コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

ガンランナー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ガンランナー
2016年ブリーダーズカップ・ダートマイル出走時
欧字表記 Gun Runner[1]
品種 サラブレッド
性別
毛色 栗毛
生誕 2013年3月8日(11歳)
Candy Ride
Quiet Giant
母の父 Giant's Causeway
生国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
生産者 Besilu Stables, LLC[2]
馬主 Winchell Thoroughbreds Llc &
Three Chimneys Farm[2]
調教師 S.アスムッセンアメリカ合衆国[2]
競走成績
生涯成績 19戦12勝
獲得賞金 1,598万8,500ドル[3]
勝ち鞍
G1 ペガサスWC 2018年
G1 BCクラシック 2017年
G1 ウッドワードS 2017年
G1 ホイットニーS 2017年
G1 スティーブンフォスターH 2017年
G1 クラークH 2016年
テンプレートを表示

ガンランナー(英:Gun Runner[1])は、アメリカ合衆国競走馬種牡馬。主な勝ち鞍は2018年ペガサスワールドカップ2017年ブリーダーズカップ・クラシックなどG1を6勝。2017年エクリプス賞年度代表馬[4]。現役時代の主戦騎手はフローレン・ジェルー

戦績

[編集]

2歳(2015年)

[編集]

2歳9月にデビュー勝ちし、2歳シーズンを3戦2勝で終える[3]

3歳(2016年)

[編集]

3歳初戦のG2リズンスターステークスで1着となり、初の重賞勝ちを収める。ルイジアナダービー1着を挟んで迎えたケンタッキーダービーではナイキストの3着に入った。しかし、この年はトラヴァーズステークスアロゲートの3着、ブリーダーズカップ・ダートマイルではタマークズ英語版の2着など、大レースでは善戦止まりの競馬が続いていた。シーズン最終戦となる11月25日のクラークハンデキャップで待望のG1初制覇を果たした[3]

4歳(2017年)

[編集]

古馬となり、素質が完全に開花する。ドバイワールドカップは軽快に逃げてそのまま直線に向いたが、スタートで他馬に挟まれて後方からの競馬になったアロゲートが4コーナーから猛然と差を詰めてあっという間にガンランナーもアロゲートに交わされて2着に敗れたが、帰国後は6月のスティーブンフォスターハンデキャップホイットニーステークスウッドワードステークスと圧倒的な強さでG1を連勝。迎えたブリーダーズカップ・クラシックはアロゲートに次ぐ2番人気で出走した。レースは好スタートから先手を取り、4コーナーではアロゲートが後方で伸びあぐねる中でガンランナーはパシフィッククラシック勝ち馬コレクテッドトラヴァーズステークス勝ち馬ウエストコーストらの追い上げを振り切り、G1・4連勝を飾った[5]。この活躍により、同年のエクリプス賞年度代表馬に選出された[6]

5歳(2018年)

[編集]

ラストランとして1月27日のペガサスワールドカップに出走。好スタートから2番手に付け、4コーナー手前で先頭に立つと2着のウエストコースト(West Coast)に2馬身半差をつけて先頭でゴールし、有終の美を飾った。3着のガンネヴェラ(Gunnevera)には2着から10馬身3/4差がついていた[7]

競走成績

[編集]

以下の内容は、EQUIBASEの情報[3] に基づく。

出走日 競馬場 競走名 距離 着順 騎手 着差 1着(2着)馬
2015年09月11日 チャーチルダウンズ 未勝利 8f 1着 R.サンタナJr. 3/4馬身 (Gametown)
2015年10月17日 キーンランド アローワンス ダ8.5f 1着 R.サンタナJr. 2馬身 (Uncle Jerry)
2015年11月28日 チャーチルダウンズ ケンタッキージョッキークラブS G2 ダ8.5f 4着 R.サンタナJr. Airoforce
2016年02月20日 フェアグラウンズ リズンスターS G2 ダ8.5f 1着 F.ジェルー 1/2馬身 (Forevamo)
2016年03月26日 フェアグラウンズ ルイジアナダービー G2 ダ9f 1着 F.ジェルー 4馬身1/2 (Tom's Ready)
2016年05月07日 チャーチルダウンズ ケンタッキーダービー G1 ダ10f 3着 F.ジェルー 4馬身1/2 Nyquist
2016年06月18日 チャーチルダウンズ マットウィンS G3 ダ8.5f 1着 F.ジェルー 5馬身1/4 (Gray Sky)
2016年07月31日 モンマスパーク ハスケル招待S G1 ダ9f 5着 F.ジェルー Exaggerator
2016年08月27日 サラトガ トラヴァーズS G1 ダ10f 3着 F.ジェルー Arrogate
2016年09月24日 パークスレーシング ペンシルベニアダービー G2 ダ9f 2着 F.ジェルー 1/2馬身 Connect
2016年11月04日 サンタアニタ BCダートマイル G1 ダ8f 2着 F.ジェルー 3馬身1/2 Tamarkuz
2016年11月25日 チャーチルダウンズ クラークH G1 ダ9f 1着 F.ジェルー 2馬身3/4 (Breaking Lucky)
2017年02月20日 オークローンパーク レーザーバックH G3 ダ8.5f 1着 F.ジェルー 5馬身3/4 (Hawaakom)
2017年03月25日 メイダン ドバイワールドC G1 ダ10f 2着 F.ジェルー 2馬身1/4 Arrogate
2017年06月17日 チャーチルダウンズ スティーブンフォスターH G1 ダ9f 1着 F.ジェルー 7馬身 (Honorable Duty)
2017年08月05日 サラトガ ホイットニーS G1 ダ9f 1着 F.ジェルー 5馬身1/4 (Keen Ice)
2017年09月02日 サラトガ ウッドワードS G1 ダ9f 1着 F.ジェルー 10馬身1/4 (Rally Cry)
2017年11月04日 デルマー BCクラシック G1 ダ10f 1着 F.ジェルー 2馬身1/4 Collected
2018年01月27日 ガルフストリーム ペガサスワールドC G1 ダ9f 1着 F.ジェルー 2馬身1/2 West Coast

