スピーク・ライク・ア・チャイルド (アルバム)
『スピーク・ライク・ア・チャイルド』 | ||||
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ハービー・ハンコック の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 | 1968年3月6日(#1, #2, #3)、3月9日(#4, #5, #6) ニュージャージー州 ヴァン・ゲルダー・スタジオ[1] | |||
ジャンル | ジャズ、ハード・バップ | |||
時間 | ||||
レーベル | ブルーノート・レコード | |||
プロデュース | デューク・ピアソン | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
ハービー・ハンコック アルバム 年表 | ||||
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『スピーク・ライク・ア・チャイルド』(Speak Like a Child)は、アメリカ合衆国のジャズ・ミュージシャン、ハービー・ハンコックが1968年に録音・発表した、サウンドトラックを除けば6作目のスタジオ・アルバム。
背景
[編集]「ザ・ソーサラー」と「ライオット」は、当時ハンコックが在籍していたマイルス・デイヴィス・クインテットに提供した曲の再演である[2]。前者はデイヴィスのリーダー・アルバム『ソーサラー』(1967年発売)に提供され、デイヴィスのヴァージョンは1967年5月17日に録音された[3]。また、後者はデイヴィスのアルバム『ネフェルティティ』(1968年発売)に提供され、デイヴィスのヴァージョンは1967年7月19日に録音された[4]。なお、「スピーク・ライク・ア・チャイルド」もデイヴィスのグループのリハーサルで録音されており、当時のテイクは1998年発売のボックス・セット『Miles Davis Quintet 1965-'68』で発表された[5]。
「ファースト・トリップ」は、ロン・カーターが自分の息子に捧げた曲で[2]、本作の録音に先がけて、1967年9月27日に行われたジョー・ヘンダーソンのリーダー・セッション(カーターも参加)でも録音され、後にヘンダーソン名義のアルバム『テトラゴン』で発表された[6]。
ハンコックは、本作におけるハーモニーに関して、クレア・フィッシャーがハイ・ローズに提供したアレンジを筆頭に、ビル・エヴァンス、モーリス・ラヴェル、ギル・エヴァンスからも影響を受けたという[2]。
反響・評価
[編集]Stephen Thomas Erlewinaはオールミュージックにおいて5点満点中4.5点を付け「『処女航海』と同様、寛げる内容かつメロディックで、実に美しいが、この2作には際立った違いがある。タイトル曲を筆頭に、ハンコックの手によるメロディやテーマは、以前よりも簡素かつ覚えやすくなっているが、即興演奏の余地を狭めてはいない」と評している[7]。なお、ハーヴィー・メイソンのアルバム『ウィズ・オール・マイ・ハート』(2004年)には、ハンコック本人も参加した「スピーク・ライク・ア・チャイルド」のカヴァーが収録され[8]、ハンコックはこの時の演奏で、第47回グラミー賞において最優秀ジャズ・インストゥルメンタル・ソロ賞を受賞した[9]。
収録曲
[編集]特記なき楽曲はハービー・ハンコック作曲。
- ライオット - "Riot" - 4:40
- スピーク・ライク・ア・チャイルド - "Speak Like a Child" - 7:50
- ファースト・トリップ - "First Trip" (Ron Carter) - 6:01
- トイズ - "Toys" - 5:52
- グッドバイ・トゥ・チャイルドフッド - "Goodbye to Childhood" - 7:06
- ザ・ソーサラー - "The Sorcerer" - 5:36
2005年リマスターCDボーナス・トラック
[編集]- ライオット(別テイク) - "Riot (First Alt. Tk)" - 4:55
- ライオット(2nd 別テイク) - "Riot (Second Alt. Tk)" - 4:40
- グッドバイ・トゥ・チャイルドフッド(別テイク) - "Goodbye to Childhood (Alt. Tk)" - 5:49
参加ミュージシャン
[編集]- ハービー・ハンコック - ピアノ
- サド・ジョーンズ - フリューゲルホルン
- ジェリー・ドジオン - アルトフルート
- ピーター・フィリップス - バストロンボーン
- ロン・カーター - ベース
- ミッキー・ローカー - ドラムス
脚注
[編集]- ^ “Herbie Hancock Catalog”. Jazz Discography Project. 2021年11月14日閲覧。
- ^ a b c “Speak Like A Child”. herbiehancock.com. 2021年11月14日閲覧。
- ^ “Sorcerer”. milesdavis.com. Sony Music Entertainment. 2021年11月14日閲覧。
- ^ “Nefertiti”. milesdavis.com. Sony Music Entertainment. 2021年11月14日閲覧。
- ^ Miles Davis - Miles Davis Quintet 1965-'68 (1998, CD) - Discogs
- ^ “Joe Henderson Catalog”. Jazz Discography Project. 2021年11月14日閲覧。
- ^ Erlewine, Stephen Thomas. “Speak Like a Child - Herbie Hancock”. AllMusic. 2021年11月14日閲覧。
- ^ “Harvey Mason: With All My Heart album review”. All About Jazz (2004年7月8日). 2021年11月14日閲覧。
- ^ “Herbie Hancock - Artist”. GRAMMY.com. Recording Academy. 2021年11月14日閲覧。
外部リンク
[編集]- スピーク・ライク・ア・チャイルド - Discogs (発売一覧)