ジベンジリデンアセトン
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ジベンジリデンアセトン | |
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(1E,4E)-1,5-diphenylpenta-1,4-dien-3-one | |
別称 Dibenzalacetone | |
識別情報 | |
CAS登録番号 | 538-58-9 |
PubChem | 1549622 |
ChemSpider | 1266463 |
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特性 | |
化学式 | C17H14O |
モル質量 | 234.29 g/mol |
示性式 | (C6H5CH=CH)2CO |
外観 | 黄色の固体 |
融点 |
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沸点 |
130 °C (cis,cis 体) *Merck |
水への溶解度 | 溶けない |
危険性 | |
主な危険性 | 刺激性 |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
ジベンジリデンアセトン (dibenzylideneacetone) とは、有機化合物の一種で、芳香族ケトン。ジベンザルアセトンとも呼ばれる。cis,trans 体とcis,cis 体も存在するが、通常trans,trans 体を指す。遷移金属への配位子として、dba と略称される。
合成
[編集]アセトン1分子とベンズアルデヒド2分子とを、塩基の作用により脱水縮合(クライゼン・シュミット縮合)させると、淡黄色の結晶として得ることができる[1]。
性質
[編集]Pd(dba)2、Pd2(dba)3•CHCl3 など、パラジウム(0) と安定な錯体を作る。それらの錯体はさまざまなパラジウム(0) 化合物への前駆体として、錯体合成、あるいは触媒反応などで多用される。パラジウムと同族の金属であるニッケル、白金は1,5-シクロオクタジエン (cyclooctadiene, COD) を配位子とする0価錯体 Ni(cod)2、Pt(cod)2 が安定な化合物として知られるのに対し Pd(cod)2 は非常に不安定であるため、Pd2(dba)3 がしばしばその代替品として用いられる。
紫外吸収スペクトル
[編集]- trans,trans体 λmax 330nm, ε 34,300
- cis,trans体 λmax 295nm, ε 30,300
- cis,cis体 λmax 287nm, ε 11,000[2]