ケイド・カニングハム
デトロイト・ピストンズでのカニングハム (2024年) | |||||||||||||||
デトロイト・ピストンズ No.2 | |||||||||||||||
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ポジション | PG / SG | ||||||||||||||
所属リーグ | NBA | ||||||||||||||
基本情報 | |||||||||||||||
国籍 | アメリカ合衆国 | ||||||||||||||
生年月日 | 2001年9月25日(23歳) | ||||||||||||||
出身地 | テキサス州アーリントン | ||||||||||||||
身長 | 198cm (6 ft 6 in) | ||||||||||||||
体重 | 100kg (220 lb) | ||||||||||||||
シューズ | ナイキ[1] | ||||||||||||||
キャリア情報 | |||||||||||||||
高校 |
ブーイ高等学校 モントバード・アカデミー | ||||||||||||||
大学 | オクラホマ州立大学 | ||||||||||||||
NBAドラフト | 2021年 / 1巡目 / 全体1位[1] | ||||||||||||||
デトロイト・ピストンズから指名 | |||||||||||||||
プロ選手期間 | 2021年–現在 | ||||||||||||||
経歴 | |||||||||||||||
2021– | デトロイト・ピストンズ | ||||||||||||||
受賞歴 | |||||||||||||||
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Stats Basketball-Reference.com | |||||||||||||||
代表歴 | |||||||||||||||
キャップ | アメリカ合衆国 | ||||||||||||||
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ケイド・パーカー・カニングハム(Cade Parker Cunningham, 2001年9月25日 - )は、アメリカ合衆国テキサス州アーリントン出身のプロバスケットボール選手。NBAのデトロイト・ピストンズに所属している。ポジションはポイントガード。
経歴
[編集]生い立ち
[編集]テキサス州アーリントンに生まれる[2]。幼少期はアメリカンフットボールをプレーしており、クォーターバックを務めていた[3]。兄が大学でバスケットボールをプレーしている姿を見て自身もバスケットボールを始めた[4]。
ハイスクール
[編集]地元のブーイ高等学校に進学し、1年目からスターターとして活躍。平均15.2得点、6.4リバウンド、3.0アシストの成績を記録し、ニューカマー・オブ・ザ・イヤーを受賞した。2年目は平均18.8得点、8.2リバウンド、5.3アシストと前年からさらに成績を伸ばし、リーグMVPを受賞した[5]。
3年目のシーズンが始まる前に、コーチング面でUSAトゥデイの国内ランキング1位になっていたモントバード・アカデミーに転校[6]。アカデミー1年目のシーズンは平均11.4得点、5.7リバウンド、5.5アシストの成績を記録。
シーズン終了後の夏はナイキ主催のAAUリーグ、ナイキEYBLでプレーし、MVPを受賞した[7]。
アカデミー2年目のシーズンにはいずれも世代トップクラスの才能を持つスコッティ・バーンズとデイロン・シャープがチームに加わり、カニングハムと共にビッグ3を形成。これにより多くのメディアからアメリカの高校バスケ史上最強チームと評された[8]。そしてその評判通り、チームはシーズン25勝0敗という驚異的な成績を残す。カニングハムは平均13.9得点、6.4リバウンド、4.2アシストの成績を記録。大差で勝つ試合が多かったため、平均出場時間は僅か22分であった[9]。この活躍によりマクドナルド・オール・アメリカン、ジョーダン・ブランド・クラシック、ナイキ・フープサミットに選出されたが、新型コロナウイルスの影響により全て中止となった[10]。
リクルート
[編集]カニングハムはこの年の高校生の中ではジェイレン・グリーンと共に最大級の評価を受け、ESPN、ライバルズ、247スポーツの主要3サイトからいずれも5つ星で評価された[11]。このうちライバルズと247スポーツではカニングハムが全体1位でグリーンが2位、ESPNではグリーンが全体1位でカニングハムが2位にランクインした。デューク大学、ケンタッキー大学、ノースカロライナ大学などNCAAの強豪チームからオファーを受けた[11]が、実兄であるキャネンがアシスタントコーチを務めるオクラホマ州立大学への進学が予想された[12]。そして2019年11月5日にオクラホマ州立大学への進学を正式に表明。同大学に5つ星評価を受けた新人が入学するのは2012年のマーカス・スマート以来であった[13]。
氏名 | 出身 | 高校 / 大学 | 身長 | 体重 | コミット日 | |
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ケイド・カニングハム PG |
