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ケイド・カニングハム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ケイド・カニングハム
Cade Cunningham
デトロイト・ピストンズでのカニングハム
(2024年)
デトロイト・ピストンズ  No.2
ポジション PG / SG
所属リーグ NBA
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
生年月日 (2001-09-25) 2001年9月25日(23歳)
出身地 テキサス州アーリントン
身長 198cm (6 ft 6 in)
体重 100kg (220 lb)
シューズ ナイキ[1]
キャリア情報
高校 ブーイ高等学校英語版
モントバード・アカデミー英語版
大学 オクラホマ州立大学
NBAドラフト 2021年 / 1巡目 / 全体1位[1]
プロ選手期間 2021年–現在
経歴
2021デトロイト・ピストンズ
受賞歴
Stats ウィキデータを編集 Basketball-Reference.com
Stats ウィキデータを編集 NBA.com 選手情報 NBA.Rakuten
代表歴
キャップ アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
獲得メダル
男子バスケットボール
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
FIBA U19ワールドカップ
金メダル - 1位 2019 ギリシャ

ケイド・パーカー・カニングハムCade Parker Cunningham, 2001年9月25日 - )は、アメリカ合衆国テキサス州アーリントン出身のプロバスケットボール選手。NBAデトロイト・ピストンズに所属している。ポジションはポイントガード

経歴

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生い立ち

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テキサス州アーリントンに生まれる[2]。幼少期はアメリカンフットボールをプレーしており、クォーターバックを務めていた[3]。兄が大学でバスケットボールをプレーしている姿を見て自身もバスケットボールを始めた[4]

ハイスクール

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地元のブーイ高等学校英語版に進学し、1年目からスターターとして活躍。平均15.2得点、6.4リバウンド、3.0アシストの成績を記録し、ニューカマー・オブ・ザ・イヤーを受賞した。2年目は平均18.8得点、8.2リバウンド、5.3アシストと前年からさらに成績を伸ばし、リーグMVPを受賞した[5]

ナイキEYBL英語版でのカニングハム(2019年)

3年目のシーズンが始まる前に、コーチング面でUSAトゥデイの国内ランキング1位になっていたモントバード・アカデミー英語版に転校[6]。アカデミー1年目のシーズンは平均11.4得点、5.7リバウンド、5.5アシストの成績を記録。

シーズン終了後の夏はナイキ主催のAAUリーグ、ナイキEYBL英語版でプレーし、MVPを受賞した[7]

アカデミー2年目のシーズンにはいずれも世代トップクラスの才能を持つスコッティ・バーンズデイロン・シャープがチームに加わり、カニングハムと共にビッグ3を形成。これにより多くのメディアからアメリカの高校バスケ史上最強チームと評された[8]。そしてその評判通り、チームはシーズン25勝0敗という驚異的な成績を残す。カニングハムは平均13.9得点、6.4リバウンド、4.2アシストの成績を記録。大差で勝つ試合が多かったため、平均出場時間は僅か22分であった[9]。この活躍によりマクドナルド・オール・アメリカンジョーダン・ブランド・クラシックナイキ・フープサミットに選出されたが、新型コロナウイルスの影響により全て中止となった[10]

リクルート

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カニングハムはこの年の高校生の中ではジェイレン・グリーンと共に最大級の評価を受け、ESPNライバルズ英語版247スポーツ英語版の主要3サイトからいずれも5つ星で評価された[11]。このうちライバルズと247スポーツではカニングハムが全体1位でグリーンが2位、ESPNではグリーンが全体1位でカニングハムが2位にランクインした。デューク大学ケンタッキー大学ノースカロライナ大学などNCAAの強豪チームからオファーを受けた[11]が、実兄であるキャネンがアシスタントコーチを務めるオクラホマ州立大学への進学が予想された[12]。そして2019年11月5日にオクラホマ州立大学への進学を正式に表明。同大学に5つ星評価を受けた新人が入学するのは2012年のマーカス・スマート以来であった[13]

