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サンブルエミューズ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
サンブルエミューズ
2016年幕張Sパドック
欧字表記 Sambre et Meuse[1]
品種 サラブレッド[1]
性別 [1]
毛色 栗毛[1]
生誕 2010年1月23日(14歳)[1]
ダイワメジャー[1]
ヴィートマルシェ[1]
母の父 フレンチデピュティ[1]
生国 日本の旗 日本北海道安平町[1]
生産者 ノーザンファーム[1]
馬主 キャロットファーム[1]
調教師 加藤征弘美浦[1]
競走成績
生涯成績 27戦3勝[1]
獲得賞金 7265万円[1]
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サンブルエミューズ(欧字名:Sambre et Meuse2010年1月23日 - )は、日本競走馬繁殖牝馬[1]

芙蓉ステークス(OP)優勝、フェアリーステークスGIII)3着の実績があるほか、繁殖牝馬として2頭の重賞勝ち馬を出している。

戦績

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2012年6月の福島競馬場の新馬戦でデビューし、1番人気に支持されるも4着。2戦目の新潟競馬場の未勝利戦で勝ち上がった。3戦目は中山競馬場のオープン特別芙蓉ステークスで、1番人気に応え快勝。G1阪神ジュベナイルフィリーズに駒を進め、2番人気となるも8着、フェアリーステークス(G3)3着を経て、桜花賞の前哨戦、フィリーズレビュー(G2)で1番人気に支持されたものの11着と大敗した。評価を落とした本番の桜花賞(G1)では10番人気6着(優勝馬アユサン)。続く、ラジオNIKKEI賞(G3)では11番人気16着となった。その後、4歳になって降級した1000万下条件で勝利し昇級したものの、以降は勝ち星に恵まれず、6歳となった2016年3月中山競馬場の1600万下条件戦幕張ステークス12着を最後に引退し、繁殖牝馬となった[2]

競走成績

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以下の内容は、netkeiba.com[2]およびJBISサーチ[3]に基づく。

競走日 競馬場 競走名 距離(馬場)


