テイキン・オフ
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『テイキン・オフ』 | ||||
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ハービー・ハンコック の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 | 1962年5月28日 ニュージャージー州 ヴァン・ゲルダー・スタジオ[1] | |||
ジャンル | ジャズ、ハード・バップ | |||
時間 | ||||
レーベル | ブルーノート・レコード | |||
プロデュース | アルフレッド・ライオン | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
ハービー・ハンコック アルバム 年表 | ||||
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『テイキン・オフ』(Takin' Off)は、アメリカ合衆国のジャズ・ミュージシャン、ハービー・ハンコックが1962年に録音・発表した初のスタジオ・アルバム。
背景
[編集]ハンコックは1961年、ドナルド・バードがブルーノート・レコードで録音した3作のアルバム『チャント』(当時は未発表となる)、『ロイヤル・フラッシュ』、『フリー・フォーム』でサイドマンを務め、翌1962年に初のリーダー・セッションを行った[2]。ハンコック自身は当初、スタンダード・ナンバー3曲、オリジナル3曲、ブルース1曲という構成を考えていたが、ブルーノートのプロデューサーであるアルフレッド・ライオンは、「ウォーターメロン・マン」を聴いて感銘を受け、もっとオリジナル曲を書くように進言して、最終的には全6曲ともハンコックのオリジナル曲となった[2]。
評価
[編集]スティーヴ・ヒューイはオールミュージックにおいて5点満点中4.5点を付け「作曲家としてもピアニストとしても、洗練と親しみやすさのバランスが取れていることを示しており、幾分ブルーノートのハード・バッパーの先人であるホレス・シルヴァーを思わせる」「並外れたファースト・アルバムであり、以後ハンコックがハード・バップの限界を押し広げていく幾つかのレコードの基礎となっている」と評している[3]。また、Charles Waringが2020年に選出した「ハービー・ハンコックの名盤20選」では、本作が4位となり「中毒性の高い"Watermelon Man"のファンキーなR&B風味から、冒険的なハード・バップ"The Maze"まで含まれている」と評されている[4]。
収録曲
[編集]全曲ともハービー・ハンコック作曲。
- ウォーターメロン・マン - "Watermelon Man" - 7:14
- スリー・バッグス・フル - "Three Bags Full" - 5:30
- エンプティ・ポケッツ - "Empty Pockets" - 6:13
- ザ・メイズ - "The Maze" - 6:49
- ドリフティン - "Driftin'" - 7:01
- アローン・アンド・アイ - "Alone and I" - 6:27
参加ミュージシャン
[編集]脚注
[編集]- ^ “Herbie Hancock Discography”. Jazz Discography Project. 2021年1月29日閲覧。
- ^ a b 小川隆夫『ブルーノートの真実』東京キララ社、2004年8月3日、453-456頁。ISBN 4-380-04206-5。
- ^ Huey, Steve. “Takin' Off - Herbie Hancock”. AllMusic. 2021年1月29日閲覧。
- ^ Waring, Charles (2020年4月12日). “Best Herbie Hancock Albums: 20 Essentials From The Legendary Jazz Pianist”. uDiscoverMusic. 2021年1月29日閲覧。