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イート・ア・ピーチ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
『イート・ア・ピーチ』
オールマン・ブラザーズ・バンドスタジオ・アルバム
リリース
録音 ニューヨークフィルモア・イースト
フロリダ州マイアミクライテリア・スタジオ
ジャンル ブルースロックサザン・ロック
時間
レーベル カプリコーン・レコード
プロデュース トム・ダウド
専門評論家によるレビュー
チャート最高順位
  • 4位(アメリカ[1]
  • オールマン・ブラザーズ・バンド アルバム 年表
    フィルモア・イースト・ライヴ
    (1971年)
    イート・ア・ピーチ
    (1972年)
    ブラザーズ&シスターズ
    (1973年)
    テンプレートを表示

    イート・ア・ピーチ』 (Eat a Peach) は、アメリカ合衆国ロックバンドオールマン・ブラザーズ・バンド1972年に発表した、通算4作目のアルバム。スタジオ録音の新曲6曲と、1971年のライブ音源を収録した変則的な内容で、LPは2枚組だったがCDでは1枚にまとめられた。また、2006年にはCD2枚組のデラックス・エディション盤もリリースされている。

    解説

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    本作のレコーディングが終了する前の1971年10月29日、デュアン・オールマンがオートバイの事故で死去。デュアン存命時にスタジオ録音されたのは「スタンド・バック」「ブルー・スカイ」「リトル・マーサ」の3曲で、「時はもう無駄に出来ない」「レ・ブレル・イン・Aマイナー」「メリサ」の3曲は、残されたメンバー5人によってレコーディングされた[2]。残り3曲はデュアン存命時にフィルモア・イーストで行われたライブの音源で、「マウンテン・ジャム」は、ドノヴァンの楽曲「霧のマウンテン」を元にしたジャム・セッションである[3]

    スタジオ録音6曲のエンジニアはホーウィー・アルバートとロン・アルバート。フィルモア・イーストのライブ録音3曲のエンジニアはアーロン・バロンとラリー・ダールストローム。プロデューサートム・ダウドが務めた[4]。グループの長年の友人のジョニー・サンドリンは「Special thanks」とクレジットされているが、実際はミキサーとし制作に関わった[5]

    アメリカのBillboard 200ではバンドにとって初のトップ10入りを果たし、最高4位に達した[1]。本作からのシングルは「時はもう無駄に出来ない」が全米77位[1]、「メリサ」と「ワン・ウェイ・アウト」はいずれも全米86位に達した[1]

    2004年、5.1サラウンド・ミックス収録のSACD発売[6]

    2006年発売のデラックス・エディション盤のボーナス・ディスクには、1971年6月27日に行われたフィルモア・イーストのクロージング・コンサートにおける演奏が収録されている。

    収録曲

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    マウンテン・ジャム」は、オリジナルLPではB面とD面に分割されていたが[4]、CDでは連続した1曲として収録されている。

    1. 時はもう無駄に出来ない - "Ain't Wastin' Time No More" (Gregg Allman) - 3:40
    2. レ・ブレル・イン・Aマイナー - "Les Brers in A Minor" (Dickey Betts) - 9:03
    3. メリサ - "Melissa" (G. Allman, Steve Alaimo) - 3:54
    4. マウンテン・ジャム - "Mountain Jam" (Donovan Leitch, Duane Allman, G. Allman, D. Betts, Jai Johanny Johanson, Berry Oakley, Butch Trucks) - 33:38
    5. ワン・ウェイ・アウト - "One Way Out" (Marshall Sehorn, Elmore James) - 4:58
    6. トラブル・ノー・モア - "Trouble No More" (McKinley Morganfield) - 3:43
    7. スタンド・バック - "Stand Back" (G. Allman, B. Oakley) - 3:24
    8. ブルー・スカイ - "Blue Sky" (D. Betts) - 5:09
    9. リトル・マーサ - "Little Martha" (D. Allman) - 2:07

    デラックス・エディション盤ボーナス・ディスク

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    1. ステイツボロ・ブルース - "Statesboro Blues" (Blind Willie McTell) - 4:29
    2. ドント・キープ・ミー・ワンダリン - "Don't Keep Me Wonderin'" (G. Allman) - 3:46
    3. 誰かが悪かったのさ - "Done Somebody Wrong" (Clarence L. Lewis, Bobby Robinson, E. James) - 3:38
    4. ワン・ウェイ・アウト - "One Way Out" (M. Sehorn, E. James) - 5:08
    5. エリザベス・リードの追憶 - "In Memory of Elizabeth Reed" (D. Betts) - 12:51
    6. ミッドナイト・ライダー - "Midnight Rider" (G. Allman, Robert Kim Payne) - 3:11
    7. アトランタの暑い日 - "Hot 'Lanta" (D. Allman, G. Allman, D. Betts, J. J. Johanson, B. Oakley, B. Trucks) - 5:51
    8. ウィッピング・ポスト - "Whipping Post" (G. Allman) - 20:07
    9. ユー・ドント・ラヴ・ミー - "You Don't Love Me" (Willie Cobbs) - 17:24

    参加ミュージシャン

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    脚注

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    1. ^ a b c d The Allman Brothers Band - Awards : AllMusic
    2. ^ CD英文ブックレット内クレジット
    3. ^ 日本盤CD(UICY-6242)ライナーノーツ(五十嵐正、1998年3月31日)
    4. ^ a b Allman Brothers Band, The - Eat A Peach (Vinyl, LP, Album) at Discogs
    5. ^ Paul, Alan (2014). One Way Out: The Inside History of the Allman Brothers Band. St. Martin's Press. p. 170. ISBN 978-1-250-04049-7 
    6. ^ The Allman Brothers Band – Eat A Peach (2004, SACD) - Discogs”. discogs.com. 2022年1月14日閲覧。