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コスモオオゾラ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
コスモオオゾラ
第79回東京優駿パドック(2012年5月27日)
欧字表記 Cosmo Ozora[1]
品種 サラブレッド[1]
性別 [1]
毛色 鹿毛[1]
生誕 2009年2月17日(15歳)[1]
登録日 2011年9月1日
抹消日 2015年3月21日
ロージズインメイ[1]
マイネシャローナ[1]
母の父 コマンダーインチーフ[1]
生国 日本の旗 日本北海道新冠町[1]
生産者 ビッグレッドファーム[1]
馬主 ビッグレッドファーム[1]
調教師 高橋義博美浦[1]
厩務員 松倉紀之[2]
競走成績
生涯成績 16戦3勝[1]
獲得賞金 9016万5000円[1]
勝ち鞍
GII 弥生賞 2012年
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コスモオオゾラ(欧字名:Cosmo Ozora2009年2月27日 - )は、日本競走馬[1]。主な勝ち鞍に2012年弥生賞

馬名の由来は、冠名+「大空」。

経歴

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2011年

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デビューは9月25日中山の芝1600m戦。中谷雄太が騎乗し、13頭立てで最低人気だったが直線伸びて4着と健闘した。勝ったのは松岡正海騎乗のアルフレードだったが、中谷は松岡から「その馬走るから手放さないように」と言われたという[3]。次走の10月16日東京の芝1800mの未勝利戦は先行して粘りハナ差2着に入る。そして11月5日の同じ東京の芝2000m未勝利戦は先行から直線抜け出して3戦目で初勝利を挙げた。昇級した12月3日の500万下の葉牡丹賞は不良馬場ながら最後の直線でメイショウカドマツを差しきって2連勝となった。鞍上の中谷はゴール後にガッツポーズを見せ、のちに「どこからでも届くという自信があった。進路さえ間違えなければ勝てると思った」と語っている[3]

2012年

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柴田大知に乗り替わり、初戦となった共同通信杯は先行するも伸びを欠き5着に敗れる。そして弥生賞は人気になったアダムスピークが馬場に苦しむのを横目に直線差しきり、重賞初制覇を飾った[4]。鞍上の柴田大知は1997年エアガッツ以来約15年ぶりの平地重賞制覇[5]。調教師の高橋義博もこれが平地重賞初制覇[6]。ロージズインメイ産駒にとってもこれがJRA重賞初制覇となった。そして4月15日皐月賞では道中好位追走も直線伸び切れずゴールドシップの4着に敗れる。5月27日日本ダービーは中団追走も直線伸び切れず6着に敗れる。レース後、両第1指骨剥離骨折が判明し、休養することとなった[7]。休養明けとなった菊花賞は騎乗予定だった柴田大知が3日前の地方・川崎競馬で騎乗した際に落馬し骨折したため岩田康誠に乗り替わり[8]、いいところなく17着惨敗となった。その後暮れの中京金鯱賞に出走も11着に敗れる。

2013年

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中山金杯は中団のまま8着。中日新聞杯は心房細動のため最後の直線で競走中止した。続く目黒記念は17着に敗れた。

2014年以降

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2014年12月のディセンバーステークスで約1年7か月ぶりに復帰し11着。2015年3月20日に左前繋部浅屈腱炎が判明[9]、翌21日付けで競走馬登録を抹消された。引退後、当初は美浦トレーニングセンター乗馬になる[10]。2018年11月より北海道岩内町のホーストラスト北海道で繋養され、2019年から引退名馬繋養展示事業の対象馬となっている。

競走成績

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競走日 競馬場 競走名 距離(馬場)