アーリントン | モントベルデ・アカデミー (FL) | 6 ft 7 in (2.01 m) | 215 lb (98 kg) | 2019年11月5日 | |
リクルート スターレーティング: Scout: N/A Rivals: 247Sports: ESPN: ESPNグレード: 97 | ||||||
全リクルート順位: Rivals: 1 247Sports: 1 ESPN: 2 | ||||||
出典:
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カレッジ
[編集]2020年11月25日のテキサス大学アーリントン校戦でNCAAデビューを飾り、21得点、10リバウンドのダブルダブルを記録し勝利に貢献[14]。12月8日のオーラル・ロバーツ大学戦では最後の91秒間で13得点を記録するなど合計29得点を記録しチームを勝利に導いた[15]。その後もエースとして活躍し、平均20.1得点、6.5リバウンド、3.5アシストの成績を記録してビッグ12カンファレンスの年間最優秀選手賞を受賞。シーズン終了後に2021年のNBAドラフトにアーリーエントリーした[16]。
ドラフトでは多くのメディアから全体1位指名を予想されており、カニングハム自身も1位指名を強く望んだ。そしてドラフト抽選でデトロイト・ピストンズが全体1位指名権を獲得すると、ドラフト前のワークアウトはピストンズのみと行うことを明かした[17]。また、ドラフト前にナイキと複数年のシューズ、アパレル契約を結んだ[1]。
デトロイト・ピストンズ
[編集]2021年のNBAドラフトでは前評判通りピストンズから全体1位指名を受け、その後ルーキー契約を結んだ[18]。大学時代の背番号「2」はピストンズでは2009年に亡くなったチャック・デイリーの永久欠番であったが、デイリーの遺族に許可を得て、カニングハムが着用することが決まった[19]。
2021-22シーズンは足首の怪我により開幕後最初の5試合を欠場した。2021年10月30日のオーランド・マジック戦でNBAデビューしたが、2得点に終わった。これは2013年のアンソニー・ベネットと並び、ドラフト全体1位指名選手のデビュー戦における最小得点だった[20]。11月21日のロサンゼルス・レイカーズ戦で13得点、12リバウンド、10アシストを記録し、球団史上最年少でトリプル・ダブルを達成したが、試合は116-121で敗れた[21]。2022年1月25日のデンバー・ナゲッツ戦でキャリアハイとなる34得点、8リバウンド、8アシスト、4ブロック、2スティールを記録した[22]。2月18日、NBAオールスターウィークエンドのライジング・スターズ・チャレンジに選出された[23]。このシーズンは64試合に出場して平均17.4得点・5.5リバウンド・5.6アシストを記録。ルーキーが平均17得点以上・5リバウンド以上・5アシスト以上を記録したのはルカ・ドンチッチ、タイリーク・エバンス、レブロン・ジェームズ、スティーブ・フランシス、グラント・ヒル、マイケル・ジョーダン、マジック・ジョンソン、アルヴァン・アダムス、オスカー・ロバートソンに次ぎ史上10人目であり、その中でもマジックに次ぎ2人目となる新人王を受賞できなかった選手になった[24]。
2022-23シーズン、2022年10月28日のアトランタ・ホークス戦でキャリアハイとなる35得点、9リバウンド、8アシストを記録したが、試合は116-132で敗れた[25]。11月9日のボストン・セルティックス戦では11本放ったシュートを1本しか成功できず4得点に終わり、試合も112-128で敗れた。この試合後に左脛の疲労骨折が発覚して長期離脱し、12月12日に手術を受けてシーズン残りの試合を全休することが発表された[26]。このシーズンは12試合に出場して平均19.9得点・6.2リバウンド・6.0アシストを記録した。
2023-24シーズン、2023年12月18日のホークス戦でキャリアハイとなる43得点を記録したが、試合は124-130で敗れた[27]。26日のブルックリン・ネッツ戦では41得点を記録するも試合は112-118で敗れ、ピストンズは1シーズンにおけるNBAワースト記録となる27連敗を喫した[28]。28日のセルティックス戦では31得点、9アシストを記録したが、試合は122-128でまたしても敗れ、NBA史上最長となる28連敗となった[29]。30日のトロント・ラプターズ戦では30得点、12アシストを記録。試合は129-127で勝利し、連敗を28で止めた[30]。このシーズンは62試合に出場して平均22.7得点・4.3リバウンド・7.5アシストを記録した。オフの2024年7月10日にピストンズと5年総額2億2,400万ドルのマックス契約を結び契約延長した[31]。
個人成績
[編集]略称説明 | |||||
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GP | 出場試合数 | GS | 先発出場試合数 | MPG | 平均出場時間 |
FG% | フィールドゴール成功率 | 3P% | スリーポイント成功率 | FT% | フリースロー成功率 |
RPG | 平均リバウンド数 | APG | 平均アシスト数 | SPG | 平均スティール数 |
BPG | 平均ブロック数 | PPG | 平均得点 | 太字 | キャリアハイ |
NBA
