ダマスコン
表示
β-ダマスコン[1] | |
---|---|
(E)-1-(2,6,6-Trimethyl-1-cyclohexenyl)but-2-en-1-one | |
別称 ローズケトン | |
識別情報 | |
CAS登録番号 | 23726-91-2 |
PubChem | 5374527 |
| |
特性 | |
化学式 | C13H20O |
モル質量 | 192.30 g/mol |
密度 | 0.934 g/mL |
危険性 | |
Rフレーズ | R43 |
Sフレーズ | S36/37 |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
ダマスコン(英: Damascones)は化学式C13H20Oで表されるケトンの一種で、ブルガリアンローズの微量香気成分として発見された[2]。イオノン、ダマセノンとともに、ローズケトンとも呼ばれる。二重結合の位置や官能基の種類によりα体、β体、γ体、δ体の異性体が知られている[3]。ケトン基の位置の異なるイオノンの異性体であるが、イオノンがスミレの香りを持つのに対しダマスコンはバラの香りを持つ。バラの精油に含まれ、カロテノイドの分解によっても生じるが、工業的にはシクロシトラールなどから合成され[3]、食品や香粧品の香料原料として広く使われる[4]。
脚注
[編集]- ^ β-Damascone at Sigma-Aldrich
- ^ 『改訂 嗅覚とにおい物質』川崎道昭・堀内哲嗣郎共著 社団法人におい・かおり環境協会 2005年 ISBN 4-915952-18-5
- ^ a b ダマスコンまたはダマセノンの製造方法(日本ゼオン)Patent.jp
- ^ Rose (Rosa damascena), John C. Leffingwell
参考文献
[編集]- Charles S. Sell. (2003). A fragrant introduction to terpenoid chemistry. Cambridge: RSC, Royal Society of Chemistry. pp. 256–257. ISBN 9780854046812