ケンブリッジ・スプリングス・ヴァリエーション
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定跡 | 1.d4 d5 2.c4 e6 3.Nc3 Nf6 4.Bg5 Nbd7 5.Nf3 c6 6.e3 Qa5 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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ECO | D52 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
誕生時期 | First used 1892 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
名の由来 | 1904 tournament, ペンシルベニア州Cambridge Springs | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
原型 | クイーンズ・ギャンビット・ディクラインド | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
別名 | Pillsbury Variation |
ケンブリッジ・スプリングス・ヴァリエーション (Cambridge Springs Variation) は、チェスのオープニングの1つで、クイーンズ・ギャンビット・ディクラインド (1.d4 d5 2.c4 e6) の一変化である。ケンブリッジ・スプリングス・ディフェンス (Cambridge Springs Defense) とも呼ばれる。1.d4 d5 2.c4 e6 3.Nc3 Nf6 4.Bg5 Nbd7で出来た形がケンブリッジ・スプリングス・ヴァリエーションの基本形である[1]。
マンハッタン・ヴァリエーション
[編集]5.e3 Bb4 6.cd ed 7.Bd3 c5 8.Nf3 Qa5[2]
この変化をマンハッタン・ヴァリエーションと呼ぶ[3]。
白の5手目で5.cdと指すと5.… ed 6.Nxd5? Nxd5! 7.Bxd8 Bb4+と進行して白は8.Qd2と守る一手となり[4]、以下8.… Bxd2+ 6.Kxd2 Kxd8で黒の駒得になる[4]。
その他の変化
[編集]5.e3 c6 6.Nf3 Qa5 7.Nd2 Bb4 8.Qc2 0-0[2][5]
白の7手目は黒に7.… Ne4と指されるのを防いだ手[3][5]。白の7手目では他に7.Bxf6や7.cdと指す手がある[3]。7.Bxf6と指すと7.… Nxf6 8.Bd3 Bb4 9.Qb3 dc 10.Bxc4 0-0と進行し[3]、7.cdと指すと7.… Nxd5 8.Qd2 Bb4 9.Rc1 f6 10.Bh4 0-0と進行する[3]。なお白の7手目で7.Bd3と指す手はあまり良くない[3][5]。以下7.… Ne4 8.Bxe4 de 9.Ne5 Bb4と進行し黒が指しやすい局面となる[3][5]。
白の8手目で8.Qb3?と指すと黒に8.… dcと指され[5]、9.Bxc4 Bxc3と進行した後g5のビショップを取られてしまう[5]。
参考文献
[編集]- 有田謙二 著 『チェス・マスター・ブックス 1 定跡と戦い方』 河出書房新社、1980年1月25日初版発行、2010年9月30日新装版初版発行、ISBN 978-4-309-73141-4[6]
- 有田謙二 著 『チェス・マスター・ブックス 5 やさしい実戦集』 河出書房新社、1976年6月15日初版発行