[編集]レギュラーシーズン
[編集]シーズン | チーム | GP | GS | MPG | FG% | 3P% | FT% | RPG | APG | SPG | BPG | PPG |
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2021–22 | DET | 64 | 64 | 32.6 | .416 | .314 | .845 | 5.5 | 5.6 | 1.2 | .7 | 17.4 |
2022–23 | 12 | 12 | 33.3 | .415 | .279 | .837 | 6.2 | 6.0 | .8 | .6 | 19.9 | |
2023–24 | 62 | 62 | 33.5 | .449 | .355 | .869 | 4.3 | 7.5 | .9 | .4 | 22.7 | |
通算 | 138 | 138 | 33.1 | .432 | .329 | .858 | 5.0 | 6.5 | 1.0 | .5 | 20.0 |
カレッジ
[編集]シーズン | チーム | GP | GS | MPG | FG% | 3P% | FT% | RPG | APG | SPG | BPG | PPG |
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2020–21 | オクラホマステート | 27 | 26 | 35.4 | .438 | .400 | .846 | 6.2 | 3.5 | 1.6 | .8 | 20.1 |
人物
[編集]2019年のバスケットボールU-19世界選手権でマクドナルドのハンバーガーを食べたことをきっかけにヴィーガンとなった[32]。
脚注
[編集]- ^ a b Nick, DePaula (2021年7月21日). “Projected No. 1 NBA draft pick Cade Cunningham signs multiyear endorsement deal with Nike” (英語). ESPN. 2022年1月26日閲覧。
- ^ “Cade Cunningham” (英語). www.usab.com. 2021年2月13日閲覧。
- ^ Alexandra Francisco | afranci3@masslive. com (2019年1月21日). “Quarterback of the court: How football helped Cade Cunningham become a 5-star basketball prospect” (英語). masslive. 2021年2月13日閲覧。
- ^ “Cade Cunningham excels with u19 team, talks recruiting” (英語). ScoutHoops.com. 2021年2月13日閲覧。
- ^ “2018 SportsDayHS boys basketball All-District lists for area teams” (英語). Dallas News (2018年3月23日). 2021年2月13日閲覧。
- ^ “Why 5-star basketball recruit Cade Cunningham is leaving Arlington Bowie to join the nation's No. 1 HS team” (英語). Dallas News (2018年7月20日). 2021年2月13日閲覧。
- ^ “Basketball” (英語). SportsEngine (2019年8月20日). 2021年2月13日閲覧。
- ^ O'Donnell, Ricky (2020年1月21日). “Why Montverde is being called the best high school basketball team ever” (英語). SBNation.com. 2021年2月13日閲覧。
- ^ “MaxPreps 2019-20 High School Boys Basketball Player of the Year: Cade Cunningham - MaxPreps”. www.maxpreps.com. 2021年2月13日閲覧。
- ^ “McDonald's All American Game Cancelled Amid COVID-19 Concerns” (英語). SI.com. 2021年2月13日閲覧。
- ^ a b O'Donnell, Ricky (2019年7月26日). “Cade Cunningham is made for modern basketball” (英語). SBNation.com. 2021年2月13日閲覧。
- ^ “Cade Cunningham, Oklahoma State Cowboys, Point Guard” (英語). 247Sports. 2021年2月13日閲覧。
- ^ “Cade Cunningham commits to Oklahoma State” (英語). sports.yahoo.com. 2021年2月13日閲覧。
