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ボンドガール (競走馬)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ボンドガール
2024年秋華賞出走時
欧字表記 Bond Girl[1]
香港表記 驍智嬌娃
品種 サラブレッド[1]
性別 [1]
毛色 鹿毛[1]
生誕 2021年1月19日(3歳)[1]
ダイワメジャー[1]
コーステッド[1]
母の父 Tizway[1]
生国 日本の旗 日本北海道安平町[1]
生産者 ノーザンファーム[1]
馬主 藤田晋[1]
調教師 手塚貴久美浦[1]
競走成績
生涯成績 7戦1勝[1]
獲得賞金 1億1580万8000円[1]
(2024年10月13日現在)
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ボンドガール(欧字名:Bond Girl2021年1月19日 - )は、日本競走馬[1]

馬名の由来は、強く賢く美しい女性たちの呼称[2]。勝ち鞍は新馬戦のみであるものの、秋華賞2着をはじめ重賞で2着4回、3着1回の実績がある。

戦績

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デビュー前

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2021年1月19日ノーザンファームにて出生。母コーステッドはアメリカの競走馬で、重賞勝利こそないものの、2016年のブリーダーズカップ・ジュヴェナイルフィリーズターフで2着に入着している。2017年秋のキーンランド・ミックスセールにてノーザンファーム代表の吉田勝己が130万ドルで落札[3]、日本に輸入された。2歳上の半兄に共同通信杯勝ち馬のダノンベルーガ(父ハーツクライ)がいる。

2022年セレクトセール1歳馬セッションに上場されると、藤田晋に2億1000万円で落札された[4]

2歳(2023年)

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6月4日の牝馬限定2歳新馬戦ダミアン・レーン鞍上でデビュー。2番人気に推されたレースでは、直線で上がり最速33秒0の脚を使い1番人気チェルヴィニアを3/4馬身かわして勝利した[5]。なお2着のチェルヴィニアは後に優駿牝馬秋華賞牝馬二冠を制したほか、3着のコラソンビートダリア賞京王杯2歳ステークスを勝利、6着のキャットファイトは中山芝1600mの2歳レコードを更新し、アネモネステークスを勝利していることから、「伝説の新馬戦」とも呼ばれている[6][7]

続く2戦目は、鞍上に川田将雅を迎えて10月7日サウジアラビアロイヤルカップに出走。単勝1.4倍と断然の支持を集めたものの、スタートで出負けし、後方からの競馬を強いられゴンバデカーブースから2馬身遅れの2着でゴールインした[8]

次走は12月10日阪神ジュベナイルフィリーズを予定していたが、12月5日に放馬した際に右前肢を打撲したため回避し、休養した[9]

3歳(2024年)

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休養明け初戦は4月7日桜花賞を予定していたが、2/3抽選で除外されてしまったため[10]、同週の4月6日に行われたニュージーランドトロフィーに鞍上に武豊を迎えて出走した。1番人気の同馬は、道中は好スタートからハナにでも行けそうなところを抑え好位のインに徹し、直線は内から盛り返すようなしぶとい末脚を発揮したが、ゴール直前で外からやってきたエコロブルームに差され、2着となった[11]

NHKマイルカップへの優先出走権を確保したため、2戦目はGI初挑戦となる5月5日のHNKマイルカップに出走した。3番人気に指名された同馬は道中好位3番手から内を狙ったが、直線半ばでマスクオールウィンとアスコリピチェーノの内側斜行のあおりを受け後退し、17着に沈んだ[12]

3戦目は、古馬混合戦初挑戦となる7月28日クイーンステークスに出走した。鞍上の武豊も11年ぶりの騎乗となる51kgの軽斤量を与えられ、2番人気の支持を集めた。道中は好スタートを切るも控えて後方4番手を追走し、直線では馬群を縫うようにして伸びたが、同じく3歳馬のコガネノソラにアタマ差届かずの2着となった[13][14]