高校生アスリートのリクルート情報(アメリカのカレッジスポーツ)
氏名 出身 高校 / 大学 身長 体重 コミット日
ケイド・カニングハム
PG
アーリントン モントベルデ・アカデミー (FL) 6 ft 7 in (2.01 m) 215 lb (98 kg) 2019年11月5日 
リクルート スターレーティング英語版: ScoutN/A   Rivals:5/5 stars   247Sports:5/5 stars    ESPN:5/5 stars   ESPNグレード: 97
全リクルート順位:   Rivals: 1  247Sports: 1  ESPN: 2
  • 注意: 多くの場合、Scout、Rivals、247Sports、ESPNの間で身長、体重が一致しない可能性がある。
  • これらの場合、平均をとっている。ESPNグレードは100ポイントスケールに基づいている。

出典:

カレッジ

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2020年11月25日のテキサス大学アーリントン校戦でNCAAデビューを飾り、21得点、10リバウンドのダブルダブルを記録し勝利に貢献[14]。12月8日のオーラル・ロバーツ大学英語版戦では最後の91秒間で13得点を記録するなど合計29得点を記録しチームを勝利に導いた[15]。その後もエースとして活躍し、平均20.1得点、6.5リバウンド、3.5アシストの成績を記録してビッグ12カンファレンスの年間最優秀選手賞を受賞。シーズン終了後に2021年のNBAドラフトにアーリーエントリーした[16]

ドラフトでは多くのメディアから全体1位指名を予想されており、カニングハム自身も1位指名を強く望んだ。そしてドラフト抽選でデトロイト・ピストンズが全体1位指名権を獲得すると、ドラフト前のワークアウトはピストンズのみと行うことを明かした[17]。また、ドラフト前にナイキと複数年のシューズ、アパレル契約を結んだ[1]

デトロイト・ピストンズ

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2021年のNBAドラフトでは前評判通りピストンズから全体1位指名を受け、その後ルーキー契約を結んだ[18]。大学時代の背番号「2」はピストンズでは2009年に亡くなったチャック・デイリーの永久欠番であったが、デイリーの遺族に許可を得て、カニングハムが着用することが決まった[19]

2021-22シーズンは足首の怪我により開幕後最初の5試合を欠場した。2021年10月30日のオーランド・マジック戦でNBAデビューしたが、2得点に終わった。これは2013年のアンソニー・ベネットと並び、ドラフト全体1位指名選手のデビュー戦における最小得点だった[20]。11月21日のロサンゼルス・レイカーズ戦で13得点、12リバウンド、10アシストを記録し、球団史上最年少でトリプル・ダブルを達成したが、試合は116-121で敗れた[21]。2022年1月25日のデンバー・ナゲッツ戦でキャリアハイとなる34得点、8リバウンド、8アシスト、4ブロック、2スティールを記録した[22]。2月18日、NBAオールスターウィークエンドライジング・スターズ・チャレンジに選出された[23]。このシーズンは64試合に出場して平均17.4得点・5.5リバウンド・5.6アシストを記録。ルーキーが平均17得点以上・5リバウンド以上・5アシスト以上を記録したのはルカ・ドンチッチタイリーク・エバンスレブロン・ジェームズスティーブ・フランシスグラント・ヒルマイケル・ジョーダンマジック・ジョンソンアルヴァン・アダムスオスカー・ロバートソンに次ぎ史上10人目であり、その中でもマジックに次ぎ2人目となる新人王を受賞できなかった選手になった[24]

NBAスキルチャレンジでのカニングハム
(2022年)

2022-23シーズン、2022年10月28日のアトランタ・ホークス戦でキャリアハイとなる35得点、9リバウンド、8アシストを記録したが、試合は116-132で敗れた[25]。11月9日のボストン・セルティックス戦では11本放ったシュートを1本しか成功できず4得点に終わり、試合も112-128で敗れた。この試合後に左脛の疲労骨折が発覚して長期離脱し、12月12日に手術を受けてシーズン残りの試合を全休することが発表された[26]。このシーズンは12試合に出場して平均19.9得点・6.2リバウンド・6.0アシストを記録した。

