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トレル・キモンズ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
トレル・キモンズ Portal:陸上競技
選手情報
ラテン文字 Trell Kimmons
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
競技 陸上競技短距離走
種目 60m, 100m
大学 アメリカ合衆国の旗 ハインズ・コミュニティ大学英語版
生年月日 (1985-07-13) 1985年7月13日(39歳)
出身地 アメリカ合衆国の旗 ミシシッピ州コールドウォーター英語版
身長 173cm
体重 79kg
成績
オリンピック 4x100mR:決勝失格(2012年
世界選手権 100m:準決勝2組4着(2011年
4x100mR:決勝途中棄権(2011年
国内大会決勝 全米選手権
100m:4位(2011年)
最高世界ランク 100m:8位 / 9秒95(2010年)
自己ベスト
50m 5秒68(2012年)
60m 6秒45(2012年)
100m 9秒95(2010年)
9秒92w(2010年)
200m 20秒37(2009年)
20秒32w(2005年)
獲得メダル
陸上競技
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
オリンピック
剥奪 2012 ロンドン 4x100mR
北中米カリブ選手権
2015 サンホセ 4x100mR
世界ジュニア選手権
2004 グロッセート 4x100mR
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トレル・キモンズTrell Kimmons1985年7月13日 ‐ )は、アメリカ合衆国コールドウォーター英語版出身の陸上競技選手。専門は短距離走100mで9秒95、60mで6秒45(室内世界歴代9位タイ)の自己ベストを持つ。

経歴

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2004年

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7月の世界ジュニア選手権(現・世界U20選手権)男子4×100mリレー決勝で1走(キモンズ、アビデミ・オモーレアイボリー・ウィリアムズラショーン・メリット)を務め、38秒66のジュニア世界記録を樹立しての金メダル獲得に貢献した[1]

2005年・2006年

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ハインズ・コミュニティ大学英語版時代には全米短期大学(NJCAA)室内選手権男子60mを2連覇、屋外と室内の全米短期大学選手権男子200mで優勝するなど活躍した。

2010年

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3月のドーハ世界室内選手権男子60m準決勝を全体2位となる6秒55で突破し、初めて出場したシニアの世界大会でファイナリストとなった[2]。決勝では6秒59とタイムを落とし、3位のダニエル・ベイリーとは0秒02差の4位で惜しくもメダルを逃した[3]

8月19日のダイヤモンドリーグヴェルトクラッセチューリッヒ男子100mで9秒95(-0.8)をマークし、10秒の壁を突破した。

2011年

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6月の全米選手権男子100m決勝で10秒04(+1.3)をマークして4位に入り、大邱世界選手権男子4×100mリレーのアメリカ代表の座をつかんだ[4]

全米選手権男子100mで3位に入ったマイク・ロジャースがドーピング問題で8-9月の大邱世界選手権を欠場することになったため、男子100mにも出場することとなった[5]。男子100mは10秒21(-1.0)の準決勝組4着で決勝には進めなかったが[6]、男子4×100mリレーでは1走(キモンズ、ジャスティン・ガトリンモーリス・ミッチェル英語版トラビス・パジェット)を務めて決勝に進出した[7]。キモンズ、ガトリン、ダービス・パットンウォルター・ディックスのオーダーで臨んだ決勝は、3走のパットンが4走のディックスにバトンを渡す直前に隣のレーンでバトンを待っていたイギリスの選手と接触して転倒してしまい、バトンが渡らず記録無し(途中棄権)に終わってしまった[8]

2012年

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2月26日の全米室内選手権男子60mを室内世界歴代5位タイ(当時)の記録となる6秒45で制し初優勝を果たした[9]

室内60mの今季世界最高記録保持者として3月のイスタンブール世界室内選手権男子60mに臨むと、準決勝を全体3位の6秒61で突破し、2大会連続でファイナリストとなった[10]。決勝では6秒60とタイムを縮めるも、3位のドウェイン・チェンバースに同タイム着差ありで敗れ、2大会連続で4位に終わった[11]

6月の全米選手権男子100m決勝で10秒02(+1.8)をマークして6位に入り、ロンドンオリンピックの4×100mリレーアメリカ代表の座をつかんだ[12]

8月のロンドンオリンピック男子4×100mリレーに出場。予選はタイソン・ゲイライアン・ベイリーを温存しながらも、ジェフ・デンプス英語版、ダービス・パットン、キモンズ、ジャスティン・ガトリンのオーダーで37秒38のアメリカ記録(当時)を樹立。決勝はキモンズ、ガトリン、ゲイ、ベイリーのオーダーで臨むと、36秒84の世界記録で優勝したジャマイカには敗れたものの、予選で記録したアメリカ記録を更に更新する37秒04をマークしての銀メダル獲得に貢献した。しかし、リレーメンバーだったゲイのドーピング処分により、この銀メダルは2015年5月に剥奪された[13]

2013年

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2大会連続の世界選手権アメリカ代表を目指して6月の全米選手権男子100mに出場するも、決勝で途中棄権に終わり、2013年モスクワ世界選手権アメリカ代表の座を逃した[14]

2014年

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3月のソポト世界室内選手権男子60m準決勝で6秒62の組4着に終わり、3大会連続のファイナリストにはなれなかった[15]

2015年

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6月の全米選手権男子100m準決勝で10秒01(+3.0)の組5着に終わり、決勝に進出できる組4着とは0秒07差で決勝進出を逃した[16]

