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児島競艇場

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ミニボートピア井原から転送)
児島競艇場
正面(2008年8月)
正面(2008年8月)
地図
施設
所在地 岡山県倉敷市児島元浜町6-3[1][2][3]
座標 北緯34度26分55.6秒 東経133度48分33秒 / 北緯34.448778度 東経133.80917度 / 34.448778; 133.80917座標: 北緯34度26分55.6秒 東経133度48分33秒 / 北緯34.448778度 東経133.80917度 / 34.448778; 133.80917
開場 1952年(昭和27年)
施行者 倉敷市・備南競艇事業組合
コース
水面[2](瀬戸内海)
水質 海水[2][3]
モーター 減音 (ヤマト331型)
外向発売所
外向発売所

  • 児島ガァ〜コピア
場外発売場
場外発売場

実況
担当 椛島健一・明智洋平
所属 メディアターナー
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児島競艇場の位置(日本内)
児島競艇場
児島競艇場

児島競艇場(こじまきょうていじょう)は、岡山県倉敷市にある競艇場である[1][2][3]

概要

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1952年、当時の児島市(現、倉敷市)に開設された。通称は児島ボート、現在の通称はBOAT RACE児島(ボートレースこじま)。

主催は第1施行者が倉敷市(ボートレース事業局)、第2施行者が「備南競艇事業組合」(総社市早島町浅口市里庄町で構成する一部事務組合)となっている。

入場料は100円。スタンド客席数は7,618席、場内の駐車場台数は約2,500台。入場門は3ヶ所、食堂は大小あわせて7ヶ所、また銀行のCDもある。

開門時間は9:45(レースによって開門時刻の変更あり)で、開門に併せて中継放送を開始。全レース終了後はダイジェストや明日の展望を場外発売所を中心に放送する。

イメージキャラクターはアヒルの「ガァ~コ」[4]。随所にはガァ~コと仲間たちとのCGアニメが挿入されており、かつてはローカル向けにTVCMにも起用されていた。

また、北端には入場料不要で舟券が購入できる外向前売投票場「ポートウインク」(7:30-15:30)があったが、2011年9月20日に新たな投票施設を増設し外向発売所「児島ガァ~コピア・新館」(7:30-21:00・ナイター発売日以外は17:00)がオープンしたのに伴い、「ポートウインク」は「児島ガァ〜コピア・旧館」(10:00-17:00・ナイター開催GI発売日のみ21:00)としてリニューアルオープンした。

日本モーターボート選手会会長でもあった黒明良光(登録第2090号)は、選手時代にここ児島競艇場をホームプールとしていた。現在は実況放送のスタート展示・リプレイ解説を担当している。

実況はメディアターナー椛島健一が担当するが(詳細は当人の項を参照)、2022年以降はまれに丸亀競艇場メイン実況の槫谷篤史が実況に入る。2021年以前は梶西達も実況を行ったことがあった。

モーターの入れ替え時期は、毎年1月。2010年1月9日からの開催より大型吸気サイレンサー付きの消音モーターを採用。2015年1月から、現行の出力低減モーターを導入した。

施設概要

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1階
屋外観覧席2307席、500人収容できるイベントホール、インフォメーションセンター・グッズ販売などを行う「ガァ〜コの部屋」(2008年2月23日オープン)、毎節の優勝者表彰式などを行うイベント特設場の「ガァ〜コステージ」(2009年2月オープン)、女性子供ルームに屋外子供用遊具が併設された「ガァ~コランド」(2009年4月リニューアル)、ATMコーナー(中国銀行)、食堂(コスモス・アジサイ)
2階
展示コーナー、食堂(サルビア)
3階
屋内観覧席3194席、東スタンドには女性カップル席105席、88インチ大型モニターがあるラウンジ183席、女性子供ルーム、食堂(ナデシコ・すずらん)
4階
西スタンドには予想紙サービス・専用投票場やレストラン(カトレア)がある車椅子対応の特別観覧席(指定席、グループ席)402席
※東スタンド(屋内観覧席1968席、軽食喫茶クローバー)は平成30年4月1日をもって閉鎖された。
5階
予想紙やドリンクサービス・モニター付きシート・専用の投票場や駐車場がある有料会員制のロイヤルルーム(年会費120,000円・来場日は別途利用料が必要)がある。

コース概要

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児島競艇場周辺の空中写真。2021年6月9日撮影。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成。

