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ハクサンタイゲキ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ハクサンタイゲキ
ハクサンタイゲキ、両白山地の三ノ峰(福井県大野市)にて、2018年6月19日撮影
ハクサンタイゲキ、三ノ峰 福井県大野市)、2018年6月
分類APG III
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 eudicots
階級なし : バラ類 rosids
階級なし : 真正バラ類 I eurosids I
: キントラノオ目 Malpighiales
: トウダイグサ科 Euphorbiaceae
: トウダイグサ属 Euphorbia
: ハクサンタイゲキ E. togakusensis
学名
Euphorbia togakusensis Hayata[1]
シノニム

Euphorbia togakusensis Hayata var. ozensis Hurus.[2]

和名
ハクサンタイゲキ

ハクサンタイゲキ(白山大戟、学名Euphorbia togakusensis Hayata[1])は、トウダイグサ科トウダイグサ属分類される多年草の1[3][4][5][6]。学名の「togakusensis」は基準標本の生育地である戸隠山に由来する[4][6]和名の「ハクサン」は白山に由来する[4][6]。別名が、ミヤマノウルシ、オゼヌマタイゲキ[3]、オゼタイゲキ[1]

特徴

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高さ40-70 cm[4]地下茎は肥厚する[6]互生し、質は薄く、狭長楕円形で、長さ5-7 cm、幅1-2 cm[4]、葉の中央には白筋がある[5]。中心の主枝の先には数個の葉が輪生する[4]。この葉は少し短く、幅が広い[4]。この主枝の先は散状に6個の枝に分かれ、枝の先に3個の苞葉が付いて、3個の小枝を出す[3]。小枝の先に2個の小苞葉を付け、間に杯状花序がある[3]。杯状花序は4個の黄褐色の腎臓形の腺体から1個の雌花を伸ばし[3]のように垂れ下がる[5]。腺体の縁は丸いが、形態が似るヒメナツトウダイは縁の両端は角状[5]花柱は3個、先に2裂した柱頭がある[3]。花期は6-7月[3][4][5]果実いぼ状の突起と長くて白い毛が散在する[3]染色体数は2n=ca52[3]

分布と生育環境

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山地から高山帯にかけての開けた草地に生育するハクサンタイゲキ

日本固有種で、本州東北地方関東地方北部から中部地方にかけての日本海側)に分布する[3]。基準標本は、戸隠山のもの[3]

山地から高山帯にかけての開けた草地に生育する[3]

種の保全状況評価

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日本では以下の都道府県で、レッドリストの指定を受けている。

脚注

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  1. ^ a b c 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “ハクサンタイゲキ”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2019年1月20日閲覧。
  2. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “ハクサンタイゲキ”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2019年1月15日閲覧。
  3. ^ a b c d e f g h i j k l 清水ほか (2014)、190-191頁
  4. ^ a b c d e f g h 林 (2009)、365頁
  5. ^ a b c d e 久保田 (2007)、133頁
  6. ^ a b c d 佐竹ほか (1982)、226頁
  7. ^ 新潟県第2次レッドリスト(維管束植物) カテゴリー順・分類群” (PDF). 新潟県. pp. 3 . 2019年1月19日閲覧。
  8. ^ 秋田県版レッドリスト2014(維管束植物)” (PDF). 秋田県. pp. 17 . 2019年1月19日閲覧。

参考文献

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  • 久保田修『高山の花―イラストでちがいがわかる名前がわかる』学習研究社、2007年6月。ISBN 978-4054029033 
  • 清水建美、門田裕一、木原浩『高山に咲く花』(増補改訂新版)山と溪谷社〈山溪ハンディ図鑑8〉、2014年3月22日。ISBN 978-4635070300 
  • 佐竹義輔大井次三郎北村四郎、亘理俊次、冨成忠夫 編『日本の野生植物 草本II離弁花類』平凡社、1982年3月17日。ISBN 458253502X 
  • 林弥栄『日本の野草』山と溪谷社〈山溪カラー名鑑〉、2009年10月。ISBN 9784635090421 

関連項目

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外部リンク

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