コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

クアヌア語

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
グナン・ツナ語から転送)
クアヌア語
トライ語
Tinata Tuna
話される国 パプアニューギニア
地域 東ニューブリテン州ガゼル半島
民族 トライ人英語版
話者数 61,000人(1991年)[1]
言語系統
表記体系 ラテン文字
言語コード
ISO 639-3 ksd
テンプレートを表示
ニューアイルランド島(中央)およびニューブリテン島(下)の言語

クアヌア語(クアヌアご、Kuanua)は、パプアニューギニア東ニューブリテン州ニューブリテン島)のガゼル半島ラバウルココポなどの町がある)に住むトライ人 (Tolai) の話す固有言語の一つ。トライ語(Tolai)ともいうが、トライは民族名であり、トライ人全てがクアヌア語を話すわけではない。また、グナン・ツナ語(Gunantuna)という別名も存在する。

オーストロネシア語族大洋州諸語中部メラネシア諸語英語版に分類される。パプアニューギニアの多くの固有言語は、トク・ピシンの普及により危機に瀕しているが、クアヌア語にはまだ10万人ほどの母語話者がおり[要出典]、危険はないとされる。ただし、現在ではトク・ピシンからの借用語が多くなっている。クアヌア語自体がトク・ピシンの基層言語の一つである。

音韻論

[編集]

文法

[編集]

代名詞

[編集]

人称代名詞は4つの人称一人称[両数以上には相手を含める包括形と含めない除外形がある]、二人称三人称)と4つの(単数、両数、三数、複数)で使い分ける。の区別はない[2]

語順

[編集]

語順SVO型である[3]

脚注

[編集]
  1. ^ Lewis et al. (2015).
  2. ^ Siewierska (2013).
  3. ^ Dryer (2013).

参考文献

[編集]
  • Dryer, Matthew S. (2013) "Feature 81A: Order of Subject, Object and Verb". In: Dryer, Matthew S.; Haspelmath, Martin, eds. The World Atlas of Language Structures Online. Leipzig: Max Planck Institute for Evolutionary Anthropology. http://wals.info/ 
  • "Kuanua." In Lewis, M. Paul; Simons, Gary F.; Fennig, Charles D., eds. (2015). Ethnologue: Languages of the World (18th ed.). Dallas, Texas: SIL International.
  • Siewierska, Anna (2013) "Feature 44A: Gender Distinctions in Independent Personal Pronouns". In: Dryer, Matthew S. & Haspelmath, Martin (eds.), op. cit..

関連書籍

[編集]
  • Mosel, Ulrike (1984) Tolai Syntax and its Historical Development. Pacific Linguistics B-92. Canberra: Australian National University.

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]