ミヤマニガイチゴ
表示
ミヤマニガイチゴ | ||||||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
福島県磐梯山 2010年7月
| ||||||||||||||||||||||||
分類 | ||||||||||||||||||||||||
| ||||||||||||||||||||||||
学名 | ||||||||||||||||||||||||
Rubus subcrataegifolius (H.Lév. et Vaniot) H.Lév. (1909)[1] | ||||||||||||||||||||||||
シノニム | ||||||||||||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||||||||||||
ミヤマニガイチゴ(深山苦苺) |
ミヤマニガイチゴ(深山苦苺[5]、学名: Rubus subcrataegifolius)はバラ科キイチゴ属に分類される落葉低木。
特徴
[編集]落葉広葉樹の低木[5]。茎は高さ1メートル (m) に達し、茎や枝は無毛であるが、全体に小さな刺がまばらにある。葉は長さ3 - 8センチメートル (cm) の葉柄をもって互生する。葉は単葉で3裂するが、しない場合もある。葉身は長卵形で長さ4 - 10 cm、中央の裂片は大きく長く、先端はとがり、基部は切形または心形で、縁は重鋸歯になる。葉の裏面は粉白色を帯び[5]、葉脈と葉柄に刺がある[5]。秋には紅葉し、葉が真っ赤に染まる[5]。
花期は5 - 6月。前年枝の葉脈から長さ7 - 10 cmの花枝を出し、3 - 4個の小さな葉をつけ、1 - 4個の花をつける。花は径2 - 2.5 cmになる白色の5弁花で、長さ1 - 4 cmの小花柄がある。花後8 - 9月、果実は径1 - 1.5 cmの球形になって赤色に熟す。
分布と生育環境
[編集]日本特産で、北海道から本州の近畿地方の山地や高山に分布する[5]。ニガイチゴが生育する場所より高い場所、ブナ帯林の山地の林縁など日当たりのよい場所に生育する。
ギャラリー
[編集]脚注
[編集]- ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Rubus subcrataegifolius (H.Lév. et Vaniot) H.Lév. ミヤマニガイチゴ(標準)”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2023年12月18日閲覧。
- ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Rubus microphyllus L. var. subcrataegifolius (H.Lév. et Vaniot) Ohwi ミヤマニガイチゴ(シノニム)”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2023年12月18日閲覧。
- ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Rubus microphyllus L. subsp. koehneanus (Focke) Sugim. ミヤマニガイチゴ(シノニム)”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2023年12月18日閲覧。
- ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Rubus koehneanus Focke ミヤマニガイチゴ(シノニム)”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2023年12月18日閲覧。
- ^ a b c d e f 林将之 2008, p. 37.
参考文献
[編集]- 林将之『紅葉ハンドブック』文一総合出版、2008年9月27日。ISBN 978-4-8299-0187-8。
- 佐竹義輔他編『日本の野生植物 木本Ⅰ』(1989)平凡社
- 茂木透、石井英美他『樹に咲く花(離弁花1) 山渓ハンディ図鑑3』(2000)山と渓谷社