競走水面は海[2] で、水質は海水[2][3]丸亀競艇場宮島競艇場徳山競艇場下関競艇場と並んで、瀬戸内海の海水を利用したコースで、潮の干満によりレースの傾向が変わり、潮の干満は2,3メートルである。満潮時は水面のうねりの影響が出るが、干潮時には逆に穏やかな水面状況になる[5]。競走水面の広さは日本の競艇場の中でも屈指[2] で、とくにバックストレッチの広さに特徴がある[2]。イン優勢の流れは他の競艇場同様変わらないが、広大な水面の影響からか、中国地方の4競艇場の中ではもっとも1コース勝率が低く、捲り決着や高配当での決着も少なからず見られる等、コース不問の多彩な決まり手が出やすい競艇場でもある[6]

主要開催競走

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例年11月頃に、周年記念(GI)として「キングカップ」が、企業杯 (GIII) として「シモデンカップ」が行なわれている。

ルーキーリーグの名称は「瀬戸の若鷲決定戦競走」。オールレディースの名称は「瀬戸の女王決定戦」。

正月には岡山県モーターボート選手権大会、ゴールデンウィークには鷲羽杯、お盆には天領杯が行なわれている。

企画レースとして、1Rに「朝とくガァ~コ戦」(1号艇にA級選手、2~6号艇にB級選手)、4Rに「コジマだ4(よ)っ!」(4号艇にA級または相当する選手)、5R「日替艇食戦」(A級選手が走るA艇食、女子選手が走るレディースセットなどが日替わりで登場)、6R「昼とくクラリス戦」(1、2、3号艇がA級選手、4、5、6号艇がB級選手)、9R「これしか9(ないん)じゃ!」(場内での予想イベント等を実施)が実施されている[7]

その他、SG・プレミアムGIを除く競走では初日および2日目の12Rに「シモデンドリーム」や「ガァ~コドリーム」を設ける。

SG開催実績

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年度 競走名 優勝者 登番 出身
1968 第14回モーターボート記念競走 中止
1981 第16回総理大臣杯競走 平尾修二 2485 香川
1994 第40回モーターボート記念競走 関忠志 2380 岡山
1996 第23回笹川賞競走 松井繁 3415 大阪
1999 第34回総理大臣杯競走 今垣光太郎 3388 石川
1999 第45回モーターボート記念競走 山本浩次 3558 岡山
2001 第4回チャレンジカップ競走 西島義則 3024 広島
2004 第7回チャレンジカップ競走 田村隆信 4028 徳島
2008 第43回総理大臣杯競走 松井繁 3415 大阪
2011 第21回東日本大震災被災地支援競走グランドチャンピオン決定戦競走 瓜生正義 3783 福岡
2012 第15回チャレンジカップ競走 平尾崇典 3822 岡山
2017 第52回ボートレースクラシック 桐生順平 4444 埼玉
2019 第66回ボートレースダービー 毒島誠 4238 群馬
2021 第31回グランドチャンピオン 前本泰和 3573 広島
2023 第28回オーシャンカップ 羽野直也 4831 福岡


アクセス

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2019年8月までは、JR復路運賃の払い戻しサービスを行っていた。2010年11月19日までは往復とも払い戻し対象となっていた。 かつては近くに下津井電鉄線(1991年1月1日廃止)が走っており、琴海駅が最寄り駅で1988年(昭和63年)のJR瀬戸大橋線開業まで、四国丸亀港から下津井港へのフェリー利用客も含めて競艇開催日には多くの利用客があった。

など四国地域を含めて近県各地から無料シャトルバスがあったが、各地に場外舟券売り場ボートピア)の開設や電話投票、ネット投票の拡充などもあり廃止された。

  • 過去の無料高速艇:本場開催日のみ
    • 坂出港丸亀港から児島観光港まで1往復運行されていた。なお、視界不良時や荒天時には欠航になりバス代行される場合があった。

場外発売場

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ボートレースチケットショップ松江(ボートピア松江)(2000年8月13日開設):島根県松江市寺町198-57
ボートレースチケットショップ井原(ミニボートピア井原)(2013年12月14日開設[10]):岡山県井原市下出部町519-4
ボートレースチケットショップ岡山わけ(2021年7月27日開設):岡山県和気郡和気町本120番地の1

外向発売所

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児島ガァ~コピア(2011年9月20日開設):岡山県倉敷市児島元浜町790-1
  • 旧外向前売投票所「ポートウインク」に新たな投票施設を増設し、「児島ガァ〜コピア」としてリニューアル
  • 児島駅から徒歩約20分