2016年

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3月の全米室内選手権のドーピング検査で興奮剤に陽性反応を示したため、検査が行われた2016年3月12日以降の記録は抹消され、2016年4月14日から2年間の資格停止処分が科された[17][18]

自己ベスト

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記録欄の( )内の数字は風速m/s)で、+は追い風、-は向かい風を意味する。

種目 記録 年月日 場所 備考
屋外
100m 9秒95(-0.8) 2010年8月19日 スイスの旗 チューリッヒ
9秒92w(+2.4) 2010年6月12日 アメリカ合衆国の旗 ニューヨーク 追い風参考記録
200m 20秒37(+0.4) 2009年6月28日 アメリカ合衆国の旗 ユージーン
20秒32w(+3.1) 2005年5月18日 アメリカ合衆国の旗 レベルランド 追い風参考記録
室内
50m 5秒68 2012年1月28日 アメリカ合衆国の旗 ニューヨーク
55m 6秒18 2014年2月1日 アメリカ合衆国の旗 ナッシュビル
60m 6秒45A 2012年2月26日 アメリカ合衆国の旗 アルバカーキ 室内世界歴代9位タイ
高地記録
200m 20秒89 2006年3月4日 アメリカ合衆国の旗 マンハッタン

主要大会成績

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備考欄の記録は当時のもの

大会 場所 種目 結果 記録 備考
2004 世界ジュニア選手権 イタリアの旗 グロッセート 4x100mR 優勝 38秒66(1走) ジュニア世界記録
2010 世界室内選手権 カタールの旗 ドーハ 60m 4位 6秒59
2011 世界選手権 大韓民国の旗 大邱 100m 準決勝 10秒21(-1.0)
4x100mR 決勝 DNF(1走)
2012 世界室内選手権 トルコの旗 イスタンブール 60m 4位 6秒60 3位と同タイム着差あり
オリンピック イギリスの旗 ロンドン 4x100mR 2位
失格
37秒04(1走)
DQ
アメリカ記録
ドーピング処分
2014 世界室内選手権 ポーランドの旗 ソポト 60m 準決勝 6秒62
世界リレー (en バハマの旗 ナッソー 4x100mR 予選 DQ(2走) オーバーゾーン
2015 北中米カリブ選手権 (en コスタリカの旗 サンホセ 4x100mR 2位 38秒45(1走)

ダイヤモンドリーグ

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優勝したダイヤモンドリーグ個人種目の成績を記載

大会 場所 種目 記録 備考
2010 ヴェルトクラッセチューリッヒ スイスの旗 チューリッヒ 100m 9秒95(-0.8) 自己ベスト(初の9秒台)
ポイント対象外レース

脚注

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  1. ^ 第10回世界ジュニア選手権男子4×100mリレー決勝リザルト”. 国際陸上競技連盟. 2016年2月27日閲覧。
  2. ^ 第13回世界室内選手権男子60m準決勝サマリー”. 国際陸上競技連盟. 2016年2月27日閲覧。
  3. ^ 第13回世界室内選手権男子60m決勝リザルト”. 国際陸上競技連盟. 2016年2月27日閲覧。
  4. ^ 2011年全米選手権フルリザルト”. 全米陸上競技連盟. 2016年2月27日閲覧。
  5. ^ Trell Kimmons will replace Rodgers”. The Jamaica Star (2011年8月22日). 2016年2月27日閲覧。
  6. ^ 第13回世界選手権男子100m準決勝リザルト”. 国際陸上競技連盟. 2016年2月27日閲覧。
  7. ^ 第13回世界選手権男子4×100mリレー予選リザルト”. 国際陸上競技連盟. 2016年2月27日閲覧。
  8. ^ ジャマイカが男子4×100mリレーで世界新、世界陸上”. フランス通信社 (2011年9月4日). 2015年6月19日閲覧。
  9. ^ Lowe improves US record to 2.02m, four world leads in Albuquerque - USA Indoor champs, day 2”. 国際陸上競技連盟 (2012年2月27日). 2016年2月27日閲覧。
  10. ^ 第14回世界室内選手権男子60m準決勝サマリー”. 国際陸上競技連盟. 2016年2月27日閲覧。
  11. ^ 第14回世界室内選手権男子60m決勝リザルト”. 国際陸上競技連盟. 2016年2月27日閲覧。
  12. ^ 2012年全米選手権男子100m決勝リザルト”. 全米陸上競技連盟. 2016年2月27日閲覧。
  13. ^ 米国は失格で「銀」剥奪 IOC、ゲイの薬物違反で”. 日本経済新聞 (2015年5月21日). 2015年6月19日閲覧。
  14. ^ 2013年全米選手権フルリザルト”. 全米陸上競技連盟. 2016年2月27日閲覧。
  15. ^ 第15回世界室内選手権男子60m準決勝リザルト”. 国際陸上競技連盟. 2016年2月27日閲覧。
  16. ^ 2015年全米選手権フルリザルト”. 全米陸上競技連盟. 2016年2月27日閲覧。
  17. ^ ロンドン五輪400mリレー米国代表選手、ドーピング違反で2年間の出場停止”. フランス通信 (2016年9月28日). 2017年4月28日閲覧。
  18. ^ U.S. Track & Field Athlete, Kimmons, Accepts Sanction for Anti-Doping Rule Violation”. 米国反ドーピング機関 (2016年9月27日). 2016年9月28日閲覧。

外部リンク

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