ゴンバデカーブース (競走馬)
この記事は現役競走馬を扱っています。 |
ゴンバデカーブース | ||||||
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サウジアラビアロイヤルカップ出走時 (2023年10月7日) | ||||||
欧字表記 | Gonbade Qabus[1] | |||||
香港表記 | 精緻磚塔 | |||||
品種 | サラブレッド[1] | |||||
性別 | 牡[1] | |||||
毛色 | 青鹿毛[1] | |||||
生誕 | 2021年2月24日(3歳)[1] | |||||
父 | ブリックスアンドモルタル[1] | |||||
母 | アッフィラート[1] | |||||
母の父 | ディープインパクト[1] | |||||
生国 | 日本(北海道白老町)[1] | |||||
生産者 | (有)社台コーポレーション白老ファーム[1] | |||||
馬主 | (株)G1レーシング[1] | |||||
調教師 | 堀宣行(美浦)[1] | |||||
競走成績 | ||||||
生涯成績 | 6戦2勝[1] | |||||
獲得賞金 |
6051万5000円[1] (2024年12月7日現在) | |||||
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ゴンバデカーブース(欧字名:Gonbade Qabus、2021年2月24日 - )は、日本の競走馬[1]。2023年のサウジアラビアロイヤルカップの勝ち馬である。
馬名の意味は、イランにある完全レンガ造の塔。母名、父名および父父名(ジャイアンツコーズウェイ)より連想[2]。
戦績
[編集]2歳(2023年)
[編集]6月10日の東京芝1600mの2歳新馬戦でダミアン・レーンを背に2番人気で出走。好スタートからハナを奪うと直線では後続の追撃を寄せることなく逃げ切ってデビュー戦を勝利で飾る[3]。
10月7日に行われたサウジアラビアロイヤルカップでは道中最後方追走から直線で追い込んでくると、中団から脚を伸ばしたボンドガールを差し切って2馬身差をつけ重賞初制覇を果たすとともに、父ブリックスアンドモルタルにとっても産駒初の重賞制覇となった[4]。
12月28日に中山競馬場で行われたホープフルステークス(GI)に出走予定だったものの、感冒の症状が出たため、出走取消になったことが発表された[5]。
3歳(2024年)
[編集]発熱の症状が落ち着き、改めて喉の検査を受けたところ、喉頭蓋エントラップメントを発症している事が判明した[6][7]。このため、1月10日に美浦トレーニングセンター内の診療所で喉の手術を受けた[8]。その後は山元トレーニングセンターに放牧に出され、4月3日に美浦トレーニングセンターに帰厩した[9]。
その後は、いずれも東京競馬場で行われるプリンシパルステークス(5月4日)とNHKマイルカップ(5月5日)のいわば両にらみで調整をしていたが[9]、4月19日、NHKマイルカップに出走登録をすることが明らかになった[10][11]。なお、NHKマイルカップの鞍上はモレイラ騎手を迎える[12]。このローテーションについて、管理している堀調教師は「当初は皐月賞へ直行のプランでしたが、重度の挫跖でローテーションの見直しを行わざるを得ませんでした。」と述べた上で、仕上がりについては「乗り込み不足だし、メンタル面で不安定な要素もありますが、能力を出せる状態には持っていけそうです」と話している[13]。レースはスタートを決め、中団につけて、直線に向いて外に出すとメンバー中2位タイの上がり33秒9の末脚を発揮したものの4着に敗れた[14]。鞍上のモレイラ騎手は「まだ2回しか競馬を使っていないけど、GIへのチャレンジはいいステップになると思います。休み明けでも落ち着いていたし、直線で外に出してからも長くいい脚を使っていい内容でした」と振り返っている[14]。
5月8日に馬主のG1レーシングが発表したところによれば、厩舎にいたまま状態をチェックした上で、今後のローテーションについて判断されるという[15]。なお、NHKマイルカップのレース後も、脚元を含めて特に変わった点はないという[15]。そして、5月12日に馬主のG1レーシングが発表したところによれば、5月26日に東京競馬場で行われる日本ダービーに出走登録することを明らかにした[16]。ただし、実際に出走するかどうかに関しては、馬の状態を確認しながら慎重に判断されるという[16]。
