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トラビス・パジェット

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
トラビス・パジェット Portal:陸上競技
選手情報
ラテン文字 Travis Padgett
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
競技 陸上競技 (短距離走)
種目 60m, 100m, 200m
大学 アメリカ合衆国の旗 クレムゾン大学
生年月日 (1986-12-13) 1986年12月13日(37歳)
出身地 アメリカ合衆国の旗 ノースカロライナ州シェルビー
身長 173cm
体重 82kg
プロ転向 2008年
成績
オリンピック 4x100mR 予選途中棄権 (2008年)
世界選手権 4x100mR 予選1組1着 (2011年)
自己ベスト
60m 6秒55 (2010年)
100m 9秒89 (2008年)
9秒85w (2008年)
200m 20秒32 (2008年)
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トラビス・パジェットTravis Padgett1986年12月13日 ‐ )は、アメリカ合衆国シェルビー出身で短距離走が専門の陸上競技選手。100mの自己ベストは元全米学生記録の9秒89。2008年北京オリンピック男子4×100mリレーのアメリカ代表

経歴

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大学時代

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クレムゾン大学に進学。

2006年

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1年生ながらACC選手権男子100mを制し、ACCの屋外最優秀新人賞(ACC Outdoor Freshman of the Year)を受賞。NCAA東部地区選手権男子100mでは10秒00(+1.0)のACCおよび東部地区の学生新記録(当時)を樹立しての優勝を成し遂げた。NCAA選手権(全米学生選手権)男子100mでは4位に入り、表彰台にあと一歩と迫った[1]

2007年

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NCAA室内選手権(全米学生室内選手権)男子60mを6秒56の自己ベスト(当時)で制し、クレムゾン大学の歴史の中で13人目となる全米学生チャンピオンに輝いた。ACC選手権男子100mは2連覇を達成し、NCAA選手権は男子100mで3位(男子4×100mリレーは7位)に入る活躍を見せた[1]

2008年

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5月10日のOrange & Purple Classic男子100mにおいて、10秒の壁を初めて破る9秒96(+1.2)をマーク[2]。同月のACC選手権男子100mは史上初となる3連覇を達成し、NCAA東部地区選手権男子100mでは2年ぶりにチャンピオンに輝いた[3]。6月のNCAA選手権男子100mはリチャード・トンプソンに0秒04及ばず、惜しくも優勝を逃した[4]

6月の全米オリンピックトライアル男子100m2次予選において、アト・ボルドンが持つ全米学生記録(9秒90)を12年ぶりに更新する9秒89(+1.6)をマーク[5]。決勝ではタイソン・ゲイ(9秒68)、ウォルター・ディックス(9秒80)、ダービス・パットン(9秒84)に次ぐ9秒85(+4.1)の4位に終わり、北京オリンピック男子100mアメリカ代表の座を0秒01差で逃すも[6]、男子4×100mリレーのアメリカ代表には選出された[7]。迎えた8月の大会では予選で2走(1走ロドニー・マーティン、3走ダービス・パットン、4走タイソン・ゲイ)を務めたが、アメリカは3走と4走の間でバトンが渡らず途中棄権に終わった[8][9]

大学最終シーズンを残してアディダスと契約し、プロに転向した。大学での3年間でNCAAオールアメリカン (All-Americaには6回選出された[10]

プロ転向以降

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2009年

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6月の全米選手権男子100m予選を9秒93(+4.3)、準決勝を9秒96(+3.2)で通過し、2大会連続で決勝に進出した。迎えた決勝ではマイク・ロジャース(9秒91)、ダービス・パットン(9秒92)、モンザバス・エドワーズ(10秒00)に次ぐ10秒02(+3.1)の4位に終わり、ベルリン世界選手権男子100mのアメリカ代表の座を0秒02差で逃した[11]。男子4×100mリレーのアメリカ代表には選出されたものの[12]、大会で出番は回ってこなかった。

2010年

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6月の全米選手権男子100mで3大会連続の決勝に進出するも、フライングを犯し失格に終わった[13]

