コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

テトラフルオロホウ酸鉄(II)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
テトラフルオロホウ酸鉄(II)
識別情報
CAS登録番号 15283-51-9
PubChem (無水物): 11736352(六水和物): 15762351
ChemSpider (無水物): 9911059
EC番号 239-327-0
特性
化学式 Fe(BF4)2
モル質量 229.46 g/mol (無水物)
337.55 g/mol (六水和物)
外観 明緑色結晶
(六水和物)
への溶解度 可溶
危険性
GHSピクトグラム 急性毒性(低毒性)腐食性物質
GHSシグナルワード 危険(DANGER)
Hフレーズ H302, H312, H314, H318, H332
Pフレーズ P260, P261, P264, P270, P271, P280, P301+312, P301+330+331, P302+352, P303+361+353, P304+312, P304+340, P305+351+338, P310
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

テトラフルオロホウ酸鉄(II)(Iron(II) tetrafluoroborate)は、化学式Fe(BF4)2無機化合物である。無水物と六水和物が知られている。六水和物と水溶液は緑色である。テトラフルオロホウ酸は一般的に非配位性アニオンであるため、テトラフルオロホウ酸鉄(II)は、様々な他の鉄(II)錯体の合成の出発物質として用いられる。

例えば、テトラフルオロホウ酸鉄(II)とトリス[2-(ジフェニルホスフィノ)-エチル]リン酸配位子からなる錯体は、ギ酸を水素供与体として、移動水素化により様々なアルデヒドを対応する第一級アルコールに変換する反応を触媒する[1]

出典

[編集]
  1. ^ Gerrit Wienhöfer; Felix A.Westerhaus; Kathrin Junge; Matthias Beller (2013). “Fast and selective iron-catalyzed transfer hydrogenations of aldehydes”. Journal of Organometallic Chemistry 744: 156–159. doi:10.1016/j.jorganchem.2013.06.010.