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ケプラー1513

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ケプラー1513
Kepler-1513
星座 こと座[注 1]
見かけの等級 (mv) 12.888±0.100[2]
位置
元期:J2000[1]
赤経 (RA, α)  19h 19m 09.9941837040s[1]
赤緯 (Dec, δ) +39° 17′ 06.928708560″[1]
視線速度 (Rv) -11.47±3.97 km/s[1]
固有運動 (μ) 赤経: 20.439 ミリ秒/[1]
赤緯: 1.745 ミリ秒/年[1]
年周視差 (π) 2.8446 ± 0.0134ミリ秒[1]
(誤差0.5%)
距離 1147 ± 5 光年[注 2]
(352 ± 2 パーセク[注 2]
軌道要素と性質
惑星の数 2[3]
物理的性質
半径 0.950+0.077
−0.055
R[3]
質量 0.943±0.037 M[3]
表面重力 4.46±0.10 cgs[3]
スペクトル分類 K0V[4] または 晩期G[2]
光度 0.743+0.148
−0.100
L[3]
表面温度 5491±100 K[3]
金属量[Fe/H] 0.17±0.06[3]
年齢 70+40
−42
億年[3]
他のカタログでの名称
Kepler-1513KOI-3678KIC 4150804TIC 3941773152MASS J19190999+3917070[1]
Template (ノート 解説) ■Project

ケプラー1513英語: Kepler-1513)とは、地球からこと座の方向に約1,150光年 (350 pc) 離れた位置にある主系列星である。スペクトル分類は晩期G型[2]または早期K型[4]で、2つの太陽系外惑星を持っていることが知られている。

惑星系

[編集]

ケプラー1513b(KOI-3678.01)は、2016年にケプラー宇宙望遠鏡によって検出された惑星候補を統計的に検証する研究の一環として確認された[5]。2022年11月、トランジットタイミング変化法(TTV法)を用いてケプラー1513bの周囲に太陽系外衛星候補(太陽系外惑星エンサイクロペディアではこの太陽系外衛星候補のことをケプラー1513b Iと呼称している[6])が存在する可能性があることが報告された。ケプラー1625b Iケプラー1708b Iといった巨大な衛星候補とは異なり、ケプラー1513b Iは地球質量で、惑星の質量衛星公転周期に応じての0.76倍から地球の0.34倍の範囲にあるとされた[2]

2023年10月、同じ天文学者チームによるフォローアップ観測・分析により、観測されたTTVは衛星では説明できないが、土星に匹敵する質量を持つ2番目の惑星ケプラー1513cで説明できることが判明した[3]

ケプラー1513の惑星[3]
名称
(恒星に近い順)
質量 軌道長半径
天文単位
公転周期
()
軌道離心率 軌道傾斜角 半径
b 0.152+0.104
−0.061
 MJ
0.53+0.04
−0.03
160.8842+0.0011
−0.0028
0.306+0.093
−0.097
8.05+0.58
−0.40
 R
c 0.266+0.098
−0.063
 MJ
1.7106[7] 841.4+8.1
−5.3
0.125+0.018
−0.019

脚注

[編集]

注釈

[編集]
  1. ^ このウェブサイト赤経赤緯[1]から導出
  2. ^ a b パーセクは1 ÷ 年周視差(秒)より計算、光年は1÷年周視差(秒)×3.2615638より計算

出典

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  1. ^ a b c d e f g h i "Kepler-1513". SIMBAD. Centre de données astronomiques de Strasbourg. 2023年10月8日閲覧
  2. ^ a b c d Kipping, David; Yahalomi, Daniel A. (January 2023). “A search for transit timing variations within the exomoon corridor using Kepler data”. 王立天文学会月報 518 (3): 3482–3493. arXiv:2211.06210. Bibcode2023MNRAS.518.3482K. doi:10.1093/mnras/stac3360. 
  3. ^ a b c d e f g h i j Yahalomi, Daniel A.; Kipping, David (2024). “Not So Fast Kepler-1513: A Perturbing Planetary Interloper in the Exomoon Corridor”. 王立天文学会月報 527: 620–639. arXiv:2310.03802. doi:10.1093/mnras/stad3070. 
  4. ^ a b Frasca, A.; Molenda-Żakowicz, J. (October 2016). “Activity indicators and stellar parameters of the Kepler targets. An application of the ROTFIT pipeline to LAMOST-Kepler stellar spectra”. アストロノミー・アンド・アストロフィジックス 594: A39. arXiv:1606.09149. Bibcode2016A&A...594A..39F. doi:10.1051/0004-6361/201628337. 
  5. ^ Morton, Timothy D.; Bryson, Stephen T. (May 2016). “False Positive Probabilities for all Kepler Objects of Interest: 1284 Newly Validated Planets and 428 Likely False Positives”. アストロフィジカルジャーナル 822 (2): 86. arXiv:1605.02825. Bibcode2016ApJ...822...86M. doi:10.3847/0004-637X/822/2/86. 
  6. ^ Planet Kepler-1513 b I”. The Extrasolar Planet Encyclopaedia. Paris Observatory (2024年8月15日). 2024年10月28日閲覧。
  7. ^ Orbital Period Calculator | Binary System” (英語). www.omnicalculator.com. 2023年10月31日閲覧。

関連項目

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座標: 星図 19h 19m 09.9941837040s, +39° 17′ 06.928708560″