パピヨン (1973年の映画)
パピヨン | |
---|---|
Papillon | |
監督 | フランクリン・J・シャフナー |
脚本 |
ダルトン・トランボ ロレンツォ・センプル・ジュニア |
原作 |
アンリ・シャリエール 『パピヨン』 |
製作 |
ロベール・ドルフマン フランクリン・J・シャフナー |
製作総指揮 | テッド・リッチモンド |
出演者 |
スティーブ・マックイーン ダスティン・ホフマン |
音楽 | ジェリー・ゴールドスミス |
撮影 | フレッド・J・コーネカンプ |
編集 | ロバート・スウィンク |
配給 |
アライド・アーティスツ・ピクチャーズ・コーポレーション 東宝東和 |
公開 |
1973年12月16日 1974年3月16日 |
上映時間 | 150分 |
製作国 |
アメリカ合衆国 フランス |
言語 | 英語 |
製作費 | $13,500,000[1] |
興行収入 | $53,267,000[2] |
配給収入 | 13億円[3] |
『パピヨン』(Papillon)は、1973年のアメリカ合衆国の伝記犯罪映画。監督はフランクリン・J・シャフナー、出演はスティーブ・マックイーンとダスティン・ホフマンなど。
胸に蝶の刺青をしていることで「パピヨン」と呼ばれた男が、1931年に無実を叫びながら終身刑となったものの、脱獄に成功し、後にベネズエラ市民権を取得したというアンリ・シャリエールの同名自伝小説を映画化したもの。当時の公開コピーによると、小説は世界1,000万部のベストセラーを記録。
製作のロベール・ドルフマンと製作総指揮のテッド・リッチモンドは、『レッド・サン』で、大スターの顔合わせを実現して話題となっており、つづいて本作でもマックイーンとホフマンの2大スター共演を実現させた。
ジェリー・ゴールドスミスの音楽は、1973年度のアカデミー作曲賞にノミネートされ、しばしば映画音楽の名曲の一つとしてコンサートなどで取り上げられてきた。
日本では、1974年3月に初公開。1977年5月にリバイバル公開された。なお、DVDが1996年12月5日に発売され、2003年10月1日に「パピヨン 製作30周年記念 特別版」のDVDが発売された。
ストーリー
[編集]この節にあるあらすじは作品内容に比して不十分です。 |
ケチな金庫破りで捕まった男。その男は「胸に蝶の刺青」を入れていることから、「パピヨン」とあだ名されていた。パピヨンは仲間の裏切りに遭い、幾つもの罪を着せられた末に「終身刑」の判決を受けてしまう。この刑を受けた人間は、祖国フランスを追放される上に、南米ギアナのデビルズ島で過酷な強制労働が科せられるのだった。
パピヨンは脱獄することを決意するが、それには看守を買収した上、ボートや食料を入手するための多額の資金が必要だった。そこでパピヨンは、同じ服役囚のドガという男に目を付ける。ドガは国債偽造で逮捕された男で、今もその腕が噂される偽札作りの天才だった。
当初、パピヨンはドガと取引することで逃亡費用を稼ごうとするが、やがて2人は奇妙な絆で結ばれてゆく。
キャスト
[編集]役名 | 俳優 | 日本語吹替 | ||
---|---|---|---|---|
テレビ朝日版 | フジテレビ版 | 機内上映版 | ||
パピヨン | スティーブ・マックイーン | 内海賢二 | 宮部昭夫 | |
ルイ・ドガ | ダスティン・ホフマン | 愛川欽也 | 東野英心 | 津嘉山正種 |
マチュレット | ロバート・デマン | 富山敬 | 安原義人 | |
クルジオ | ウッドロー・パーフリー | 穂積隆信 | 小林清志 | |
ジュロ | ドン・ゴードン | 寺島幹夫 | 渡部猛 | |
トゥーサン | アンソニー・ザーブ | 千葉耕市 | 緒方敏也 | |
バロット | ウィリアム・スミザーズ | 横森久 | 加藤精三 | |
スペリオル | バーバラ・モリソン | 京田尚子 | 市川千恵子 | |
サンティーニ | ロン・ソブル | 緑川稔 | ||
不明 その他 |
渡辺典子 鳳芳野 中島喜美栄 徳丸完 宗形智子 平林尚三 向殿あさみ 川浪葉子 尾崎桂子 幹本雄之 郷里大輔 広瀬正志 |
|||
演出 | 春日正伸 | |||
翻訳 | 進藤光太 | |||
効果 | ||||
調整 | ||||
制作 | ザック・プロモーション | |||
解説 | 淀川長治 | 高島忠夫 | ||
初回放送 | 1977年10月16日 『日曜洋画劇場』 21:00-23:24 |
1979年3月2日 『ゴールデン洋画劇場』 21:00-23:24 |
- ※スティーヴ・マックィーン没後30年特別愛蔵版DVD、2011年リリースのレンタル向けDVD/BDは機内上映版を除くテレビ版両バージョンが収録(フジテレビ版は正味113分、テレビ朝日版は正味118分)。
スタッフ
[編集]- 監督:フランクリン・J・シャフナー
- 製作:ロベール・ドルフマン、フランクリン・J・シャフナー
- 製作総指揮:テッド・リッチモンド
- 原作:アンリ・シャリエール
- 脚本:ダルトン・トランボ、ロレンツォ・センプル・ジュニア
- 撮影:フレッド・J・コーネカンプ
- 音楽:ジェリー・ゴールドスミス
- 編集:ロバート・スウィンク
- 美術:アンソニー・マスターズ
- 提供:アライド・アーティスト・ピクチャーズ・コーポレーション、コロナ=ジェネラル、ソーラープロダクションズ
出典
[編集]- ^ Paul Gardner (1973年9月4日). “Crime In, Sex Out, in New Film Season” (英語). The New York Times 2018年10月14日閲覧。
- ^ “Papillon” (英語). Box Office Mojo. 2020年8月16日閲覧。
- ^ 『キネマ旬報ベスト・テン85回全史 1924-2011』(キネマ旬報社、2012年)322頁。
関連項目
[編集]- パピヨン (2017年の映画) - 同原作による映画。