4戦目は、9月7日紫苑ステークスに出走した。馬体重はマイナス10キロであったが、重賞で2着3回の実績が評価されて、単勝3.0倍の1番人気に推された。道中はスタートでやや後手に回ると後方3番手に位置取り、直線ではメンバー最速タイとなる上がり33秒0の末脚を繰り出したものの、直線でややスムーズさを欠いたことに加えてレコード決着となった開幕週の馬場だったため、クリスマスパレードから0.2秒差の3着に終わった[15]

5戦目は、10月13日の秋華賞に出走した。マイルレース中心の戦績から来る距離不安と、最終追い切りが悪かったため5番人気であったが、道中後方2番手に位置取り、直線では外に持ち出してメンバー最速の上り34秒1の末脚を繰り出し、チェルヴィニアから1馬身3/4差の2着に入った。桜花賞ステレンボッシュには半馬身差をつけて先着した[16]

競走成績

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以下の内容は、JBISサーチ[17]、netkeiba.com[18]の情報に基づく。

競走日 競馬場 競走名 距離(馬場)


オッズ
(人気)
着順 タイム
(上がり3F)
着差 騎手 斤量
[kg]
1着馬(2着馬) 馬体重
[kg]
2023.06.04 東京 2歳新馬 芝1600m(稍) 11 4 4 003.80(2人) 01着 R1:34.6(33.0) -0.1 0D.レーン 55 チェルヴィニア 446
0000.10.07 東京 サウジアラビアRC GIII 芝1600m(良) 9 3 3 001.40(1人) 02着 R1:33.7(34.1) -0.3 0川田将雅 55 ゴンバデカーブース 454
2024.04.06 中山 NZT GII 芝1600m(稍) 16 2 3 003.20(1人) 02着 R1:34.5(35.1) -0.1 0武豊 55 エコロブルーム 450
0000.05.05 東京 NHKマイルC GI 芝1600m(良) 18 3 5 009.20(3人) 17着 R1:34.9(36.4) -2.5 0武豊 55 ジャンタルマンタル 452
0000.07.28 札幌 クイーンS GIII 芝1800m(稍) 14 1 1 004.40(2人) 02着 R1:47.4(34.4) -0.0 0武豊 51 コガネノソラ 458
0000.09.07 中山 紫苑S GII 芝2000m(良) 13 7 11 003.00(1人) 03着 01:56.8(33.0) -0.2 0武豊 55 クリスマスパレード 448
0000.10.13 京都 秋華賞 GI 芝2000m(良) 15 10 6 014.60(5人) 02着 R1:57.4(34.1) -0.3 0武豊 55 チェルヴィニア 448
  • 競走成績は2024年10月13日現在

血統表

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ボンドガール血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 サンデーサイレンス系
[§ 2]

ダイワメジャー
栗毛 2001 北海道千歳市
父の父
*サンデーサイレンス
青鹿毛 1986
Halo Hail to Reason
Cosmah
Wishing Well Understanding
Mountain Flower
父の母
スカーレットブーケ
栗毛 1988
*ノーザンテースト Northern Dancer
Lady Victoria
*スカーレットインク Crimson Satan
Consentida

*コーステッド
鹿毛 2014 アメリカ
Tizway
黒鹿毛 2005
Tiznow Cee's Tizzy
Cee's Song
Bethany Dayjur
Willamae
母の母
Malibu Pier
栗毛 2007
Malibu Moon A.P.Indy
Macoumba
Blue Moon Lomitas
To the Rainbow
母系(F-No.) (FN:16-a) [§ 3]
5代内の近親交配 アウトブリード [§ 4]
出典
  1. ^ [19], [20]
  2. ^ [20]
  3. ^ [19], [20]
  4. ^ [19], [20]

