ペーミオス
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ペーミオス(古希: Φήμιος, Phēmios)は、ギリシア神話の人物で、イタケーの楽人である。長母音を省略してペミオスとも表記される。オデュッセウスが帰国しない間、ペーネロペーの求婚者たちはペーミオスを無理やりオデュッセウスの館に連れて行き、詩を歌わせた。
『オデュッセイア』1巻では、ペーミオスがトロイアーからギリシア軍が帰国する物語を歌ったためにペーネロペーは涙を流した。オデュッセウスが求婚者たちを誅殺したときには、ペーミオスはゼウスの祭壇に逃げるか、オデュッセウスに命乞いをするか迷ったすえに、竪琴を床に置いてオデュッセウスにすがりつき、求婚者たちに無理やり連れて来られたと言って弁解し、命乞いをした。そこでテーレマコスはメドーンとともにペーミオスを弁護し、ともに許された[1]。
脚注
[編集]- ^ 『オデュッセイア』1巻、22巻、ほか24巻。