ボンドガール (競走馬)
この記事は現役競走馬を扱っています。 |
ボンドガール | |
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2024年秋華賞出走時 | |
欧字表記 | Bond Girl[1] |
香港表記 | 驍智嬌娃 |
品種 | サラブレッド[1] |
性別 | 牝[1] |
毛色 | 鹿毛[1] |
生誕 | 2021年1月19日(3歳)[1] |
父 | ダイワメジャー[1] |
母 | コーステッド[1] |
母の父 | Tizway[1] |
生国 | 日本(北海道安平町)[1] |
生産者 | ノーザンファーム[1] |
馬主 | 藤田晋[1] |
調教師 | 手塚貴久(美浦)[1] |
競走成績 | |
生涯成績 | 7戦1勝[1] |
獲得賞金 |
1億1580万8000円[1] (2024年10月13日現在) |
ボンドガール(欧字名:Bond Girl、2021年1月19日 - )は、日本の競走馬[1]。
馬名の由来は、強く賢く美しい女性たちの呼称[2]。勝ち鞍は新馬戦のみであるものの、秋華賞2着をはじめ重賞で2着4回、3着1回の実績がある。
戦績
[編集]デビュー前
[編集]2021年1月19日、ノーザンファームにて出生。母コーステッドはアメリカの競走馬で、重賞勝利こそないものの、2016年のブリーダーズカップ・ジュヴェナイルフィリーズターフで2着に入着している。2017年秋のキーンランド・ミックスセールにてノーザンファーム代表の吉田勝己が130万ドルで落札[3]、日本に輸入された。2歳上の半兄に共同通信杯勝ち馬のダノンベルーガ(父ハーツクライ)がいる。
2022年セレクトセール1歳馬セッションに上場されると、藤田晋に2億1000万円で落札された[4]。
2歳(2023年)
[編集]6月4日の牝馬限定2歳新馬戦にダミアン・レーン鞍上でデビュー。2番人気に推されたレースでは、直線で上がり最速33秒0の脚を使い1番人気チェルヴィニアを3/4馬身かわして勝利した[5]。なお2着のチェルヴィニアは後に優駿牝馬、秋華賞の牝馬二冠を制したほか、3着のコラソンビートはダリア賞、京王杯2歳ステークスを勝利、6着のキャットファイトは中山芝1600mの2歳レコードを更新し、アネモネステークスを勝利していることから、「伝説の新馬戦」とも呼ばれている[6][7]。
続く2戦目は、鞍上に川田将雅を迎えて10月7日のサウジアラビアロイヤルカップに出走。単勝1.4倍と断然の支持を集めたものの、スタートで出負けし、後方からの競馬を強いられゴンバデカーブースから2馬身遅れの2着でゴールインした[8]。
次走は12月10日の阪神ジュベナイルフィリーズを予定していたが、12月5日に放馬した際に右前肢を打撲したため回避し、休養した[9]。
3歳(2024年)
[編集]休養明け初戦は4月7日の桜花賞を予定していたが、2/3抽選で除外されてしまったため[10]、同週の4月6日に行われたニュージーランドトロフィーに鞍上に武豊を迎えて出走した。1番人気の同馬は、道中は好スタートからハナにでも行けそうなところを抑え好位のインに徹し、直線は内から盛り返すようなしぶとい末脚を発揮したが、ゴール直前で外からやってきたエコロブルームに差され、2着となった[11]。
NHKマイルカップへの優先出走権を確保したため、2戦目はGI初挑戦となる5月5日のHNKマイルカップに出走した。3番人気に指名された同馬は道中好位3番手から内を狙ったが、直線半ばでマスクオールウィンとアスコリピチェーノの内側斜行のあおりを受け後退し、17着に沈んだ[12]。
3戦目は、古馬混合戦初挑戦となる7月28日のクイーンステークスに出走した。鞍上の武豊も11年ぶりの騎乗となる51kgの軽斤量を与えられ、2番人気の支持を集めた。道中は好スタートを切るも控えて後方4番手を追走し、直線では馬群を縫うようにして伸びたが、同じく3歳馬のコガネノソラにアタマ差届かずの2着となった[13][14]。