2023-24シーズン、2023年12月18日のホークス戦でキャリアハイとなる43得点を記録したが、試合は124-130で敗れた[27]。26日のブルックリン・ネッツ戦では41得点を記録するも試合は112-118で敗れ、ピストンズは1シーズンにおけるNBAワースト記録となる27連敗を喫した[28]。28日のセルティックス戦では31得点、9アシストを記録したが、試合は122-128でまたしても敗れ、NBA史上最長となる28連敗となった[29]。30日のトロント・ラプターズ戦では30得点、12アシストを記録。試合は129-127で勝利し、連敗を28で止めた[30]。このシーズンは62試合に出場して平均22.7得点・4.3リバウンド・7.5アシストを記録した。オフの2024年7月10日にピストンズと5年総額2億2,400万ドルのマックス契約を結び契約延長した[31]

個人成績

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略称説明
  GP 出場試合数   GS  先発出場試合数  MPG  平均出場時間
 FG%  フィールドゴール成功率  3P%  スリーポイント成功率  FT%  フリースロー成功率
 RPG  平均リバウンド  APG  平均アシスト  SPG  平均スティール
 BPG  平均ブロック  PPG  平均得点  太字  キャリアハイ

NBA

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レギュラーシーズン

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シーズン チーム GP GS MPG FG% 3P% FT% RPG APG SPG BPG PPG
2021–22 DET 64 64 32.6 .416 .314 .845 5.5 5.6 1.2 .7 17.4
2022–23 12 12 33.3 .415 .279 .837 6.2 6.0 .8 .6 19.9
2023–24 62 62 33.5 .449 .355 .869 4.3 7.5 .9 .4 22.7
通算 138 138 33.1 .432 .329 .858 5.0 6.5 1.0 .5 20.0

カレッジ

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シーズン チーム GP GS MPG FG% 3P% FT% RPG APG SPG BPG PPG
2020–21 オクラホマステート 27 26 35.4 .438 .400 .846 6.2 3.5 1.6 .8 20.1

人物

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2019年のバスケットボールU-19世界選手権マクドナルドのハンバーガーを食べたことをきっかけにヴィーガンとなった[32]

