ナスジャム
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ナスジャム | |
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アゼルバイジャンのナスジャム | |
別名 |
Badımcan mürəbbəsi Patlıcan reçeli |
種類 | ジャム |
発祥地 |
アゼルバイジャン トルコ |
主な材料 | ナス、砂糖 |
ナスジャム(アゼルバイジャン語: Badımcan mürəbbəsi、トルコ語: Patlıcan reçeli[1][2])は、ナスの果実を使ったアゼルバイジャン[3]とトルコのジャム[4]。トルコでは、アンタルヤ[5]、ウードゥル、カウズマンで特に人気がある[6]。 ウードゥル県はナスジャム(patlıcan reçeli)を地理的表示で保護しようと努力している[7]。食味は「りんごジャムのような味」と表現される[8][9]。
日本のナスジャム
[編集]日本では、料理研究家の浜内千波が2007年にナスジャムの作り方をテレビ番組『ラジかるッ』で紹介した[10]。山口県周南市の熊毛農産加工グループが2008年頃から独自のナスジャム作りに取り組み、商品展開し[11]、徳島県阿波市でも特産の「美〜ナス」を使ったナスジャムを生産販売している[12][13]。ほかにも障害者就労支援事業所[14]や高等学校[8][15]などで作られた。
作り方
[編集]熊毛農産加工グループのレシピは次の通り[11]。同グループは、10キログラム(100本超)のナスから7 - 8キログラムのナスジャムを生産する[11]。
- ナスを洗い、いちょう切りにする。皮はむかない。
- 切ったナスを砂糖とよく混ぜ、しんなりするまで置く。
- 上を強火にかけ、アクを取りながら煮詰める。
- 砂糖を追加し、更に煮詰める。
- レモン汁を加えて発色をよくする。
- 糖度を確かめながら、砂糖を追加し、糖度が48度になったら火を止めて完成。
関連項目
[編集]脚注
[編集]- ^ Ahmadov, A. (2010) (アゼルバイジャン語). 1002 şirniyyat.. バクー: Gənclik
- ^ Boğos Piranyan; Takuhi Tovmasyan (2008). Aşçının kitabı. Aras Yayıncılık. ISBN 978-975-7265-98-6
- ^ “ƏN UCUZ TƏRƏVƏZDƏN DADLI RESEPT: BADIMCAN MÜRƏBBƏSİ”. 2017年10月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年2月18日閲覧。
- ^ Çiğdem TEZ(チーダム・テズ)(著)、天野かよ 訳(編)「トルコの暮らしと食文化」『食品と容器』第57巻第1号、缶詰技術研究会、2016年、52-58頁。
- ^ Hüseyin Çimrin (2007). Bir zamanlar Antalya: tarih, gözlem ve anılar : yakın geçmişe yolculuk. Antalya Ticaret ve Sanayi Odası. ISBN 978-9944-60-160-3
- ^ Türk kültüründe Ağrı Dağı. Atatürk Kültür Merkezi. (2009). ISBN 978-975-16-2148-1
- ^ “Yeşil Iğdır Gazetesi” (トルコ語) (2015年1月13日). 2021年9月24日閲覧。
- ^ a b “「三豊ナス」を全国区に―栽培研究や加工品作り【香川支局・2014年8月2週号】”. NOSAI. 全国農業共済協会 (2014年8月). 2021年9月24日閲覧。
- ^ “2020年9月号Vol.10”. 湘南農業協同組合 (2020年9月). 2021年9月24日閲覧。
- ^ 浜内千波 (2007年10月3日). “「手作りスコーン」に「ナスジャム」”. 浜内千波の楽しいキッチン. 2021年9月24日閲覧。
- ^ a b c “皮は剥かないほうがよかった!”. 月刊現代農業2018年9月号. 農山漁村文化協会. 2021年9月24日閲覧。
- ^ “美〜ナスジャム”. 阿波市観光協会. 2021年9月24日閲覧。
- ^ “美〜ナスジャム”. あわあぐり. 阿波市農業振興課. 2021年9月24日閲覧。
- ^ “田辺ナスジャム「京都新聞」ネット版でも紹介される”. 京都府聴覚言語障害センター (2016年10月19日). 2021年9月24日閲覧。
- ^ “【総合実習1年】ナスジャム作りに挑戦!”. 岡山県立真庭高等学校(久世校地) (2014年7月29日). 2021年9月24日閲覧。