テトラフルオロホウ酸鉄(II)
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テトラフルオロホウ酸鉄(II) | |
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iron(2+);ditetrafluoroborate | |
別称
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識別情報 | |
CAS登録番号 | 15283-51-9 |
PubChem | (無水物): 11736352(六水和物): 15762351 |
ChemSpider | (無水物): 9911059 |
EC番号 | 239-327-0 |
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特性 | |
化学式 | Fe(BF4)2 |
モル質量 | 229.46 g/mol (無水物) 337.55 g/mol (六水和物) |
外観 | 明緑色結晶 (六水和物) |
水への溶解度 | 可溶 |
危険性 | |
GHSピクトグラム | |
GHSシグナルワード | 危険(DANGER) |
Hフレーズ | H302, H312, H314, H318, H332 |
Pフレーズ | P260, P261, P264, P270, P271, P280, P301+312, P301+330+331, P302+352, P303+361+353, P304+312, P304+340, P305+351+338, P310 |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
テトラフルオロホウ酸鉄(II)(Iron(II) tetrafluoroborate)は、化学式Fe(BF4)2の無機化合物である。無水物と六水和物が知られている。六水和物と水溶液は緑色である。テトラフルオロホウ酸は一般的に非配位性アニオンであるため、テトラフルオロホウ酸鉄(II)は、様々な他の鉄(II)錯体の合成の出発物質として用いられる。
例えば、テトラフルオロホウ酸鉄(II)とトリス[2-(ジフェニルホスフィノ)-エチル]リン酸配位子からなる錯体は、ギ酸を水素供与体として、移動水素化により様々なアルデヒドを対応する第一級アルコールに変換する反応を触媒する[1]。
出典
[編集]- ^ Gerrit Wienhöfer; Felix A.Westerhaus; Kathrin Junge; Matthias Beller (2013). “Fast and selective iron-catalyzed transfer hydrogenations of aldehydes”. Journal of Organometallic Chemistry 744: 156–159. doi:10.1016/j.jorganchem.2013.06.010.