いつもさよならを
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「いつもさよならを」 | |
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ナン・ウィン、ジェア・マクマホンの楽曲 | |
リリース | 1944年 |
ジャンル | ジャズ |
作詞者 | コール・ポーター |
作曲者 | コール・ポーター |
「いつもさよならを」(Ev'ry Time We Say Goodbye)[1] は、コール・ポーターが作詞・作曲したポピュラーなジャズの楽曲。グレイト・アメリカン・ソングブックの一部とされる楽曲のひとつであり、チャペル& Co.が出版し、1944年にビリー・ローズのミュージカル・レビュー『Seven Lively Arts』の中で、ナン・ウィンとジェア・マクマホン (Jere McMahon) が初演した[2]。
歌詞の内容は、歌い手が愛する人と一緒にいるときの幸福感と、いつもふたりが別れるときの辛さを歌っている。それを表現するため、「change from major to minor」という歌詞のところで、音楽的な比喩として「長調から短調への転調」が盛り込まれている。ポーターは、この部分を変イ長調 (A♭ major) のコードで楽曲を始め、それを変イ短調 (A♭ minor) のコードで閉じることで、楽曲の雰囲気を歌詞に合わせている[3]。
1945年には、ベニー・グッドマン・クインテットが、ボーカルにペギー・マンを起用して、この曲をヒットさせた[4]。
その他のおもな録音
[編集]ミュージシャン | アルバム | 年 | 出典 |
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レイ・チャールズ、ベティ・カーター | Ray Charles and Betty Carter | 1961 | [5] |
ジョン・コルトレーン | マイ・フェイヴァリット・シングス (My Favorite Things) | 1961 | [5] |
エラ・フィッツジェラルド | Ella Fitzgerald Sings the Cole Porter Song Book | 1956 | [5] |
ハイ・ローズ | Now | 1981 | [6] |
シンプリー・レッド | Men and Women | 1987 | [5] |
アニー・レノックス | Red Hot + Blue | 1990 | [5] |
ダイアナ・クラール | Quiet Nights | 2009 | [5] |
テディ・ウィルソン・ウィズ・マキシン・サリヴァン | 1945 | [5] |
脚注
[編集]- ^ 英語表記では「Everytime We Say Goodbye」とされることもある。
- ^ “Internet Broadway Database”. Internet Broadway Database. May 3, 2020閲覧。
- ^ Music and Lyrics by Cole Porter. New York: Chappell & Co.. (1972). p. 205. ISBN 0-394-70794-X
- ^ Whitburn, Joel (1986). Joel Whitburn's Pop Memories 1890-1954. Menomonee Falls, Wisconsin: Record Research Inc.. p. 181. ISBN 0-89820-083-0
- ^ a b c d e f g Gioia, Ted (2012). The Jazz Standards: A Guide to the Repertoire. New York City: Oxford University Press. pp. 107–109. ISBN 978-0-19-993739-4
- ^ Lewis, Don. "Easy Listening: A Hi-Lo's High". The Milwaukee Journal. July 19, 1981. Retrieved 2014-03-06.