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トーマス・ボック

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

トーマス・ボック(Thomas Bock, 1957年2月16日 - )は、ドイツ建築学者ロボット工学者ミュンヘン工科大学建築学部教授。東京大学特任教授[1]大阪工業大学ロボティクスデザイン工学部客員教授[2]

建築ロボットを融合させた「建設ロボット」研究の第一人者で、2017年に日本ドイツの相互理解や学術振興に貢献した優秀な研究者に贈られるオイゲン&イルゼ・ザイボルト賞を受賞[3]

経歴

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人物

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1977年から1983年までシュトゥットガルト大学土木工学(2年間)と建築を学んだ後、フルブライト奨学金を授与され、1981年から1982年までシカゴのIIT-イリノイ工科大学で学んだ。 そこでの彼の論文「シカゴのダウンタウンにある多用途高層ビル ( Myron Goldsmith、Fazlur Khan)」が、ボストンハーバード大学から「ベストUSA論文賞」を授与された。その後、ヒューストン大学の環境センターでLarry Bellと協力して、NASA宇宙ステーションの開発に取り組んだ。彼はフライ・オットージャン・プルーヴェファズラー・カーンとインターンシップを行う。 IITでの研究中に、日本の積水ハウスから製造されたプレハブ住宅「積水ハイムM1」のパンフレットに出会い、興味を持つ。そして、彼は日本に行き、建設の自動化とロボット工学を研究するようになる[5]。1984年から1989年まで、日本文化科学省の奨学金を受け、東京大学(内田研究室)で「ロボット志向の建設と建築システムの研究について工学博士号を取得した[6]。その後、パリCNRS-Centre National de la recherche scientifiqueでの短期間の研究滞在の後、1989年からカールスルーエ大学(TH)のシヴィル部門の建設における自動化の教授として32年務め評判を得る(2009年:カールスルーエ工科大学 )。1990年には建設用ロボット工学のシュタインバイス転送センターを設立。

1997年カールスルーエからミュンヘン工科大学に、建築物の実現と建築情報学(現在:建築物の実現とロボット工学の構築)の正規教授として転任。 1996年以来、CVフレンドリー協会であるAV_Edo-Rhenania_Tokio カトリック学生協会の名誉会員である。

業績

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ボックは革新的建設技術、特にその自動化ロボット工学を融合させた国際的スペシャリストであり、英語ドイツ語フランス語日本語ロシア語で300以上の著書がある。 編集ボードメンバーになっている書籍は、建築における自動化(エルゼビア出版)、ジェサ(フランス、エルメス出版)、バウインフォルマツク(建築出版)、ロボット化(ケンブリッジ大学出版)など[7][8]

彼は、欧州委員会の総局XIII(通信、情報市場、研究結果の利用)および日本の通商産業省の住宅部門のコンサルタント契約を締結していた。1998年中国研究助成金評議会に関わり、2004年には全米技術科学評議会の査読者も務めている。

2001年からサンクトペテルブルクロシア科学アカデミーの会員、2002年からベラルーシのコンピュータサイエンスアカデミーの会員であり、日本ロボット学会の会員でもある。 2003年から2007年までは、プレハブの研究グループヴィースバーデンの会長を務め、2004年から2007年までは、IAARC-International Automation and Robotics for Constructionの会長を務めた。

科学ジャーナルAutomation in Construction(Elsevier Science Publishers BV)、 International Journal of Strategic Property Management(IJSPM)Vilnius University of Technology )、Journal of Civil Engineering and Management (Vilnius University of Technology)、The International Journal of Construction Management(中国建設管理研究所)とRobotica(ケンブリッジ大学出版局)などに執筆。

2003年にノヴォチェルカッスクの南ロシア国立工科大学(SRSTU)名誉教授の称号を授与。 [9]2008年 IAARCリチャードL.タッカー-長谷川幸男賞を授与。2007年より東京大学工学部のフェローも務める [10]。2011年には日本の外務大臣賞を受賞[11]。2017年には、オイゲン&イルゼ・ザイボルト賞を受賞。

脚注

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  1. ^ http://park.itc.u-tokyo.ac.jp/arch-management/event_top
  2. ^ http://www.oit.ac.jp/japanese/topics/index.php?i=4905
  3. ^ https://www.dfg.de/jp/aktuelles/berichte/2018/180406_bock/index.html
  4. ^ https://www.muenchen.de.emb-japan.go.jp/jp/Pressemitteilung_Bock_jp.pdf
  5. ^ Thomas Bock: „My impression of Sekisui Heim M1“ (PDF; 85 kB), München, 2005
  6. ^ Doctoral Dissertation Database, The University of Tokyo, 29. März 1989
  7. ^ http://www.sekisuiheimm1.com/bock_popup.html
  8. ^ „Veröffentlichungen Thomas Bock“, Lehrstuhl für Baurealisierung und Baurobotik, TUM
  9. ^ „Auszeichnungen - Ehrenprofessur für Thomas Bock“ (PDF; 146 kB), Pressestelle TUM 2003
  10. ^ http://park.itc.u-tokyo.ac.jp/arch-management/event_top
  11. ^ https://www.muenchen.de.emb-japan.go.jp/jp/Pressemitteilung_Bock_jp.pdf

外部リンク

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