オッズ
(人気)
着順 タイム
(上り3F)
着差 騎手 斤量
[kg]
1着馬(2着馬) 馬体重
[kg]
2012.06.17 福島 2歳新馬 芝1200m(稍) 12 7 11 002.90(1人) 04着 R1:12.0(36.8) -0.4 0中舘英二 54 ウエスタンソーレ 424
0000.08.26 新潟 2歳未勝利 芝1400m(良) 18 3 6 004.70(3人) 01着 R1:21.3(35.5) -0.8 0岩田康誠 54 (リメンバーメジロ) 422
0000.09.30 中山 芙蓉S OP 芝1600m(良) 11 6 7 002.90(1人) 01着 R1:34.5(33.9) -0.2 0岩田康誠 54 (フラムドグロワール) 422
0000.12.09 阪神 阪神JF GI 芝1600m(良) 18 4 8 005.90(2人) 08着 R1:35.0(36.8) -0.8 0津村明秀 54 ローブティサージュ 432
2013.01.12 中山 フェアリーS GIII 芝1600m(良) 16 7 14 003.20(2人) 03着 R1:34.7(35.0) -0.0 0岩田康誠 54 クラウンロゼ 426
0000.03.10 阪神 フィリーズR GII 芝1400m(良) 16 6 12 003.30(1人) 11着 R1:22.9(36.0) -0.8 0岩田康誠 54 メイショウマンボ 426
0000.04.07 阪神 桜花賞 GI 芝1600m(良) 18 2 4 053.3(10人) 06着 R1:35.7(35.1) -0.7 0岩田康誠 55 アユサン 426
0000.06.30 福島 ラジオNIKKEI賞 GIII 芝1800m(良) 16 1 1 037.7(11人) 16着 R1:48.8(35.3) -0.9 0蛯名正義 54 ケイアイチョウサン 420
0000.11.03 東京 ユートピアS 1600万下 芝1600m(良) 12 6 8 031.20(8人) 12着 R1:35.7(35.9) -1.9 0U.リスポリ 54 ゴールデンナンバー 434
0000.12.15 中山 南総S 1600万下 芝1600m(良) 12 6 7 020.70(8人) 12着 R1:36.4(35.9) -2.2 0横山典弘 53 サンライズメジャー 442
2014.03.16 中京 トリトンS 1600万下 芝1200m(良) 18 8 18 015.80(8人) 18着 R1:10.1(34.1) -1.1 0田辺裕信 55 フレデフォート 450
0000.06.21 函館 函館日刊スポーツ杯 1000万下 芝1200m(良) 15 8 14 017.7(10人) 09着 R1:09.6(35.2) -0.8 0菱田裕二 54 モズハツコイ 448
0000.07.20 函館 潮騒特別 1000万下 芝1200m(良) 16 8 16 024.0(10人) 03着 R1:09.9(34.9) -0.2 0菱田裕二 54 ラヴェルソナタ 446
0000.08.31 札幌 札幌スポニチ賞 1000万下 芝1500m(良) 12 4 4 005.20(3人) 05着 R1:29.3(37.1) -0.2 0菱田裕二 55 スリーアフロディテ 448
0000.11.24 東京 鷹巣山特別 1000万下 芝1400m(良) 18 6 12 019.20(8人) 03着 R1:21.6(34.1) -0.1 0岩田康誠 55 コレクターアイテム 464
0000.12.06 中京 鳥羽特別 1000万下 芝1200m(良) 18 1 2 008.50(3人) 04着 R1:09.3(34.0) -0.4 0菱田裕二 55 エーシンエムディー 454
2015.01.24 中京 中京スポニチ賞 1000万下 芝1200m(稍) 15 3 5 005.00(1人) 13着 R1:13.3(38.3) -2.3 0川須栄彦 55 ワールンガ 456
0000.03.15 中山 房総特別 1000万下 芝1200m(良) 16 2 4 005.10(2人) 04着 R1:08.8(34.7) -0.2 0戸崎圭太 55 アルマエルナト 458
0000.04.05 中山 千葉日報杯 1000万下 芝1200m(良) 12 7 10 005.00(2人) 01着 R1:08.9(33.6) -0.1 0戸崎圭太 55 (コスモドーム) 456
0000.05.02 新潟 駿風S 1600万下 芝1000m(良) 13 5 7 008.10(4人) 03着 R0:55.1(32.3) -0.5 0西田雄一郎 55 ネロ 458
0000.07.04 福島 テレビユー福島賞 1600万下 芝1200m(良) 12 5 6 010.90(5人) 05着 R1:07.7(33.6) -0.2 0戸崎圭太 55 マイネルエテルネル 456
0000.08.15 新潟 新潟日報賞 1600万下 芝1400m(良) 18 3 6 010.70(5人) 03着 R1:20.2(34.1) -0.0 0戸崎圭太 53 ゼウス 454
0000.09.26 中山 セプテンバーS 1600万下 芝1200m(良) 16 1 2 004.40(2人) 05着 R1:08.2(34.9) -0.3 0戸崎圭太 53 ヤサカオディール 460
0000.10.25 京都 桂川S 1600万下 芝1200m(良) 15 1 1 008.10(3人) 05着 R1:08.6(33.5) -0.5 0C.ルメール 55 エイシンブルズアイ 450
0000.11.15 東京 奥多摩S 1600万下 芝1400m(稍) 16 3 6 011.70(7人) 11着 R1:22.8(35.6) -1.4 0T.ベリー 55 ブラヴィッシモ 456
2016.02.21 京都 斑鳩S 1000万下 芝1400m(稍) 10 6 6 027.70(8人) 10着 R1:25.4(37.0) -1.9 0四位洋文 55 エイシンスパルタン 456
0000.03.20 中山 幕張S 1600万下 芝1600m(稍) 16 2 3 095.7(15人) 12着 R1:35.3(37.4) -1.5 0田中勝春 55 ネオスターダム 454

繁殖牝馬時代

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祖母キョウエイマーチは1997年の桜花賞優勝馬で重賞5勝の名牝であったが、繁殖牝馬となってからは、その産駒に脚部不安を抱えた馬が多く、思ったような活躍馬は出なかった。また、キョウエイマーチは最後の産駒となる6番仔インペリアルマーチの出産時における大腸変位で死亡(13歳没)してしまい、後継繁殖牝馬となる牝駒は本馬の母であるヴィートマルシェただ一頭であった。

ヴィートマルシェの2番仔である本馬は、芙蓉ステークス(OP)優勝、フェアリーステークス(G3)3着、中央27戦3勝という成績であったが、繁殖入り後は、2023年のマイルチャンピオンシップを優勝し、優駿牝馬3着、秋華賞2着の3番仔ナミュール、同じく2022年のアルテミスステークス優勝の4番仔ラヴェルを輩出し、キョウエイマーチの牝系を伝えている。

