ネフェルティティ (マイルス・デイヴィスのアルバム)
『ネフェルティティ』 | ||||
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マイルス・デイヴィス の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 | 1967年6月7日 - 7月19日 | |||
ジャンル | ジャズ | |||
時間 | ||||
レーベル | コロムビア・レコード | |||
プロデュース | テオ・マセロ、ハワード・ロバーツ | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
マイルス・デイヴィス アルバム 年表 | ||||
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『ネフェルティティ』(Nefertiti)は、ジャズ・トランペット奏者マイルス・デイヴィスが1967年に制作・発表したアルバム。現行のリマスターCDには、別テイクが4トラック追加されている。
解説
[編集]本作は、いわゆる第2期クインテットで制作したアルバムの一つで、また、マイルスの生涯において最後の、アコースティック楽器のみで演奏されたアルバムでもある。レコーディング時期が『ソーサラー』のレコーディング時期とも近いため、『ソーサラー』とは姉妹作的関係にある。
ウェイン・ショーターが作曲面で大きく貢献し、マイルスは後年、「人々が作曲家としてのウェインの凄さに本当に気付き始めたのも『ネフェルティティ』からだった」と述懐している[1]。ハービー・ハンコック作の「ライオット」は、ハービーがブルーノートから発表したアルバム『スピーク・ライク・ア・チャイルド』にも、異なるアレンジで収録された。また、ウェイン作曲の「ピノキオ」も後にウェザー・リポートやV.S.O.P.クインテットなどで再演されている。
その後マイルスは、ハービーにエレクトリックピアノを、ロン・カーターにエレクトリックベースを弾くように指示し、エレクトリック・ジャズ・アルバム『マイルス・イン・ザ・スカイ』を制作。
エピソード
[編集]表題曲「ネフェルティティ」はフロント奏者であるマイルス、ウェインが全くソロを取らず、同じメロディを繰り返す曲として知られる曲であるが、この曲のレコーディング時の1発目の演奏が非常に素晴らしいものであったのにもかかわらず、プロデューサーであるテオ・マセロが録音をしておらず、結局アルバムに収録されたのは意図的に1発目の演奏の再現を試みたものであった。これを反省したマイルスは、これ以後のレコーディングからレコーディング時のセッションを全て録音する様になり、それが後の「セッション音源をテオが編集し完成させる」というスタイルに繋がっていく。
収録曲
[編集]7.-10.はボーナス・トラック。
- ネフェルティティ - Nefertiti(Wayne Shorter)
- フォール - Fall(W. Shorter)
- ハンド・ジャイヴ - Hand Jive(Tony Williams)
- マッドネス - Madness(Herbie Hancock)
- ライオット - Riot(H. Hancock)
- ピノキオ - Pinocchio(W. Shorter)
- ハンド・ジャイヴ(別テイク1)
- ハンド・ジャイヴ(別テイク2)
- マッドネス(別テイク)
- ピノキオ(別テイク)
演奏メンバー
[編集]- マイルス・デイヴィス - トランペット
- ウェイン・ショーター - テナー・サックス
- ハービー・ハンコック - ピアノ
- ロン・カーター - ベース
- トニー・ウィリアムス - ドラム
出典
[編集]- ^ 地球音楽ライブラリー マイルス・デイヴィス(TOKYO FM出版、ISBN 4-88745-074-5)p.98