トヨタ・V型エンジン
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トヨタ・V型エンジン(トヨタ・Vがたエンジン)は、1964年(昭和39年)から1997年(平成9年)までトヨタ自動車(1981年以前はトヨタ自動車工業)が製造していた水冷V型8気筒ガソリンエンジンの系列である。
日本製乗用車用としては初のV型8気筒エンジンで、当初はトヨタ初の量産型ショーファードリブンカーであるクラウン・エイト用のエンジンとして開発され、以後はその後継モデルである初代センチュリーの専用ユニットとして改良・拡大を経ながら約33年間に渡り生産された。
燃焼室の形状は、当初ターンフロー式のウェッジ(楔)形であったが、初代センチュリー用の3V型以降よりV字形クロスフロー式の半球形となった。また、同時にトヨタ初となるテンパラチャー・コントロールド・オートカップリングファンが採用されている[1]。ただし動弁系は一貫してOHVのままで、OHC化を受けることなく終始している。当初からシリンダーブロック・シリンダーヘッドともアルミニウム合金製とし、大型エンジンの割に重量抑制が図られていたことも特色である。
型式
[編集]1964年4月登場
V - 2600 cc
[編集]製造期間 | 1964年4月(登場) |
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タイプ | 水冷OHVガソリンエンジン 90°V型 8気筒 |
排気量 | 2,599 cc |
内径x行程 | 78.0mm × 68.0mm |
圧縮比 | 9.0:1 |
最高出力 | 85 kW (115 PS)/5,000 rpm |
最大トルク | 196 Nm (20.0 kg・m)/3,000 rpm |
重量は225kg
- (初)クラウン・エイト(VG10)
3V - 3000 cc
[編集]- OHV 16バルブ
- 排気量:2,981 cc
- 内径×行程:78.0 × 78.0 (mm)
- 圧縮比:9.8
- 参考出力:110 kW (150 PS)/5,200 rpm 235 Nm (24.0 kg・m)/3,600 rpm
- (初)初代センチュリー(VG20)
4V-U - 3400 cc
[編集]- OHV 16バルブ
- 排気量:3,376 cc
- 内径×行程:83.0 × 78.0 (mm)
- 圧縮比:8.5
- 参考出力:125 kW (170 PS)/5,400 rpm 260 Nm (26.5 kg・m)/3,600 rpm
- (初)初代センチュリー(VG30)
4V-EU - 3400 cc
[編集]- OHV 16バルブ
- 排気量:3,376 cc
- 内径×行程:83.0 × 78.0 (mm)
- 圧縮比:8.8
- 参考出力:132 kW (180 PS)/5,200 rpm 270 Nm (27.5 kg・m)/4,400 rpm
- (初)初代センチュリー(VG30)
5V-EU - 4000 cc
[編集]- OHV 16バルブ
- 排気量:3,994 cc
- 内径×行程:87.0 × 84.0 (mm)
- 圧縮比:8.6
- 参考出力:121 kW (165 PS)/4,400 rpm 289 Nm (29.5 kg・m)/3,600 rpm
- (初)初代センチュリー(VG40)
系譜
[編集]- エンジン型式一覧の自動車用エンジンの系譜を参照。