シェイズ・オブ・トゥ・ワールズ
『シェイズ・オブ・トゥ・ワールズ』 | ||||
---|---|---|---|---|
オールマン・ブラザーズ・バンド の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 | テネシー州メンフィス アーデント・レコーディング[1] | |||
ジャンル | ブルースロック、サザン・ロック | |||
時間 | ||||
レーベル | エピック・レコード | |||
プロデュース | トム・ダウド、オールマン・ブラザーズ・バンド | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
チャート最高順位 | ||||
| ||||
オールマン・ブラザーズ・バンド アルバム 年表 | ||||
|
『シェイズ・オブ・トゥ・ワールズ[注釈 1]』(Shades of Two Worlds)は、アメリカ合衆国のロック・バンド、オールマン・ブラザーズ・バンドが1991年に発表したスタジオ・アルバム。再々結成後としては2作目に当たる。
背景
[編集]セカンド・キーボーディストのジョニー・ニールは短期間で脱退し、バンドは新たにパーカッション奏者のマーク・キニョーネスを迎えた[4][注釈 2]。「カインド・オブ・バード」は、チャーリー・パーカーに捧げられたジャズ的なインストゥルメンタルで、ウォーレン・ヘインズとアレン・ウッディは、サイド・プロジェクトのガヴァメント・ミュールのライブでも、この曲を演奏した[5]。
反響
[編集]アメリカでは17週にわたりBillboard 200入りし、1991年8月10日に最高85位を記録した[3]。スイスでは1991年8月18日付のアルバム・チャートで37位となるが、翌週にはチャート圏外に落ちた[2]。
評価
[編集]第34回グラミー賞では、収録曲「カインド・オブ・バード」が最優秀ロック・インストゥルメンタル・パフォーマンス賞にノミネートされた[6]。
Bruce Ederはオールミュージックにおいて5点満点中4.5点を付け「彼らのカムバック・アルバムに続く作品は、楽曲はより成熟し、即興演奏はより1970年代初頭の作品に近くなり、そして『ブラザーズ&シスターズ』以降の作品としては特に自信に満ちた内容で、大きな前進を果たした」と評している[7]。また、John Swensonは1991年8月8日付の『ローリング・ストーン』誌のレビューで5点満点中4点を付け「ディッキー・ベッツとグレッグ・オールマンの最高のパフォーマンスによって、バンドは結成当初の魂と、音楽的な響きの両方を取り戻した」と評している[8]。
収録曲
[編集]特記なき楽曲はディッキー・ベッツとウォーレン・ヘインズの共作。7.はインストゥルメンタル。
- エンド・オブ・ザ・ライン "End of the Line" (Gregg Allman, Warren Haynes, Allen Woody, John Jaworowicz) – 4:38
- バッド・レイン "Bad Rain" – 5:33
- ノーバディ・ノウズ "Nobody Knows" (Dickey Betts) – 10:58
- デザート・ブルース "Desert Blues" – 5:02
- ゲット・オン・ウィズ・ユア・ライフ "Get On with Your Life" (G. Allman) – 6:58
- ミッドナイト・マン "Midnight Man" – 4:39
- カインド・オブ・バード "Kind of Bird" – 8:26
- カモン・イン・マイ・キッチン "Come On in My Kitchen" (Robert Johnson / arranged by D. Betts) – 6:18
参加ミュージシャン
[編集]- グレッグ・オールマン - ボーカル、ハモンドオルガン、ピアノ
- ディッキー・ベッツ - ボーカル、リードギター、リズムギター、アコースティック・ギター、スライドギター
- ウォーレン・ヘインズ - リードギター、リズムギター、アコースティック・ギター、スライドギター、リゾネーター・ギター、バックグラウンド・ボーカル
- アレン・ウッディ - ベース、フレットレスベース、アコースティック・ベース
- ジェイ・ジョハンソン - ドラムス、パーカッション、バックグラウンド・ボーカル
- ブッチ・トラックス - ドラムス、パーカッション、バックグラウンド・ボーカル
アディショナル・ミュージシャン
- マーク・キニョーネス - コンガ、パーカッション
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ CD英文ブックレット内クレジット
- ^ a b The Allman Brothers Band - Shades Of Two Worlds - hitparade.ch
- ^ a b “The Allman Brothers Band Shades Of Two Worlds Chart History - Billboard 200”. Billboard. 2019年9月27日閲覧。
- ^ Giles, Jeff (2014年1月26日). “Allman Brothers Band Lineup Changes: A Complete Guide”. Ultimate Classic Rock. Loudwire Network. 2019年9月27日閲覧。
- ^ Tatangelo, Wade (2019年3月21日). “50 greatest Allman Brothers Band songs”. Austin American-Statesman. GateHouse Media. 2019年9月27日閲覧。
- ^ “Allman Brothers Band - Artist”. GRAMMY.com. Recording Academy. 2019年9月27日閲覧。
- ^ Eder, Bruce. “Shades of Two Worlds - The Allman Brothers Band”. AllMusic. 2019年9月27日閲覧。
- ^ Swenson, John (1991年8月8日). “Shades of Two Worlds”. Rolling Stone. 2019年9月27日閲覧。