劇物取締法および毒物及び劇物指定令によりバリウム化合物として劇物に指定されている。他に、バリウム化合物として大気汚染防止法の、バリウムの水溶性化合物としてPRTR法の規制を受ける。

脚注

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  1. ^ Lide, David R. (1998), Handbook of Chemistry and Physics (87 ed.), Boca Raton, FL: CRC Press, pp. 4-44, ISBN 0849305942 
  2. ^ a b 松岡敬一郎『ヨウ素綜説(第二版)』霞ヶ関出版、1992年。ISBN 9784760301355