岡山支部の主な選手

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その他

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  • せんい児島瀬戸大橋まつり - 繊維産業の集積地である児島をPRする目的で春と秋の年2回、当競艇場で開催。
  • 第1回倉敷国際トライアスロン大会 - 2011年7月10日開催。スイム1.5kmは競走水面を使用。バイク・ランの中継地点としても使用された。
  • 2002年8月22日、『ボートピア松江開設2周年記念競走』開催2日目の第6競走[11] において、複勝式の払戻金がそれぞれ249,810円、172,790円となったことがあった。当レースの複勝式の投票数は59,959票(売り上げ5,995,900円)で、そのうちのほぼ全てが2号艇・崎野俊樹に投じられていた。しかし、崎野は複勝的中圏外の3着に敗れ、4号艇(1着)、3号艇(2着)がそれぞれ的中となった。的中枚数は4号艇9票、3号艇13票であった[12]
  • 2018年3月27日に選手宿舎食堂で食中毒が発生し、体調不良者が多数発生。翌28日から30日までのレースが全て中止、開催打ち切りとなった[13]
  • 2022年11月1日の第7レース(GIIIオールレディース予選)で、6号艇の黒明花夢(5113・岡山。黒明良光の孫)が勝利。入選着順が6-1-5(119番人気)、3連単の払戻金が761,840円となって全国の競艇における歴代最高配当額となった(それまでの最高配当額は2011年5月22日の徳山第2レースでの3連単682,760円)[14]
  • 2023年7月23日の第12R(SG第28回オーシャンカップ優勝戦)で、5号艇の羽野直也が優勝。入着順が5-3-4になり3連単の払戻金が160,260円(103番人気)となりSG優勝戦史上最高配当となった。今までのSG優勝戦最高配当は2005年6月26日下関SG第15回グランドチャンピオン優勝戦での6万390円だったので、その時の配当を10万円も超えての記録更新となった。

脚注

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注釈

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出典

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  1. ^ a b 施設ガイド”. ボートレース場ガイド. 児島競艇場. 2015年10月31日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g h 蛭子1992、201頁。
  3. ^ a b c d 藤野2006、225頁。
  4. ^ “【ボートレース】児島ボートのメインキャラ、ガァ~コは40年選手の大ベテランだった”. 日刊スポーツ. (2024年1月13日). https://www.nikkansports.com/public_race/boat/odokei/news/202401130000620.html 
  5. ^ 水面特性”. ボートレース場ガイド. 児島競艇場. 2015年10月31日閲覧。
  6. ^ ボートレース場データ”. BOAT RACE. 2021年11月18日閲覧。
  7. ^ 24場企画レース一覧 競艇マクール 2022年9月14日閲覧
  8. ^ a b アクセスガイド”. ボートレース場ガイド. 児島競艇場. 2021年11月18日閲覧。
  9. ^ 無料バス時刻表”. ボートレース児島. 2022年11月1日閲覧。
  10. ^ “井原の場外舟券売り場開業 岡山県内初、倉敷市長ら祝う”. 山陽新聞 (山陽新聞社). (2013年12月14日). オリジナルの2013年12月15日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20131215095934/http://www.sanyo.oni.co.jp/news_s/news/d/2013121420524848/ 2014年8月7日閲覧。 
  11. ^ [1]
  12. ^ “【競艇】児島競艇で24万複勝舟券!”. http://www.sanspo.com/keiba/uma_top/uma_top2002082314.html 
  13. ^ 児島ボート中止、夕食後に体調不良者続出…入院者も” (2018年3月28日). 2018年3月29日閲覧。
  14. ^ 歴代最高払戻金記録を更新!”. ボートレースオフィシャルサイト (2022年11月1日). 2022年11月1日閲覧。

参考文献

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  • 蛭子能収『競艇入門』ポケットブック社〈Pocket book 38〉、1992年。ISBN 978-4-341-14038-0 
  • 藤野悌一郎『よくわかる競艇のすべて 改訂新版』三恵書房、2006年。ISBN 4-7829-0353-7 
  • 施設ガイド”. ボートレース場ガイド. 児島競艇場. 2015年10月28日閲覧。
  • 水面特性”. ボートレース場ガイド. 児島競艇場. 2015年10月28日閲覧。
  • アクセスガイド”. ボートレース場ガイド. 児島競艇場. 2015年10月28日閲覧。

外部リンク

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