種牡馬時代

[編集]

引退後はケンタッキー州スリーチムニーズファームで種牡馬入り。初年度の種付け料は7万ドルに設定された[7]

2021年5月9日チャーチルダウンズ競馬場でレッドランが産駒の初勝利を挙げ[8]、8月7日にデルマー競馬場のG2・ベストパルステークスでパッパキャップが産駒の重賞初勝利を挙げた[9]。日本では2021年6月20日札幌競馬5Rでグランアプロウソが1着となり、国内初勝利を挙げた[10][11]

2021年終了時には過去3年連続でその座に就いていたイントゥミスチーフを破り、初年度産駒にして初の2歳種牡馬リーディングに輝いた[12]。また、初年度産駒の2歳時獲得賞金が400万ドルとなり、アンクルモーの記録(367万ドル)を大きく塗り替えた[12]

主な産駒

[編集]

血統表

[編集]
ガンランナー血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 ファピアノ系
[§ 2]

Candy Ride
1999 鹿毛
父の父
Ride the Rails
1991 黒鹿毛
Cryptoclearance Fappiano
Naval Orange
Herbalesian Herbager
Alanesian
父の母
Candy Girl
1990 栗毛
Candy Stripes Blushing Groom
*バブルカンパニー
City Girl Farnesio
Cithara

Quiet Giant
2007 鹿毛
Giant's Causeway
1997 栗毛
Storm Cat Storm Bird
Terlingua
Mariah's Storm Rahy
*イメンス
母の母
Quiet Dance
1993 芦毛
Quiet American Fappiano
Demure
Misty Dancer Lyphard
Flight Dancer
母系(F-No.) 17号族(FN:17-b) [§ 3]
5代内の近親交配 Fappiano4×4=12.50%、Blushing Groom4×5=9.38%、Lyphard5×4=9.38%、Northern Dancer5×5=6.25% [§ 4]
出典
  1. ^ ガンランナー 5代血統表 2018年5月6日閲覧
  2. ^ ガンランナー 5代血統表 2018年5月6日閲覧
  3. ^ ガンランナー 5代血統表 2018年5月6日閲覧
  4. ^ ガンランナー 5代血統表 2018年5月6日閲覧


出典

[編集]
  1. ^ a b ガンランナー|JBISサーチ(JBIS-Search)
  2. ^ a b c ガンランナー | 競馬データベース | JRA-VAN Ver.World. 2018年5月6日閲覧
  3. ^ a b c d Horse Profile for Gun Runner | Equibase is Your Official Source for Thoroughbred Racing Information. 2018年5月6日閲覧
  4. ^ 2017年エクリプス賞、ガンランナーが年度代表馬に選出. JRA-VAN Ver.World. 2018年5月6日閲覧
  5. ^ BCクラシックはガンランナーが逃げ切り、引退レースのアロゲートに輝き戻らず. JRA-VAN Ver.World. 2018年5月6日閲覧
  6. ^ 2017年の年度代表馬にガンランナー選出(アメリカ). 公益財団法人ジャパン・スタッドブック・インターナショナル(2018年2月1日). 2018年8月30日閲覧
  7. ^ a b 世界最高総賞金額の米G1・ペガサスワールドCはガンランナーが快勝 引退に花添える . スポーツ報知(2018年1月28日付). 2018年5月6日閲覧
  8. ^ ガンランナー産駒が初勝利、おばはBCディスタフ勝ち馬の良血レッドラン”. JRA-VAN ver.World. 2021年5月12日閲覧。
  9. ^ ガンランナー産駒が重賞初制覇、パッパキャップが米G2ベストパルSを圧勝”. JRA-VAN ver.World. 2021年8月20日閲覧。
  10. ^ 【札幌新馬戦】良血グランアプロウソが快勝! 武豊もビックリ「持ったままで行けた」 - スポニチ Sponichi Annex ギャンブル”. スポニチ Sponichi Annex. 2021年6月22日閲覧。
  11. ^ 米年度代表馬ガンランナー初年度産駒が日本で初勝利、祖母にG1馬ビリーヴ”. JRA-VAN ver.World. 2021年6月22日閲覧。
  12. ^ a b 【コラム】フランケル&ガンランナーの年 今年の欧米生産界を振り返る|極ウマ・プレミアム”. p.nikkansports.com. 2021年12月22日閲覧。

外部リンク

[編集]