ドライブ・スルー・アメリカ
『ドライブ・スルー・アメリカ』 | ||||
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柳原幼一郎 の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
ジャンル | ||||
時間 | ||||
レーベル | イーストワールド | |||
プロデュース | ||||
柳原幼一郎 アルバム 年表 | ||||
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『ドライブ・スルー・アメリカ』収録のシングル | ||||
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『ドライブ・スルー・アメリカ』(DRIVE THRU AMERICA)は、1995年2月22日に発売された柳原陽一郎のソロとしての1作目のアルバム。
解説
[編集]1990年にたまのメンバーとしてデビューした柳原のソロ1作目となるアルバム。しかし、本作の収録曲のうちシングルとしてリリース済みの「みんなおぼえてる」と「ブルー・アイズ」、「アメリカン・ボーイ」以外の楽曲は、洋楽に柳原独自の訳詞をつけたカバー曲で占められており、カバー・アルバムの趣が強い。ちなみに柳原は、当時のたまのファンクラブの会報誌において、洋楽を日本語で歌うというコーナーを担当していた[2]。本作に収録されたカバーのうち、「レインボー・コネクション」は作者であるポール・ウィリアムズに直接聴かせ、高評価を得たというエピソードが残っている[3]。また、「ハレルヤ」はたまのライブのソロコーナーでも演奏されており、「エブリタイム・ウィー・セイ・グッドバイ」は2012年に発売されたオルケスタ・リブレとの共演作『うたのかたち〜UTA NO KA・TA・CHI』でもカバーされた[注釈 1]。
後に本作について、「作った時はこれでやっていくんだっていうよりは、カバーということを通した、自分の根っこの再確認作業だった。それとカバーというお題を与えられて、自分が歌い手として訳詞家として、さらに半分プロデュースというか、曲の選択も任されたから、どれだけやれるのかという挑戦したもの。」と語っている[4]。なお、本作を引っ提げたツアーでは、後に発表された「奇跡の人」も披露された。
次作『長いお別れ』より本名の「柳原陽一郎」名義となっており、本作は唯一の「柳原幼一郎」名義でのソロアルバムとなる。
一度廃盤となっていたが、2012年1月25日にEMIミュージック・ジャパンによる「EMI ROCKS "The First"」シリーズの一環として紙ジャケット仕様で再発売された[5][6]。なお、次作『長いお別れ』や『ウタノワ』のようなボーナス・トラックなどの追加収録はなく、同年に発売された2ndシングル『クリスマス・ベル』に収録された2曲はアルバム未収録のままとなった。
収録曲
[編集]# | タイトル | 作詞・作曲 | オリジナル・アーティスト | 時間 |
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1. | 「ブルー・アイズ」(BLUE EYES) | 柳原幼一郎 |
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2. | 「ロックンロール・レイディオ」(DO YOU REMEMBER ROCK 'N' ROLL RADIO?) |
| ラモーンズ | |
3. | 「レインボー・コネクション」(RAINBOW CONNECTION) |
| カーミット | |
4. | 「アラバマ・ソング」(ALABAMA SONG) |
| クルト・ヴァイル[注釈 3] | |
5. | 「リーズン・トゥ・ビリーブ」(REASON TO BELIEVE) |
| ティム・ハーディン | |
6. | 「ハレルヤ」(HALLELUJAH) |
| レナード・コーエン | |
7. | 「ミスター・ソウル」(MR. SOUL) |
| バッファロー・スプリングフィールド | |
8. | 「オンリー・イエスタデイ」(ONLY YESTERDAY) |
| カーペンターズ | |
9. | 「ミー・ジャパニーズ・ボーイ」(ME JAPANESE BOY) |
| ボビー・ゴールズボロ | |
10. | 「みんなおぼえてる」(I'LL REMEMBER YOU) | 柳原幼一郎 | オリジナル楽曲[注釈 2] | |
11. | 「アメリカン・ボーイ」(AMERICAN BOY) | 柳原幼一郎 | オリジナル楽曲 | |
12. | 「エブリタイム・ウィー・セイ・グッドバイ」(EVERY TIME WE SAY GOODBYE) |
| コール・ポーター | |
合計時間: |
参加ミュージシャン
[編集]- 柳原幼一郎:歌, ピアノ(#1,6,9,10)、アコーディオン(#6,8,9,10,11,12を除く)、エレキ・ピアノ(#8)、足ぶみオルガン・ハーモニカ(#10)、生ギター(#10,11)、コーラス
- 稲葉政裕:エレキ・ギター、スライドギター(#5)、生ギター(#10,11)、コーラス(#3,4,10)
- 澤田浩史:ベース、コーラス(#3,4,10)
- ゲン太:ドラム(#8,12を除く)、パーカッション(#2,6,11,12を除く)、ひざ(#12)、コーラス(#3,4,10)
- 萩原健太:生ギター(#11を除く)
- 真城めぐみ:コーラス(#1,2,3,7,8,9)
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ “柳原幼一郎/ドライヴ・スルー・アメリカ (東芝EMI): 1995|書誌詳細”. 国立国会図書館サーチ. 国立国会図書館. 2018年9月8日閲覧。
- ^ 辻敦志(インタビュアー:辻敦志)「柳原陽一郎 インタビューvol.25」『LMusic』、LMusic、2015年2月15日 。2018年9月8日閲覧。
- ^ 湯浅学『ドライブ・スルー・アメリカ』(ライナーノーツ)柳原幼一郎、イーストワールド、2012年。
- ^ 『柳原陽一郎 インタビュー』(インタビュアー:角野恵津子)、角野恵津子。オリジナルの2000年1月22日時点におけるアーカイブ 。2019年3月12日閲覧。
- ^ 『EMI邦楽ロックのファースト・アルバム・リイシュー第3弾!アメリカ・デビューを飾ったイースト、浅川マキ、ちわきまゆみ、5X、花田裕之他全20タイトル』(プレスリリース)ユニバーサルミュージック合同会社、2012年1月24日 。2019年6月8日閲覧。
- ^ “ロック1st再発シリーズでウルフルズ、アート、100sら25枚”. 音楽ナタリー. 株式会社ナターシャ (2012年1月23日). 2019年6月12日閲覧。