日本ダービーは13着に終わり、その後は戦列を離れていたが、9月19日にG1サラブレッドクラブのホームページで明らかにしたところによれば、10月19日に東京競馬場で行われる富士ステークスへの出走を予定しているという[17][18]。
競走成績
[編集]以下の内容は、JBISサーチ[19]およびnetkeiba.com[20]の情報に基づく。
競走日 | 競馬場 | 競走名 | 格 | 距離(馬場) | 頭 数 |
枠 番 |
馬 番 |
オッズ (人気) |
着順 | タイム (上り3F) |
着差 | 騎手 | 斤量 [kg] |
1着馬(2着馬) | 馬体重 [kg] |
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2023. 6.10 | 東京 | 2歳新馬 | 芝1600m(良) | 12 | 6 | 8 | 2.8 (2人) | 1着 | 1:34.8(34.7) | -0.3 | D.レーン | 55 | (ララヴィエルジュ) | 462 | |
10. 7 | 東京 | サウジアラビアRC | GIII | 芝1600m(良) | 9 | 2 | 2 | 9.6 (3人) | 1着 | 1:33.4(33.5) | -0.3 | 松山弘平 | 56 | (ボンドガール) | 460 |
12.28 | 中山 | ホープフルS | GI | 芝2000m(良) | 16 | 1 | 1 | 取消 | 松山弘平 | 56 | レガレイラ | 計不 | |||
2024. 5. 5 | 東京 | NHKマイルC | GI | 芝1600m(良) | 18 | 6 | 12 | 9.7 (4人) | 4着 | 1:32.9(33.9) | 0.5 | J.モレイラ | 57 | ジャンタルマンタル | 466 |
5.26 | 東京 | 東京優駿 | GI | 芝2400m(良) | 17 | 7 | 14 | 67.9(11人) | 13着 | 2:25.5(34.1) | 1.2 | 松山弘平 | 57 | ダノンデサイル | 462 |
10.19 | 東京 | 富士S | GII | 芝1600m(良) | 17 | 2 | 4 | 10.5 (5人) | 10着 | 1:32.8(33.0) | 0.7 | 松山弘平 | 55 | ジュンブロッサム | 478 |
12. 7 | 京都 | リゲルS | L | 芝1600m(良) | 13 | 5 | 7 | 3.7 (2人) | 10着 | 1:34.1(34.4) | 1.2 | L.デットーリ | 56 | シャドウフューリー | 468 |
- 競走成績は2024年12月7日現在
血統表
[編集]ゴンバデカーブースの血統 | (血統表の出典)[§ 1] | |||
父系 | ストームキャット系 |
[§ 2] | ||
父 *ブリックスアンドモルタル 黒鹿毛 2014 |
父の父 Giant's Causeway栗毛 1997 |
Storm Cat | Storm Bird | |
Terlingua | ||||
Mariah's Storm | Rahy | |||
*イメンス | ||||
父の母 Beyond the Waves黒鹿毛 1997 |
Ocean Crest | Storm Bird | ||
S.S.Aroma | ||||
Excedent | Exceller | |||
Broadway Lullaby | ||||
母 アッフィラート 鹿毛 2013 |
ディープインパクト 鹿毛 2002 |
*サンデーサイレンス | Halo | |
Wishing Well | ||||
*ウインドインハーヘア | Alzao | |||
Burghclere | ||||
母の母 *レディオブヴェニス栗毛 2003 |
Loup Solitaire | Lear Fan | ||
Louveterie | ||||
Lacewings | *フォーティナイナー | |||
*リフカ | ||||
母系(F-No.) | レディオブヴェニス(FR)系(FN:9-f) | [§ 3] | ||
5代内の近親交配 | Storm Bird:S4×S4、Roberto:S5×M5、Lyphard:M5×M5 | [§ 4] | ||
出典 |
- 母アッフィラートはJRA4勝、2019年の中山牝馬ステークス3着の実績がある。