産駒一覧

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生年 馬名 毛色 馬主 管理調教師 戦績 主な勝利競走 供用 出典
初仔 2017年 ヴェスターヴァルト
→騸
鹿毛 ノヴェリスト (有)キャロットファーム 美浦・加藤征弘 24戦4勝 飛騨S(3勝クラス) 引退 [4]
2番仔 2018年 ヴァルドレス 鹿毛 キングカメハメハ 美浦・手塚貴久 不出走 引退 [5]
3番仔 2019年 ナミュール 鹿毛 ハービンジャー 栗東高野友和 18戦5勝 2022年チューリップ賞(GII)
2023年富士ステークス(GII)
2023年マイルチャンピオンシップ(GI)
引退 [6]
4番仔 2020年 ラヴェル 鹿毛 キタサンブラック 栗東・矢作芳人 12戦2勝 2022年アルテミスステークス(GIII)
2024年エリザベス女王杯(GI)2着
現役 [7]
5番仔 2021年 アルセナール 鹿毛 エピファネイア 美浦・木村哲也 5戦1勝 2024年デイリー杯クイーンカップ(GIII)2着 現役 [8]
6番仔 2022年 ブルージュ 栗毛 ブリックスアンドモルタル 美浦・栗田徹 1戦0勝 現役 [9]
  • 2024年11月20日現在

血統表

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サンブルエミューズ血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 サンデーサイレンス系
[§ 2]

ダイワメジャー
2001 栗毛
父の父
*サンデーサイレンス
Sunday Silence
1986 青鹿毛
Halo Hail to Reason
Cosmah
Wishing Well Understanding
Mountain Flower
父の母
スカーレットブーケ
1988 栗毛
*ノーザンテースト Northern Dancer
Lady Victoria
*スカーレットインク Crimson Satan
Consentida

ヴィートマルシェ
2002 鹿毛
*フレンチデピュティ
French Deputy
1992 栗毛
Deputy Minister Vice Regent
Mint Copy
Mitterand Hold Your Peace
Laredo Lass
母の母
キョウエイマーチ
1994 鹿毛
*ダンシングブレーヴ Lyphard
Navajo Princess
インターシャルマン *ブレイヴェストローマン
トキノシュリリー
母系(F-No.) シュリリー(AUS)系(FN:7-d) [§ 3]
5代内の近親交配 Northern Dancer S4×M5×M5 [§ 4]
出典
  1. ^ [10]
  2. ^ [11]
  3. ^ [10]
  4. ^ [10]


サンブルエミューズの主要なファミリーライン

[編集]
インターシャルマン 1987
キョウエイマーチ 1994
||ヴィートマルシェ 2002(1勝)
|||サンブルエミューズ 2010(3勝 芙蓉S(OP))
||||ナミュール 2019(5勝 チューリップ賞、富士ステークスマイルチャンピオンシップ、優駿牝馬3着、秋華賞2着)
||||ラヴェル 2020(2勝 アルテミスステークス 現役)
||||アルセナール 2021(1勝 デイリー杯クイーンC2着 現役)
||||ブルージュ 2022(現役)
|||リリーバレロ 2015(4勝)
|||マルシュロレーヌ 2016(9勝 ブリーダーズカップ・ディスタフ等重賞5勝)

脚注

[編集]
  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o サンブルエミューズ”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2022年8月31日閲覧。
  2. ^ a b サンブルエミューズの競走成績”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd.. 2022年8月26日閲覧。
  3. ^ サンブルエミューズ 競走成績”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2022年8月31日閲覧。
  4. ^ ヴェスターヴァルト”. JBISサーチ. 2022年10月31日閲覧。
  5. ^ ヴァルドレス”. JBISサーチ. 2022年8月29日閲覧。
  6. ^ ナミュール”. JBISサーチ. 2022年10月30日閲覧。
  7. ^ ラヴェル”. JBISサーチ. 2024年11月10日閲覧。
  8. ^ アルセナール|JBISサーチ(JBIS-Search)”. www.jbis.or.jp. 2024年11月10日閲覧。
  9. ^ ブルージュ”. JBISサーチ. 2022年9月20日閲覧。
  10. ^ a b c サンブルエミューズ 血統情報:5代血統表”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2022年8月26日閲覧。
  11. ^ サンブルエミューズの繁殖牝馬情報”. 競馬ラボ. 2022年10月31日閲覧。

外部リンク

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