脚注

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  1. ^ a b Nick, DePaula (2021年7月21日). “Projected No. 1 NBA draft pick Cade Cunningham signs multiyear endorsement deal with Nike” (英語). ESPN. 2022年1月26日閲覧。
  2. ^ Cade Cunningham” (英語). www.usab.com. 2021年2月13日閲覧。
  3. ^ Alexandra Francisco | afranci3@masslive. com (2019年1月21日). “Quarterback of the court: How football helped Cade Cunningham become a 5-star basketball prospect” (英語). masslive. 2021年2月13日閲覧。
  4. ^ Cade Cunningham excels with u19 team, talks recruiting” (英語). ScoutHoops.com. 2021年2月13日閲覧。
  5. ^ 2018 SportsDayHS boys basketball All-District lists for area teams” (英語). Dallas News (2018年3月23日). 2021年2月13日閲覧。
  6. ^ Why 5-star basketball recruit Cade Cunningham is leaving Arlington Bowie to join the nation's No. 1 HS team” (英語). Dallas News (2018年7月20日). 2021年2月13日閲覧。
  7. ^ Basketball” (英語). SportsEngine (2019年8月20日). 2021年2月13日閲覧。
  8. ^ O'Donnell, Ricky (2020年1月21日). “Why Montverde is being called the best high school basketball team ever” (英語). SBNation.com. 2021年2月13日閲覧。
  9. ^ MaxPreps 2019-20 High School Boys Basketball Player of the Year: Cade Cunningham - MaxPreps”. www.maxpreps.com. 2021年2月13日閲覧。
  10. ^ McDonald's All American Game Cancelled Amid COVID-19 Concerns” (英語). SI.com. 2021年2月13日閲覧。
  11. ^ a b O'Donnell, Ricky (2019年7月26日). “Cade Cunningham is made for modern basketball” (英語). SBNation.com. 2021年2月13日閲覧。
  12. ^ Cade Cunningham, Oklahoma State Cowboys, Point Guard” (英語). 247Sports. 2021年2月13日閲覧。
  13. ^ Cade Cunningham commits to Oklahoma State” (英語). sports.yahoo.com. 2021年2月13日閲覧。
  14. ^ Cunningham double-double helps Oklahoma St. top UT Arlington” (英語). Oklahoma State University Athletics. 2021年2月13日閲覧。
  15. ^ Oral Roberts vs. Oklahoma State - Game Recap - December 8, 2020 - ESPN” (英語). ESPN.com. 2021年2月13日閲覧。
  16. ^ Shapiro, Michael. “Cade Cunningham Declares for 2021 NBA Draft” (英語). Sports Illustrated. 2021年6月23日閲覧。
  17. ^ Schuster, Blake. “Woj: Cade Cunningham Will Only Visit Pistons After DET Wins Draft's No. 1 Pick” (英語). Bleacher Report. 2021年6月23日閲覧。
  18. ^ ‘We want Cade!’ – wish granted as Pistons grab Cunningham with No. 1 pick” (英語). Detroit Pistons. 30 July 2021閲覧。
  19. ^ Beard, Rod. “Pistons' Cade Cunningham to wear No. 2 with blessing of Chuck Daly's family” (英語). The Detroit News. 2021年8月1日閲覧。
  20. ^ Cade to 'play free' after injury-delayed NBA debut” (英語). ESPN.com (2021年10月30日). 2024年9月23日閲覧。
  21. ^ 今季の新人で初! ケイド・カニングハムがピストンズ史上最年少でトリプルダブルを達成”. バスケットボールキング (2021年11月22日). 2021年11月22日閲覧。
  22. ^ Jokic's 28 points, 21 rebounds leads Nuggets past Pistons” (英語). ESPN (2022年1月25日). 2022年1月27日閲覧。
  23. ^ Cade named MVP in revamped Rising Stars event” (英語). ESPN.com (2022年2月19日). 2024年9月23日閲覧。
  24. ^ Brown, Brandon (2022年4月14日). “Cade Cunningham Should STILL Be Rookie Of The Year...Even He Thinks So” (英語). All Pistons. 2024年9月23日閲覧。
  25. ^ Hawks 136-112 Pistons (Oct 28, 2022) Game Recap” (英語). ESPN. 2024年9月23日閲覧。
  26. ^ II, Omari Sankofa. “Cade Cunningham to undergo surgery, miss rest of Detroit Pistons' 2022-23 season” (英語). Detroit Free Press. 2024年9月23日閲覧。
  27. ^ Hawks 130-124 Pistons (Dec 18, 2023) Game Recap” (英語). ESPN. 2024年9月23日閲覧。
  28. ^ Nets 118-112 Pistons (Dec 26, 2023) Game Recap” (英語). ESPN. 2024年9月23日閲覧。
  29. ^ Celtics 128-122 Pistons (Dec 28, 2023) Game Recap” (英語). ESPN. 2024年9月23日閲覧。
  30. ^ Pistons 129-127 Raptors (Dec 30, 2023) Game Recap” (英語). ESPN. 2024年9月23日閲覧。
  31. ^ Cade Cunningham agrees to 5-year, $224 million extension with Pistons” (英語). NBA.com. 2024年9月23日閲覧。
  32. ^ Crean, Tim (2021年7月30日). “Cade Cunningham Went Vegan After Eating McDonald’s Burgers With Team USA in Greece” (英語). Sportscasting | Pure Sports. 2022年2月14日閲覧。

外部リンク

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