- 祖母レディオブヴェニス(Lady of Venice)は現役時アメリカとフランスで走り、アメリカで重賞3勝。2007年に優勝した米GII・キャッシュコールマイルステークスでは日本から遠征してきたディアデラノビア、コイウタ、キストゥヘヴンと対戦している。
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d e f g h i j k l m n o “ゴンバデカーブース”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2023年10月7日閲覧。
- ^ “競走馬情報 - ゴンバデカーブース”. 日本中央競馬会. 2023年10月7日閲覧。
- ^ “【2歳新馬・東京5R】ゴンバデカーブースが逃走V!新種牡馬ブリックスアンドモルタル産駒2週連続の新馬勝ち”. サンスポZBAT! (2023年6月10日). 2023年6月10日閲覧。
- ^ “【サウジアラビアRC結果】ゴンバデカーブースが差し切って無傷の2連勝!”. netkeiba.com (2023年10月7日). 2023年10月7日閲覧。
- ^ 「【ホープフルS】ゴンバデカーブース出走取消、感冒のため 2戦2勝のV有力候補」『スポーツニッポン』2023年12月28日。2023年12月28日閲覧。
- ^ 「サウジアラビアRC覇者ゴンバデカーブース 喉頭蓋エントラップメントで明日手術へ」『スポーツニッポン』2024年1月3日。2024年1月3日閲覧。
- ^ 「喉の疾病が判明したゴンバデカーブース、予定していた手術が延期 血液検査の数値が高いため」『スポーツニッポン』2024年1月4日。2024年1月4日閲覧。
- ^ “【注目馬動向】サウジアラビアロイヤルCを制したゴンバデカーブースが喉頭蓋エントラップメントへの手術を無事終了”. UMATOKU. 報知新聞社 (2024年1月10日). 2024年1月10日閲覧。
- ^ a b 「喉の手術を受けたゴンバデカーブース、プリンシパルSとNHKマイルC両にらみ」『スポーツニッポン』2024年4月11日。2024年4月14日閲覧。
- ^ 「【注目馬動向】ゴンバデカーブースはNHKマイルCに登録 ダノンエアズロックはプリンシパルSとの両にらみ」『スポーツ報知』2024年4月19日。2024年4月20日閲覧。
- ^ 「【3歳次走報】ゴンバデカーブースはNHKマイルCに登録」『サンケイスポーツ』2024年4月19日。2024年4月20日閲覧。
- ^ 「ゴンバデカーブース NHKマイルCの鞍上はモレイラ」『スポーツニッポン』2024年4月28日。2024年4月28日閲覧。
- ^ 「【NHKマイルC】ゴンバデカーブースは久々で仕上がりがカギ 堀師「能力を出せる状態には持っていけそう」」『サンケイスポーツ』2024年4月30日。2024年4月30日閲覧。
- ^ a b 「【NHKマイルC】7カ月ぶりのゴンバデカーブースは4着 モレイラ騎手「長くいい脚を使っていい内容でした」」『サンケイスポーツ』2024年5月5日。2024年5月5日閲覧。
- ^ a b 「NHKマイルC4着ゴンバデカーブース、在厩で状態をチェックして今後のプランを検討」『スポーツニッポン』2024年5月8日。2024年5月9日閲覧。
- ^ a b 「NHKマイルC4着ゴンバデカーブース、日本ダービー登録へ 既に乗り込みを再開」『スポーツニッポン』2024年5月12日。2024年5月13日閲覧。
- ^ 「ゴンバデカーブースは富士Sで復帰予定 鞍上は松山で調整中【次走報】」『東スポ競馬』2024年9月19日。2024年10月5日閲覧。
- ^ 「【3歳以上次走報】ゴンバデカーブースは富士Sを目標に」『サンケイスポーツ』2024年9月19日。2024年10月5日閲覧。
- ^ “ゴンバデカーブース 競走成績”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2023年10月7日閲覧。
- ^ “ゴンバデカーブースの競走成績”. netkeiba.com. Net Dreamers Co., Ltd.. 2023年10月7日閲覧。
- ^ a b c “血統情報:5代血統表|ゴンバデカーブース”. JBISサーチ. 日本軽種馬協会. 2023年10月9日閲覧。
- ^ a b “ゴンバデカーブースの血統表”. netkeiba.com. 2023年10月9日閲覧。
- ^ “ゴンバデカーブース - 競走馬詳細 - UMATOKU”. 馬トク. 報知新聞社. 2023年10月9日閲覧。