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ブリップ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
トミー・ブリップ
メーカー トミー工業
種別 携帯型
発売日 1977年
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ブリップ(Blip)とは、トミー工業(現タカラトミー)から1977年(昭和52年)に発売された、携帯型ゲーム機の1つである。

ゼンマイで動力するポンテニスクローンの一種に数えられる。

概要

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設計者はHikoo Usami。

1975年に発売されたAtariホーム・ポンの大ヒットを受け、エポック社テレビテニス任天堂テレビゲーム15を筆頭に、複数の玩具メーカーから「ポンクローン」と呼ばれるポンのコピーゲーム、亜流ゲームなどがリリースされた。1977年に発売された当ゲームである『トミー・ブリップ』もその内の1つだが、テレビに接続してプレイするゲーム機とは異なり、携帯型ゲーム機である所が特徴。

外箱の方には英語で『The Digital Game』と表記されているが、実際はゼンマイを動力としており、CPULSI等は使用していない機械式である。よって厳密には携帯型ゲーム機電子ゲーム機にも分類しない、未分類のゲーム機という事になる。

ブリップは海外でも『Blip』のタイトル名で発売されており、アメリカでは大ヒット商品となった。

当ゲーム機が発売された1977年の年末、クリスマスに大量販売を記録している。

また続編として「ブリップ・PART2 ワールドテニス」も発売された。

ゲームプレイ

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プラスチック製本体の中央に、透明なスクリーン[1] が搭載されており、フィールドを分割するラインが引かれている。本体にはプレイヤー数選択ボタン[2]、タイマーダイヤル[3]、3つのサーブボタンが搭載されている。ポンのパドルに当たる部分は3分割され、それぞれの横に1・2・3の文字が表示されたサーブボタンがある。ボールが飛んで来ると予測された部位のボタンを押しボールは相手方にサーブされる。予測が外れるとミスとなり、相手にスコアが入る[4]

本体内部はボールに相当するLEDライトが搭載されたアームが歯車(ギア)で駆動しており、ゼンマイ式ばねを動力にして作動する。アームはランダムに動作する為、ボールを打ち返すにはかなりの反射神経が要求される。本体を動作するには電池が必要とされているが、これは本体に搭載されるLEDライトを点灯させる役割で存在している[5]

ゲームの方はゼンマイが切れるか、どちらかのプレイヤーが10ポイントを獲得するとその時点で終了となる。

脚注

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  1. ^ ディスプレイは採用されておらず、プラスチック製の板を用いている。
  2. ^ 1人プレイ及び2人プレイかを選択する。
  3. ^ 手動でゼンマイ式である。
  4. ^ 本体の裏面には、スコアカウンターを回す為のダイヤルと電池ボックスが存在する。
  5. ^ その為に、本体の周囲の明るさによっては特に電池が無くても、ゲームプレイする事は可能である。

参照

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