モンゴルの首相
モンゴル国 首相 Монгол Улсын Ерөнхий Сайд | |
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国章 | |
所属機関 | 内閣 |
指名 | 大統領 |
任命 | 国民大会議 |
任期 | 最長4年 |
初代就任 | トグス・オチリン・ナムナンスレン |
創設 | 1912年7月 |
ウェブサイト | 公式サイト |
モンゴルの首相(モンゴルのしゅしょう、モンゴル語: Монгол Улсын Ерөнхий Сайд)は、モンゴル国における行政府の長であり、内閣の長である。首相は大統領が指名し、国民大会議が任命(承認)する。内閣不信任決議によって解任される。
権限
[編集]首相は首都ウランバートル市や21のアイマク(日本での県に相当)の知事を任命する[1]。
歴史
[編集]1911年12月にモンゴル国(ボグド・ハーン政権)が清から独立を宣言して間もなく、1912年7月に首相職が設置され、モンゴル王公トグス・オチリン・ナムナンスレンが任命された[2]。その後、1915年のキャフタ条約によって中華民国宗主権下の自治国に格下げされ、1919年にはナムナンスレンは赤軍に協力を仰ぐも失敗[3]して自治を撤廃された。
1920年、ロシア白軍のウンゲルン将軍がモンゴルに侵入すると、民国軍を駆逐し、再びボグド・ハーンを復位させる。しかし、その残虐行為に対抗して赤軍の協力も得て、1921年3月13日にモンゴル人民党を中心とする「臨時人民政府」が組織された[4]。
1921年7年に首都フレーを占領し「人民政府」が成立し、9月にはモンゴルの2番目の独立宣言(モンゴル人民政府)が発せられ、ボグド・ハーンも改めて即位した。
1924年5月にボグド・ハーンが死去すると人民革命党が君主制から共和制に移行させ、11月の第1回国会において初の憲法が採択され、モンゴル人民共和国が建国された。
1932年には閣僚会議議長に改称され[5]、1940年に採択された第2次憲法に明記された。
民主化後の1990年には首相の職名に戻り[5]、1992年に採択されたモンゴル国憲法により、正式に変更された。
歴代のモンゴル首相
[編集]脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ モンゴル人民党を離脱した左派を中心に2010年に再結成された。
出典
[編集]- ^ Montsame News Agency. Mongolia. 2006, Foreign Service office of Montsame News Agency, ISBN 9992906278, p. 47
- ^ 橘(2006年7月)、22ページ。
- ^ Baabar, Bat-Ėrdėniĭn Baabar, Christopher Kaplonski, Twentieth century Mongolia1 , White Horse Press, 1999, p.188.
- ^ http://eurasiaken.sakura.ne.jp/wp-content/uploads/2014/03/20e1e83a5d472ccf90e5513a42dbd457.pdf
- ^ a b c d e f g h Sanders (2010), p.587
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s Sanders (2010), p.588.
- ^ “モンゴル、オユーンエルデネ氏が新首相に就任”. 日本経済新聞 (2021年1月27日). 2021年1月28日閲覧。
参考文献
[編集]- 橘誠「「モンゴル」独立と領域問題―露蒙協定の分析を中心に」 『アジア研究』 52巻3号、2006年7月
- Sanders, Alan J. K. (2010). "PRIME MINISTER 1921-2009". Historical Dictionary of Mongolia (Third ed.). Scarecrow Press. pp. 587–588. ISBN 9780810861916。
- Sanders, Alan J. K. (2010). "COUNCIL OF MINISTER". Historical Dictionary of Mongolia (Third ed.). Scarecrow Press. p. 176. ISBN 9780810861916。
関連項目
[編集]外部リンク
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