オッズ
(人気)
着順 タイム
(上り3F)
着差 騎手 斤量
[kg]
1着馬(2着馬)
2011.09.25 中山 2歳新馬 芝1600m(良) 13 7 11 216.0(13人) 04着 1:38.4 (34.2) -0.4 中谷雄太 54 アルフレード
0000.10.16 東京 2歳未勝利 芝1800m(重) 6 2 2 009.7(05人) 02着 1:52.0 (34.3) -0.0 中谷雄太 55 ハードロッカー
0000.11.05 東京 2歳未勝利 芝2000m(良) 12 6 7 002.6(02人) 01着 2:03.2 (34.2) -0.3 中谷雄太 55 (スーパームーン)
0000.12.03 中山 葉牡丹賞 5下 芝2000m(不) 14 7 12 011.3(06人) 01着 2:04.5 (36.9) -0.1 中谷雄太 55 (メイショウカドマツ)
2012.02.12 東京 共同通信杯 GIII 芝1800m(良) 11 7 9 032.2(07人) 05着 1:48.9 (34.0) -0.6 柴田大知 56 ゴールドシップ
0000.03.04 中山 弥生賞 GII 芝2000m(稍) 15 3 5 029.1(09人) 01着 2:03.9 (35.0) -0.2 柴田大知 56 (トリップ)
0000.04.15 中山 皐月賞 GI 芝2000m(稍) 18 7 15 018.5(06人) 04着 2:01.8 (36.4) -0.5 柴田大知 57 ゴールドシップ
0000.05.27 東京 東京優駿 GI 芝2400m(良) 18 4 7 044.1(10人) 06着 2:24.1 (34.1) -0.3 柴田大知 57 ディープブリランテ
0000.10.21 京都 菊花賞 GI 芝3000m(良) 18 6 12 039.8(09人) 17着 3:10.2 (42.6) -7.3 岩田康誠 57 ゴールドシップ
0000.12.01 中京 金鯱賞 GII 芝2000m(良) 12 3 3 012.6(07人) 11着 2:01.5 (36.2) -1.1 柴田大知 56 オーシャンブルー
2013.01.05 中山 中山金杯 GIII 芝2000m(良) 16 4 8 009.8(05人) 08着 2:00.1 (34.7) -0.6 柴田大知 56 タッチミーノット
0000.03.09 中京 中日新聞杯 GIII 芝2000m(良) 18 2 4 025.6(10人) 競走中止 丹内祐次 56 サトノアポロ
0000.05.26 東京 目黒記念 GII 芝2500m(良) 18 3 6 127.1(15人) 17着 2:31.9 (36.9) -2.3 松岡正海 56 ムスカテール
2014.12.21 中山 ディセンバーS OP 芝1800m(稍) 13 2 2 109.6(13人) 11着 1:49.4 (35.6) -1.2 丹内祐次 56 レッドレイヴン
2015.01.31 東京 白富士S OP 芝2000m(稍) 14 6 10 043.6(11人) 12着 2:02.2 (36.8) -1.4 丹内祐次 56 アズマシャトル
0000.03.14 中京 中日新聞杯 GIII 芝2000m(良) 18 8 16 286.7(17人) 17着 2:04.5 (38.1) -3.3 柴田未崎 55 ディサイファ

血統表

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コスモオオゾラ血統ヘイロー系 (血統表の出典)[§ 1]

*ロージズインメイ
Roses in May
2000 青鹿毛
父の父
Devil His Due
1989 黒鹿毛
Devil's Bag Halo
Ballade
Plenty O'Toole Raise a Cup
Li'l Puss
父の母
Tell a Secret
1977 黒鹿毛
Speak John Prince John
Nuit de Folies
Secret Retreat Clandestine
Retirement

マイネシャローナ 2002
鹿毛
*コマンダーインチーフ
Commander in Chief
1990 鹿毛
*ダンシングブレーヴ Lyphard
Navajo Princess
Slightly Dangerous Roberto
Where You Lead
母の母
*ザナック
The Knack
1993 黒鹿毛
Machiavellian Mr. Prospector
Coup de Folie
Once In My Life Lomond
No Disgrace
母系(F-No.) (FN:11-e) [§ 2]
5代内の近親交配 Halo 4x5、Hail to Reason 5x5、Raise a Native 5x5x5、Northern Dancer 5x5 [§ 3]
出典
  1. ^ JBIS コスモオオゾラ 5代血統表 2017年5月30日閲覧。
  2. ^ JBIS コスモオオゾラ 5代血統表 2017年5月30日閲覧。
  3. ^ JBIS コスモオオゾラ 5代血統表 2017年5月30日閲覧。


脚注

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注釈

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出典

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  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o コスモオオゾラ”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2022年11月24日閲覧。
  2. ^ ダービー・コスモオオゾラ陣営インタビュー”. netkeiba.com. 2022年7月10日閲覧。
  3. ^ a b サラブレモバイル
  4. ^ “【弥生賞】(中山)~伏兵コスモオオゾラが混戦を断つ”. ラジオNIKKEI. (2012年3月4日). http://keiba.radionikkei.jp/keiba/entry-215970.html 2017年6月17日閲覧。 
  5. ^ 障害では2011年にマイネルネオスで中山グランドジャンプなどを制している。
  6. ^ 障害では2010年にバシケーン中山大障害を制している。
  7. ^ “コスモオオゾラに骨折が判明”. ラジオNIKKEI. (2012年5月29日). http://keiba.radionikkei.jp/keiba/entry-218873.html?utm_source=dlvr.it&utm_medium=twitter 2017年6月17日閲覧。 
  8. ^ 【菊花賞】コスモオオゾラ 柴田大から岩田に騎手変更
  9. ^ コスモオオゾラ号が故障(2015年3月20日JRAニュース)
  10. ^ “コスモオオゾラの競走馬登録抹消について”. ラジオNIKKEI. (2015年3月21日). https://www.radionikkei.jp/keiba_article/news/post_5586.html 2017年6月17日閲覧。 

外部リンク

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