ドリズラー
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(ドリズラージャケットから転送)
ドリズラー(米: drizzler jacket)は、小雨・霧雨(drizzle)時にアウターに羽織る1940年代に登場した薄手のスポーツ用ジャケット名称。ハリントンジャケットの一種。オリジナルは米マックレガー(MacGregor)社製。主にゴルフ用ジャケットとして使用されたが、メーカーは釣りやスポーツ観戦など野外活動における多目的ジャケットを想定していた。
また、「DRIZZLER」(ドリズラー)は双日インフィニティ株式会社が1987年に商標を登録している。
逸話
[編集]- 日本ではジェームズ・ディーンが着た赤いジャケットとして知られているが、これは完全なる誤認[1][2]であった。映画『理由なき反抗』でジェームズ・ディーンが着用していたのは、同じマックレガー社の「ナイロン・アンチフリーズ」という商品で、裏地にフリースを貼ったナイロン製の防寒用スポーツ・ジャケットである。ドリズラーの特徴であるポケットまわりのアウター・ステッチがないことや、背中のレインショルダーがないなど、高画質DVDや写真集[3]から、映画に登場するジャケットがドリズラーではないことがわかっている。同映画に一応ドリズラーは登場している。プラネタリウムの建物で不良グループとディーンがからむシーンがあるが、その中の不良グループの一人が、ライト・ネイビーのドリズラーを着ている。
- 映画『クレージーだよ天下無敵』(1967年)に、高橋紀子が赤いマックレガーのドリズラーを着て登場している。
- TVシリーズ『逃亡者』で、主演のデビッド・ジャンセンがマックレガーのドリズラーを着用していたことから日本でも人気のアイテムとなった。
- 米TVシリーズ『ハッピーデイズ』(東京12チャンネルで放送)において、ヘンリー・ウィンクラー演じるフォンジーがマックレガー製ドリズラーを着用。リーゼントスタイルでハーレーに乗る生徒を演じ、50年代のティディ・ボーイスタイルを70年代に再び流行させた。革ジャンと襟を立てたベージュのドリズラーは、フォンジーのトレードマークになっていた。