2011年

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6月の全米選手権男子100mで4大会連続の決勝に進出するも、決勝は棄権した[14]。しかし、大邱世界選手権男子4×100mリレーのアメリカ代表に選出されると、9月の大会では予選で4走(1走トレル・キモンズ、2走ジャスティン・ガトリン、3走モーリス・ミッチェル英語版)を務め、今季世界最高記録の37秒79で決勝進出に貢献した[15]。パジェットは予選だけの出場に終わり、決勝のアメリカは3走と4走の間でバトンが渡らず途中棄権に終わった[16][17]

自己ベスト

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記録欄の( )内の数字は風速m/s)で、+は追い風を意味する。

種目 記録 年月日 場所 備考
屋外
100m 9秒89 (+1.6) 2008年6月28日 アメリカ合衆国の旗 ユージーン 元全米学生記録
9秒85w (+4.1) 2008年6月29日 アメリカ合衆国の旗 ユージーン 追い風参考記録
200m 20秒32 (+1.6) 2008年5月31日 アメリカ合衆国の旗 タラハシー
室内
60m 6秒55 2010年2月6日 アメリカ合衆国の旗 ボストン

主要大会成績

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備考欄の記録は当時のもの

大会 場所 種目 結果 記録 備考
2008 オリンピック 中華人民共和国の旗 北京 4x100mR 予選 DNF (2走)
2011 世界選手権 大韓民国の旗 大邱 4x100mR 予選 37秒79 (4走) 今季世界最高記録
決勝進出[注 1]

脚注

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注釈

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  1. ^ 決勝は未出場。決勝のアメリカは途中棄権。

出典

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  1. ^ a b Travis Padgett Biography”. クレムゾン大学 (2017年9月29日). 2017年9月29日閲覧。
  2. ^ Campbell-Brown takes solid dash double in Orlando, Padgett dashes 9.96 in Clemson”. 国際陸上競技連盟 (2008年5月11日). 2017年9月29日閲覧。
  3. ^ 2008 Clemson Men’s Outdoor Track & Field クレムゾン大学 (PDF, 311 KB) 2017年09月29日閲覧
  4. ^ LSU sweeps 100s at NCAA championships”. The Denver Post (2008年6月13日). 2017年9月29日閲覧。
  5. ^ Gay makes up for his mistake with record”. The Denver Post (2008年6月28日). 2017年9月29日閲覧。
  6. ^ 2008年全米オリンピックトライアルリザルト”. 全米陸上競技連盟 (2017年9月29日). 2017年9月29日閲覧。
  7. ^ 2008 Olympic Games / Team USA Roster”. 全米陸上競技連盟 (2008年). 2017年9月29日閲覧。
  8. ^ 五輪=陸上男子400mリレー、米国バトンミスで予選敗退・日本決勝へ”. ロイター(日本語サイト) (2008年8月22日). 2017年9月29日閲覧。
  9. ^ 2008年オリンピック男子4×100mリレー予選リザルト”. 国際陸上競技連盟 (2017年9月29日). 2017年9月29日閲覧。
  10. ^ Travis Padgett Turns Professional in Track & Field”. クレムゾン大学 (2008年8月26日). 2017年9月29日閲覧。
  11. ^ 2009年全米選手権リザルト”. 全米陸上競技連盟 (2017年9月29日). 2017年9月29日閲覧。
  12. ^ Team USA ready to compete at World Championships in Berlin”. 全米陸上競技連盟 (2009年8月4日). 2017年9月29日閲覧。
  13. ^ 2010年全米選手権リザルト”. 全米陸上競技連盟 (2017年9月29日). 2017年9月29日閲覧。
  14. ^ 2011年全米選手権リザルト”. 全米陸上競技連盟 (2017年9月29日). 2017年9月29日閲覧。
  15. ^ Team USA in Daegu to include 8 defending champs, 19 medalists”. 全米陸上競技連盟 (2011年8月10日). 2017年9月29日閲覧。
  16. ^ ボルトだ!世界新だ!400R/世界陸上”. 日刊スポーツ (2011年9月4日). 2017年9月29日閲覧。
  17. ^ 2011年世界選手権男子4×100mリレー予選リザルト”. 国際陸上競技連盟 (2017年9月29日). 2017年9月29日閲覧。

外部リンク

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