脚注

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出典

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  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o ボンドガール”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2024年10月13日閲覧。
  2. ^ 競走馬情報 ボンドガール”. 日本中央競馬会. 2024年10月13日閲覧。
  3. ^ Coasted (KY) Horse Profile”. Equibase. 2024年10月13日閲覧。
  4. ^ セレクトセール2022 セール結果”. 日本競走馬協会. 2024年10月13日閲覧。
  5. ^ “【東京5R新馬】ボンドガール切れ切れV「プロフェッショナル」レーンも絶賛”. スポーツニッポン. https://www.sponichi.co.jp/gamble/news/2023/06/04/kiji/20230604s00004048374000c.html 2024年10月13日閲覧。 
  6. ^ “ボンドガールに敗れた馬たちのその後が凄い 早くも「伝説の新馬戦」候補に”. 株式会社ネットドリーマーズ. https://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=241291 2024年10月13日閲覧。 
  7. ^ “【クイーンS】「ウマ娘」の藤田晋オーナー ボンドガールで牝馬の初タイトル狙う”. 株式会社ネットドリーマーズ. https://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=270470 2024年10月13日閲覧。 
  8. ^ “【サウジアラビアRC】1番人気ボンドガールは出負けも響き2着止まり 手塚調教師「ゲート練習はしていたんですが…」”. 東京スポーツ. https://tospo-keiba.jp/breaking_news/37170 2024年10月13日閲覧。 
  9. ^ “【阪神JF】サウジアラビアRC2着馬ボンドガールは回避を表明 手塚調教師「万全の状態で使えないので…。回復した後にどうするかを考えます」”. 東京スポーツ. https://tospo-keiba.jp/breaking_news/39681 2024年10月13日閲覧。 
  10. ^ “【桜花賞】ボンドガールが抽選除外 シカゴスティング&ショウナンマヌエラが突破”. 株式会社ネットドリーマーズ. https://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=260566 2024年10月13日閲覧。 
  11. ^ “【ニュージーランドT】武豊ボンドガールは最後に差され2着 「やっぱり力のある馬」次走は権利獲得のNHKマイルCを視野”. 東京スポーツ. https://tospo-keiba.jp/breaking_news/43848 2024年10月13日閲覧。 
  12. ^ “【NHKマイルC】武豊「アンラッキーだった」ボンドガール17着 直線半ばで不利受けて後退”. スポーツニッポン. https://keiba.sponichi.co.jp/news/20240505s00004048614000c 2024年10月13日閲覧。 
  13. ^ “【クイーンS】武豊ボンドガールは2着「あと2歩だったね」 11年ぶりの51キロ騎乗で連対確保”. 東京スポーツ. https://tospo-keiba.jp/breaking_news/47615 2024年10月13日閲覧。 
  14. ^ “【クイーンS】51キロ武豊騎手のボンドガールはアタマ差届かず2着「あともう少しでした」”. サンケイスポーツ. https://www.sanspo.com/race/article/general/20240728-CGBLO5BX4JB3BBXMZMMU3DDRUQ/ 2024年10月13日閲覧。 
  15. ^ “【紫苑S・1番人気なぜ負けた】武豊ボンドガールは追い上げるも3着まで 「スタートが決まらず」”. 東京スポーツ. https://tospo-keiba.jp/breaking_news/48989 2024年10月13日閲覧。 
  16. ^ “【秋華賞】武豊ボンドガールが5番人気で2着激走 「やりたいレースはできました。勝った馬が強かった」”. 東京スポーツ. https://tospo-keiba.jp/breaking_news/50401 2024年10月13日閲覧。 
  17. ^ ボンドガール 競走成績”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2024年10月13日閲覧。
  18. ^ ボンドガールの競走成績”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd.. 2024年10月13日閲覧。
  19. ^ a b c 血統情報:5代血統表|ボンドガール|JBISサーチ(JBIS-Search)”. JBISサーチ(JBIS-Search). 日本軽種馬協会. 2024年10月13日閲覧。
  20. ^ a b c d ボンドガールの血統表”. netkeiba.com. 2024年10月13日閲覧。

外部リンク

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