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ホンダ・ラグレイト

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

ラグレイトLAGREAT)は、ホンダ・カナダがかつて生産、本田技研工業が販売していた上級ミニバンである。

ホンダ・ラグレイト
RL1型
前期型(フロント)
前期型(リア)
後期型(フロント)
概要
別名 ホンダ・オデッセイ(2代目北米仕様)
製造国 カナダの旗 カナダ
販売期間 1999年 - 2005年
ボディ
乗車定員 7人
ボディタイプ 5ドア ミニバン
駆動方式 FF
パワートレイン
エンジン J35A 1型(前期)中期以降J35A4型:3.5L V6 SOHC VTEC
最高出力 前期型:205PS/5,200rpm
後期型:240PS/5,500rpm
最大トルク 前期型:30.2kgf·m/4,300rpm
後期型:33.0kgf·m/4,500rpm
変速機 4速AT(前期型)
5速AT(後期型)
サスペンション
ストラット式
ダブルウィッシュボーン式
車両寸法
ホイールベース 3,000mm
全長 5,105mm
全幅 1,935mm
全高 1,740mm
車両重量 前期型:1,950-1,960kg
後期型:1,970-1,990kg
その他
生産工場 前期 中期 後期型:アリストン工場
新車登録台数の累計 1万2661台[1]
系譜
先代 ホンダ・オデッセイ(初代)
後継 ホンダ・オデッセイ(北米仕様3代目)
ホンダ・エリシオン(日本国内)
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概要

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ホンダ・カナダで生産された北米市場向けの「オデッセイ」を、クリエイティブ・ムーバーフラッグシップとして[2]日本市場に輸入・販売したものである。

初代オデッセイは北米にも輸出されたが、現地では「サイズが小さい」「エンジンが非力」という評価を受け、日本国内ほどのヒットにはならなかった[3]。そのため、2代目オデッセイからは北米向けモデルを現地生産とし、日本国内向けのオデッセイに比べ、ボディとエンジンの排気量が拡大された。

北米市場のミニバンとしてはミドルサイズではあるが、日本国内では大柄の部類に入る。このため、アメリカでは初代とは異なり大成功を収めたが、日本では全長5 mを超える大きさや自動車重量税が災いし、売れ行きは低迷した。なお、一部では当時日系メーカーで国内向け唯一のフルサイズミニバンとして、大柄な車体を生かしたスタイリングや、ゆったりとした室内空間に魅せられこの車を何台も乗り継ぐ固定ファンが存在する。日系メーカーが国内で販売した全長5 mを超えるミニバンは、2020年にトヨタ・グランエースが発売されるまで存在していなかった。

全体の開発責任者(LPL)は初代オデッセイ同様に小田垣邦道が務め、その下のエンジン開発責任者には浅木泰昭、車体側の開発責任者は八郷隆弘が就いた[4]

エンジンはJ35A型、駆動形式はFFのみであった。

なお両側電動スライドドアの採用は世界初である。

車名の由来

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  • LAGREAT 「LA」は驚きや強調を意味し、「GREAT」は一流のもの、すばらしさを意味する。

脚注

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  1. ^ デアゴスティーニジャパン週刊日本の名車第56号13ページより。
  2. ^ [1]
  3. ^ 三栄書房刊スタイルRV Vol.18 ホンダオデッセイ&ラグレイトNo.2
  4. ^ “初代オデッセイ開発を通して名エンジニアが得た「大事な教訓」とは?”. JBpress. (2024年8月16日). https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/80989 
  5. ^ ラグレイト”. GAZOO. トヨタ自動車株式会社 (2020年1月24日). 2020年1月24日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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