4戦目は、9月7日の紫苑ステークスに出走した。馬体重はマイナス10キロであったが、重賞で2着3回の実績が評価されて、単勝3.0倍の1番人気に推された。道中はスタートでやや後手に回ると後方3番手に位置取り、直線ではメンバー最速タイとなる上がり33秒0の末脚を繰り出したものの、直線でややスムーズさを欠いたことに加えてレコード決着となった開幕週の馬場だったため、クリスマスパレードから0.2秒差の3着に終わった[15]。
5戦目は、10月13日の秋華賞に出走した。マイルレース中心の戦績から来る距離不安と、最終追い切りが悪かったため5番人気であったが、道中後方2番手に位置取り、直線では外に持ち出してメンバー最速の上り34秒1の末脚を繰り出し、チェルヴィニアから1馬身3/4差の2着に入った。桜花賞馬ステレンボッシュには半馬身差をつけて先着した[16]。
競走成績
[編集]以下の内容は、JBISサーチ[17]、netkeiba.com[18]の情報に基づく。
競走日 | 競馬場 | 競走名 | 格 | 距離(馬場) | 頭 数 |
枠 番 |
馬 番 |
オッズ (人気) |
着順 | タイム (上がり3F) |
着差 | 騎手 | 斤量 [kg] |
1着馬(2着馬) | 馬体重 [kg] |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2023. 6. 4 | 東京 | 2歳新馬 | 芝1600m(稍) | 11 | 4 | 4 | 3.8 (2人) | 1着 | 1:34.6(33.0) | -0.1 | D.レーン | 55 | (チェルヴィニア) | 446 | |
10. 7 | 東京 | サウジアラビアRC | GIII | 芝1600m(良) | 9 | 3 | 3 | 1.4 (1人) | 2着 | 1:33.7(34.1) | 0.3 | 川田将雅 | 55 | ゴンバデカーブース | 454 |
2024. 4. 6 | 中山 | NZT | GII | 芝1600m(稍) | 16 | 2 | 3 | 3.2 (1人) | 2着 | 1:34.5(35.1) | 0.1 | 武豊 | 55 | エコロブルーム | 450 |
5. 5 | 東京 | NHKマイルC | GI | 芝1600m(良) | 18 | 3 | 5 | 9.2 (3人) | 17着 | 1:34.9(36.4) | 2.5 | 武豊 | 55 | ジャンタルマンタル | 452 |
7.28 | 札幌 | クイーンS | GIII | 芝1800m(稍) | 14 | 1 | 1 | 4.4 (2人) | 2着 | 1:47.4(34.4) | 0.0 | 武豊 | 51 | コガネノソラ | 458 |
9. 7 | 中山 | 紫苑S | GII | 芝2000m(良) | 13 | 7 | 11 | 3.0 (1人) | 3着 | 1:56.8(33.0) | 0.2 | 武豊 | 55 | クリスマスパレード | 448 |
10.13 | 京都 | 秋華賞 | GI | 芝2000m(良) | 15 | 10 | 6 | 14.6 (5人) | 2着 | 1:57.4(34.1) | 0.3 | 武豊 | 55 | チェルヴィニア | 448 |
- 競走成績は2024年10月13日現在
血統表
[編集]ボンドガールの血統 | (血統表の出典)[§ 1] | |||
父系 | サンデーサイレンス系 |
[§ 2] | ||
父 ダイワメジャー 栗毛 2001 北海道千歳市 |
父の父 *サンデーサイレンス青鹿毛 1986 |
Halo | Hail to Reason | |
Cosmah | ||||
Wishing Well | Understanding | |||
Mountain Flower | ||||
父の母 スカーレットブーケ栗毛 1988 |
*ノーザンテースト | Northern Dancer | ||
Lady Victoria | ||||
*スカーレットインク | Crimson Satan | |||
Consentida | ||||
母 *コーステッド 鹿毛 2014 アメリカ |
Tizway 黒鹿毛 2005 |
Tiznow | Cee's Tizzy | |
Cee's Song | ||||
