マイケル・オークショット
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生誕 |
1901年12月11日 チェルスフィールド |
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死没 |
1990年12月19日(89歳没) アクトン |
時代 | 20世紀の哲学 |
地域 | 西洋哲学 |
学派 | 保守主義、自由主義、イギリス観念論 |
研究分野 | 哲学史、インテレクチュアル・ヒストリー、政治思想史、宗教哲学、歴史哲学、政治哲学 |
保守主義 |
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マイケル・ジョセフ・オークショット(英: Michael Joseph Oakeshott、1901年12月11日 - 1990年12月19日)は、イギリスの哲学者、政治哲学者。現代保守主義の代表的な理論家の1人。
略歴
[編集]ケンブリッジ大学ゴンヴィル・アンド・キーズ・カレッジを卒業、同カレッジのフェローを務める。第二次世界大戦では英国陸軍に勤務した。戦後、短期間オックスフォード大学ナフィールド・カレッジで教鞭をとった後、1950年よりハロルド・ラスキの講座をつぎ、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス教授を務める。在職中は政治科学部長も務め、1969年に退職した。
思想
[編集]伝統的なキリスト教価値観を「保守」する観点から唱えたバークら旧来の保守主義の思想家と異なり、オークショットは懐疑主義の立場から「合理主義」による急激な社会改革(ソーシャルエンジニアリング)や革命(レヴォリューション)を批判した。
著書
[編集]- Experience and its Modes (1933年、ケンブリッジ大学出版局)
- The Social and Political Doctrines of Contemporary Europe (1939年、ケンブリッジ大学出版局)
- Rationalism in Politics and Other Essays (1962年、Methuen)
- 『政治における合理主義』、嶋津格・森村進・名和田是彦・玉木秀敏・田島正樹・杉田秀一・石山文彦・桂木隆夫訳(1988年、勁草書房、増補版2013年)
- 『保守的であること――政治的合理主義批判』渋谷浩・奥村大作・添谷育志・的射場敬一訳(1988年、昭和堂)
- Hobbes on Civil Association (1975年、Blackwell)
- On Human Conduct (1975年、オックスフォード大学出版局)
- On History and Other Essays (1983年、Blackwell)
- 『歴史について、およびその他のエッセイ』、添谷育志・中金聡訳(2013年、風行社)
- The Voice of Liberal Learning: Michael Oakeshott on Education, edited by Timothy Fuller (1989年、Yale University Press)
- Morality and Politics in Modern Europe: the Harvard Lectures, edited by Shirley Robin Letwin (1993年、Yale University Press)
- Religion, Politics, and the Moral Life, edited by Timothy Fuller (1993年、Yale University Press)
- The Politics of Faith and the Politics of Scepticism, edited by Timothy Fuller (1996年、Yale University Press)
参考文献
[編集]- 西部邁「105 オークショット」『学問』講談社、2004年、339-341頁。ISBN 4-06-212369-X。
- 西部邁「会話に励む保守 マイケル・オークショット」『思想の英雄たち 保守の源流をたずねて』角川春樹事務所〈ハルキ文庫〉、2012年、244-258頁。ISBN 978-4-7584-3629-8。