タートルボウル
タートルボウル | ||||||||||||
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欧字表記 | Turtle Bowl[1] | |||||||||||
品種 | サラブレッド | |||||||||||
性別 | 牡 | |||||||||||
毛色 | 鹿毛 | |||||||||||
生誕 | 2002年4月9日 | |||||||||||
死没 | 2017年6月4日(15歳没) | |||||||||||
父 | Dyhim Diamond | |||||||||||
母 | Clara Bow | |||||||||||
母の父 | Top Ville | |||||||||||
生国 | アイルランド | |||||||||||
生産者 | A D D Crichton[2] | |||||||||||
馬主 | Berend Van Dalfsen[2] | |||||||||||
調教師 | François Rohaut( フランス)[2] | |||||||||||
競走成績 | ||||||||||||
生涯成績 | 21戦7勝 | |||||||||||
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タートルボウル(Turtle Bowl、2002年4月9日 - 2017年6月4日)は、アイルランド生産、フランス調教の競走馬・種牡馬[1]。主な勝ち鞍は2005年のジャンプラ賞、ジョンシェール賞。
戦績
[編集]2004年にデビューし、翌2005年にはオリビエ・ペリエとのコンビでフランスの3歳マイル王決定戦であるジャンプラ賞を制している[3]。
古馬になってからは大レースの勝利こそ無かったものの、2007年のイスパーン賞2着、クイーンアンステークス3着、ジャック・ル・マロワ賞3着など、欧州のマイル戦線の第一線を走った[1]。同年限りで現役を引退。通算成績は21戦7勝(2着6回)[4]。
年度別競走成績
[編集]- 2004年(4戦1勝)
- 2005年(6戦4勝) - ジャンプラ賞(G1)、ジョンシェール賞(G3)
- 2006年(3戦0勝)
- 2007年(8戦2勝)
種牡馬時代
[編集]2008年より種牡馬となり、翌年に43頭の初年度産駒が誕生した[5]。その中から2011年のクリテリウム・アンテルナシオナルを制し、翌年の英2000ギニーでもキャメロットの2着に入ったフレンチフィフティーンや、2012年の仏2000ギニー勝ち馬ルカヤンを輩出している[6]。
2012年の種付け料は6000ユーロ(日本円では当時のレートで60万円強)と低価格帯の種牡馬であったが、初年度産駒の活躍や非主流の血統構成により評価は上昇[6]。同年秋に日本の社台グループによって購入され、2013年から社台スタリオンステーションで供用が開始された。同スタリオン事務局の徳武英介は「二軍からの育成ではなく、直接大リーガーを連れてきました」と語った[7]。初年度種付け料は受胎確認後250万円に設定され、116頭の繁殖牝馬と交配した。翌年からは種付け料が200万円に引き下げられたが、2014年89頭、2015年86頭、2016年100頭と安定した種付け数を確保していた[8]。しかし、2017年6月4日、種付け後に心不全で倒れ、急死した[9]。
欧州では初年度のGI勝ち馬2頭以降は目立った活躍馬が生まれず、日本でも2017年6月時点では東京プリンセス賞(大井)を勝ったアンジュジョリーが目立つ程度であった[9]。これにより、2017年の種付け料は100万円に引き下げられ、種付け頭数も急死するまでに33頭と評価を落としていた[8]。
2018年になって日本での初年度産駒トリオンフが小倉大賞典を制し、JRA重賞初制覇を果たした[10]。
年度別種牡馬成績
[編集]- タートルボウルの産駒成績(netkeiba.com)を参照
主な産駒
[編集]海外
[編集]- 2009年産
- フレンチフィフティーン / French Fifteen(2011年クリテリウム・アンテルナシオナル、2012年ジェベル賞)
- ルカヤン / Lucayan(2012年仏2000ギニー、2013年ハリウッドターフカップステークス)
日本
[編集]グレード制重賞優勝馬
[編集]- 2014年産
- トリオンフ(2018年小倉大賞典、小倉記念、2020年中山金杯)
- アンデスクイーン(2019年ブリーダーズゴールドカップ、レディスプレリュード、2020年エンプレス杯)
- 2017年産
- タイセイビジョン(2019年京王杯2歳ステークス、2020年アーリントンカップ)
- ベレヌス(2022年中京記念)[11]