- ^ “Cunningham double-double helps Oklahoma St. top UT Arlington” (英語). Oklahoma State University Athletics. 2021年2月13日閲覧。
- ^ “Oral Roberts vs. Oklahoma State - Game Recap - December 8, 2020 - ESPN” (英語). ESPN.com. 2021年2月13日閲覧。
- ^ Shapiro, Michael. “Cade Cunningham Declares for 2021 NBA Draft” (英語). Sports Illustrated. 2021年6月23日閲覧。
- ^ Schuster, Blake. “Woj: Cade Cunningham Will Only Visit Pistons After DET Wins Draft's No. 1 Pick” (英語). Bleacher Report. 2021年6月23日閲覧。
- ^ “‘We want Cade!’ – wish granted as Pistons grab Cunningham with No. 1 pick” (英語). Detroit Pistons. 30 July 2021閲覧。
- ^ Beard, Rod. “Pistons' Cade Cunningham to wear No. 2 with blessing of Chuck Daly's family” (英語). The Detroit News. 2021年8月1日閲覧。
- ^ “Cade to 'play free' after injury-delayed NBA debut” (英語). ESPN.com (2021年10月30日). 2024年9月23日閲覧。
- ^ “今季の新人で初! ケイド・カニングハムがピストンズ史上最年少でトリプルダブルを達成”. バスケットボールキング (2021年11月22日). 2021年11月22日閲覧。
- ^ “Jokic's 28 points, 21 rebounds leads Nuggets past Pistons” (英語). ESPN (2022年1月25日). 2022年1月27日閲覧。
- ^ “Cade named MVP in revamped Rising Stars event” (英語). ESPN.com (2022年2月19日). 2024年9月23日閲覧。
- ^ Brown, Brandon (2022年4月14日). “Cade Cunningham Should STILL Be Rookie Of The Year...Even He Thinks So” (英語). All Pistons. 2024年9月23日閲覧。
- ^ “Hawks 136-112 Pistons (Oct 28, 2022) Game Recap” (英語). ESPN. 2024年9月23日閲覧。
- ^ II, Omari Sankofa. “Cade Cunningham to undergo surgery, miss rest of Detroit Pistons' 2022-23 season” (英語). Detroit Free Press. 2024年9月23日閲覧。
- ^ “Hawks 130-124 Pistons (Dec 18, 2023) Game Recap” (英語). ESPN. 2024年9月23日閲覧。
- ^ “Nets 118-112 Pistons (Dec 26, 2023) Game Recap” (英語). ESPN. 2024年9月23日閲覧。
- ^ “Celtics 128-122 Pistons (Dec 28, 2023) Game Recap” (英語). ESPN. 2024年9月23日閲覧。
- ^ “Pistons 129-127 Raptors (Dec 30, 2023) Game Recap” (英語). ESPN. 2024年9月23日閲覧。
- ^ “Cade Cunningham agrees to 5-year, $224 million extension with Pistons” (英語). NBA.com. 2024年9月23日閲覧。
- ^ Crean, Tim (2021年7月30日). “Cade Cunningham Went Vegan After Eating McDonald’s Burgers With Team USA in Greece” (英語). Sportscasting | Pure Sports. 2022年2月14日閲覧。
外部リンク
[編集]- ウィキメディア・コモンズには、ケイド・カニングハムに関するカテゴリがあります。
- Oklahoma State Cowboys bio
- Montverde Academy Eagles bio
- USA Basketball bio
- ケイド・カニングハム (@CadeCunningham_) - X(旧Twitter)
- ケイド・カニングハム (@cadecunn1ngham) - Instagram
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