コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

処女航海 (ハービー・ハンコックのアルバム)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
『処女航海』
ハービー・ハンコックスタジオ・アルバム
リリース
録音 1965年3月17日 ニュージャージー州 ヴァン・ゲルダー・スタジオ[1]
ジャンル ジャズモード・ジャズ
時間
レーベル ブルーノート・レコード
プロデュース アルフレッド・ライオン
専門評論家によるレビュー
ハービー・ハンコック アルバム 年表
エンピリアン・アイルズ
(1964年)
処女航海
(1965年)
欲望
(1966年)
テンプレートを表示

処女航海』(しょじょこうかい、原題:Maiden Voyage)は、アメリカ合衆国ジャズ・ミュージシャン、ハービー・ハンコック1965年に録音・発表した5作目のスタジオ・アルバム

背景

[編集]

ハンコックは当時マイルス・デイヴィス・クインテットで活動しており、本作収録曲「リトル・ワン」は、本作に先がけてデイヴィスのリーダー・アルバム『E.S.P.』(1965年1月20日-22日録音)のためのセッションで録音された[2]

ブルーノート・レコードの記録によれば、1965年3月11日にフレディ・ハバードジョージ・コールマンロン・カーターステュ・マーティンを従えて「処女航海」、「リトル・ワン」、「ドルフィン・ダンス」の3曲が録音されたが、この時のテープは残っていない[1][2]。そして、3月17日に行われたセッションでは、マーティンに代わりトニー・ウィリアムスがドラムスを担当した[1][2]

評価

[編集]

本作は1999年にグラミーの殿堂入りを果たした[3]。Stephen Thomas Erlewineはオールミュージックにおいて満点の5点を付け「前作『エンピリアン・アイルズ』ほど明確に冒険的ではないが、『処女航海』はハービー・ハンコックの創造性が頂点に達していたことを示している」「ハンコックの手による抑制的でメロディックな曲と、グループの味わい深いインタープレイにより、愛らしく親しみやすい音楽となっている」と評している[4]

収録曲

[編集]

全曲ともハービー・ハンコック作曲。

  1. 処女航海 - "Maiden Voyage" - 7:59
  2. ジ・アイ・オブ・ザ・ハリケーン - "The Eye of the Hurricane" - 6:03
  3. リトル・ワン - "Little One" - 8:51
  4. サヴァイヴァル・オブ・ザ・フィッテスト - "Survival of the Fittest" - 10:08
  5. ドルフィン・ダンス - "Dolphin Dance" - 9:19

カヴァー

[編集]

参加ミュージシャン

[編集]

脚注

[編集]
  1. ^ a b c Herbie Hancock Discography”. Jazz Discography Project. 2022年2月13日閲覧。
  2. ^ a b c Maiden Voyage”. herbiehancock.com. 2022年2月13日閲覧。
  3. ^ GRAMMY Hall Of Fame - Hall of Fame Artists”. GRAMMY.com. Recording Academy. 2024年10月20日閲覧。
  4. ^ Erlewine, Stephen Thomas. “Maiden Voyage - Herbie Hancock”. AllMusic. 2022年2月13日閲覧。
  5. ^ Yanow, Scott. “Wheel Within a Wheel - Bernie Senensky”. AllMusic. 2022年2月13日閲覧。
  6. ^ Agovino, Michael J (2017年4月3日). “Ahmad Jamal: The Awakening Album Review”. Pitchfork. 2022年2月13日閲覧。
  7. ^ Jurek, Thom. “A Secret Place - Grover Washington, Jr.”. AllMusic. 2022年2月13日閲覧。

外部リンク

[編集]