Bethany | Dayjur | |||
Willamae | ||||
母の母 Malibu Pier栗毛 2007 |
Malibu Moon | A.P.Indy | ||
Macoumba | ||||
Blue Moon | Lomitas | |||
To the Rainbow | ||||
母系(F-No.) | (FN:16-a) | [§ 3] | ||
5代内の近親交配 | アウトブリード | [§ 4] | ||
出典 |
脚注
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d e f g h i j k l m n o “ボンドガール”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2024年10月13日閲覧。
- ^ “競走馬情報 ボンドガール”. 日本中央競馬会. 2024年10月13日閲覧。
- ^ “Coasted (KY) Horse Profile”. Equibase. 2024年10月13日閲覧。
- ^ “セレクトセール2022 セール結果”. 日本競走馬協会. 2024年10月13日閲覧。
- ^ “【東京5R新馬】ボンドガール切れ切れV「プロフェッショナル」レーンも絶賛”. スポーツニッポン 2024年10月13日閲覧。
- ^ “ボンドガールに敗れた馬たちのその後が凄い 早くも「伝説の新馬戦」候補に”. 株式会社ネットドリーマーズ 2024年10月13日閲覧。
- ^ “【クイーンS】「ウマ娘」の藤田晋オーナー ボンドガールで牝馬の初タイトル狙う”. 株式会社ネットドリーマーズ 2024年10月13日閲覧。
- ^ “【サウジアラビアRC】1番人気ボンドガールは出負けも響き2着止まり 手塚調教師「ゲート練習はしていたんですが…」”. 東京スポーツ 2024年10月13日閲覧。
- ^ “【阪神JF】サウジアラビアRC2着馬ボンドガールは回避を表明 手塚調教師「万全の状態で使えないので…。回復した後にどうするかを考えます」”. 東京スポーツ 2024年10月13日閲覧。
- ^ “【桜花賞】ボンドガールが抽選除外 シカゴスティング&ショウナンマヌエラが突破”. 株式会社ネットドリーマーズ 2024年10月13日閲覧。
- ^ “【ニュージーランドT】武豊ボンドガールは最後に差され2着 「やっぱり力のある馬」次走は権利獲得のNHKマイルCを視野”. 東京スポーツ 2024年10月13日閲覧。
- ^ “【NHKマイルC】武豊「アンラッキーだった」ボンドガール17着 直線半ばで不利受けて後退”. スポーツニッポン 2024年10月13日閲覧。
- ^ “【クイーンS】武豊ボンドガールは2着「あと2歩だったね」 11年ぶりの51キロ騎乗で連対確保”. 東京スポーツ 2024年10月13日閲覧。
- ^ “【クイーンS】51キロ武豊騎手のボンドガールはアタマ差届かず2着「あともう少しでした」”. サンケイスポーツ 2024年10月13日閲覧。
- ^ “【紫苑S・1番人気なぜ負けた】武豊ボンドガールは追い上げるも3着まで 「スタートが決まらず」”. 東京スポーツ 2024年10月13日閲覧。
- ^ “【秋華賞】武豊ボンドガールが5番人気で2着激走 「やりたいレースはできました。勝った馬が強かった」”. 東京スポーツ 2024年10月13日閲覧。
- ^ “ボンドガール 競走成績”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2024年10月13日閲覧。
- ^ “ボンドガールの競走成績”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd.. 2024年10月13日閲覧。
- ^ a b c “血統情報:5代血統表|ボンドガール|JBISサーチ(JBIS-Search)”. JBISサーチ(JBIS-Search). 日本軽種馬協会. 2024年10月13日閲覧。
- ^ a b c d “ボンドガールの血統表”. netkeiba.com. 2024年10月13日閲覧。