- ヴェントヴォーチェ(2022年キーンランドカップ、2023年オーシャンステークス)[12]
地方重賞優勝馬
[編集]- 2014年産
- フライングショット(2016年サッポロクラシックカップ)
- アンジュジョリー(2017年東京プリンセス賞)
- 2018年産
その他
[編集]- ビックリシタナモー(2020年太秦ステークス2着、「珍馬名」で知られる小田切有一氏の所有馬)
- ベストタッチダウン(2020年太秦ステークス)
母父としての主な産駒
[編集]血統表
[編集]タートルボウルの血統 | (血統表の出典)[§ 1] | |||
父系 | ノーザンダンサー系 |
[§ 2] | ||
父 Dyhim Diamond 1994 栗毛 |
父の父 Night Shift 1980 鹿毛 |
Northern Dancer | Nearctic | |
Natalma | ||||
Ciboulette | Chop Chop | |||
Windy Answer | ||||
父の母 Happy Landing1984 芦毛 |
Homing | Habitat | ||
Heavenly Thought | ||||
Laughing Goddess | Green God | |||
Gay Baby | ||||
母 Clara Bow 1990 鹿毛 |
Top Ville 1976 鹿毛 |
High Top | Derring-Do | |
Camenae | ||||
Sega Ville | Charlottesville | |||
La Sega | ||||
母の母 Kamiya1975 鹿毛 |
Kalamoun | *ゼダーン | ||
Khairunissa | ||||
Shahinaaz | *ヴェンチア | |||
Cherry | ||||
母系(F-No.) | 16号族(FN:16-d) | [§ 3] | ||
5代内の近親交配 | Prince Bio5×5=6.25% | [§ 4] | ||
出典 |
父Dyhim Diamondはスペインでリーディングサイアーとなっている[6]。
出典
[編集]- ^ a b c “タートルボウル(IRE)”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年9月9日閲覧。
- ^ a b c Turtle Bowl | Race Record & Form Racing Post. 2018年8月6日閲覧
- ^ Steady Turtle Bowl Wins Prix Jean Prat Bloodhorse 3 July, 2005 2018年8月6日閲覧
- ^ Turtle Bowl Dead in Japan Thoroughbred Daily News 12 June, 2017 2018年8月6日閲覧
- ^ 仏G1馬【タートルボウル(Turtle Bowl)】が社台スタリオンステーションに到着! 馬市.com 2012年12月21日付 2018年8月6日閲覧
- ^ a b c 社台スタリオンステーションがタートルボウルを導入 栗山求の血統BLOG 2012年10月17日付 2018年8月6日閲覧
- ^ 【新種牡馬の正体】タートルボウル 社台サイドが豪語「直接大リーガーを連れてきた」 東京スポーツ 2016年8月17日付 2018年8月6日閲覧
- ^ a b 【2017年度の種付頭数】~社台スタリオンステーション編 馬市.com 2017年11月10日付 2018年8月6日閲覧
- ^ a b タートルボウル、種付け後に急死 サンスポZBAT!競馬 2018年6月9日付 2018年8月6日閲覧
- ^ トリオンフが完勝! 3連勝で重賞初制覇!/小倉大賞典 netkeiba.com 2018年2月18日付 2018年8月6日閲覧
- ^ “ベレヌス”. JBISサーチ. 2022年7月24日閲覧。
- ^ “ヴェントヴォーチェ”. JBISサーチ. 2022年8月28日閲覧。
- ^ “ゴールデンヒーラー”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2023年4月23日閲覧。
- ^ a b c “タートルボウル(IRE) 血統情報:5代血統表”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年9月9日閲覧。
- ^ a b “タートルボウルの5代血統表”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd.. 2019年9月9日閲覧。
外部リンク
[編集]- 競走馬成績と情報 netkeiba、JBISサーチ、Racing Post