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ウエストコースト (競走馬)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ウエストコースト
2018年BCクラシック出走時
欧字表記 West Coast[1]
品種 サラブレッド
性別 [1]
毛色 鹿毛[1]
生誕 2014年5月14日(10歳)[1]
Flatter[1]
Caressing[1]
母の父 Honour and Glory[1]
生国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
生産者 Cfp Thoroughbreds Llc[1]
馬主 West, Gary and Mary[2]
調教師 ボブ・バファートアメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国[2]
競走成績
生涯成績 13戦6勝[1]
獲得賞金 $5,803,800[2]
勝ち鞍
GI トラヴァーズステークス 2017年
GI ペンシルベニアダービー 2017年
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ウエストコースト (West Coast[1]) はアメリカ合衆国競走馬種牡馬である。主な勝ち鞍は2017年トラヴァーズステークス(G1)、ペンシルベニアダービー(G1)。

戦績

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デビュー前

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2014年5月14日に誕生。2015年9月のキーンランド1歳馬セールに上場され、ウエスト夫妻によって42万5000ドルで購買された[3]。遅生まれのため、馬主サイドの方針でクラシック出走には拘らずにじっくりと時間をかけて育成された[4]

3歳(2017年)

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2017年2月にデビューを迎え、2戦目で勝ち上がった。3戦目のレキシントンステークスは2着に敗れたが[5]、次走から3連勝でロスアラミトスダービーを制して重賞勝ちを収め、「真夏のダービー」と称されるトラヴァーズステークスへと駒を進めた。同レースにはケンタッキーダービーオールウェイズドリーミングプリークネスステークスクラウドコンピューティング英語版ベルモントステークスタップリットも出走し、1982年以来35年ぶりにクラシック勝ち馬3頭が顔を揃えた。その中でG1初出走の身ながら2着に3馬身1/4差をつけて完勝し、一気に世代の主役へと躍り出た。ボブ・バファート師とマイク・スミス騎手のコンビは前年のアロゲートに続く同レース連覇となった[3]

初G1制覇から1ヶ月後のペンシルベニアダービーでも早め先頭から直線で差を広げ、2着に7馬身1/4差をつけて圧勝。鞍上のスミスも「3歳馬に敵はいない」と評し、古馬との対決が期待された[6]ブリーダーズカップ・クラシックは4歳の強豪ガンランナー、アロゲートに対する3歳世代の代表として迎えたが、先行したガンランナーと同厩舎の4歳馬コレクティッド(Collected)には迫れず、3着に敗れた[7]

クラシック三冠レースには未出走ながら夏以降の活躍が評価され、エクリプス賞最優秀3歳牡馬に選出された[4]

4歳(2018年)

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2018年ペガサスワールドカップで再びガンランナーと対戦したが、力の差を見せつけられる形で2馬身半差の2着に敗れた。しかし、3着のガンナヴェラ英語版には10馬身3/4の差をつけた[8]。その後はドバイワールドカップに遠征したが、レコード駆けしたサンダースノーに5馬身3/4差をつけられてまたも2着に敗れた[9]

帰国初戦のオーサムアゲインステークスではアクセラレートの2着となる。同レース後に翌年からの種牡馬入りが発表され[10]、ラストランとなったブリーダーズカップ・クラシックでは7着と生涯初の大敗を喫して現役生活を終えた[2]

競走成績

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以下の内容は、Equibase[2]の情報に基づく。

出走日 競馬場 競走名 距離 着順 騎手 着差 1着(2着)馬
2018.02.18 サンタアニタ 未勝利 8f 2着 M.ガルシア 1馬身1/2 Bronze Age
0000.03.12 サンタアニタ 未勝利 ダ8.5f 1着 M.ガルシア 3馬身1/4 (Fallstar)
0000.04.15 キーンランド レキシントンステークス G3 ダ8.5f 2着 F.プラット アタマ Senior Investment
0000.05.20 サンタアニタ アローワンス・オプショナルクレーミング ダ8.5f 1着 M.ガルシア 3/4馬身 (Magical Mystery)
0000.06.10 ベルモントパーク イージーゴアステークス L ダ8.5f 1着 M.スミス 3馬身3/4 (You're to Blame)
0000.07.15 ロスアラミトス ロスアラミトスダービー G3 ダ9f 1着 D.ヴァン・ダイク 2馬身3/4 (Klimt)
0000.08.26 サラトガ トラヴァーズステークス G1 ダ9f 1着 M.スミス 3馬身1/4 (Gunnevera)
0000.09.23 パークスレーシング ペンシルベニアダービー G1 ダ9f 1着 M.スミス 7馬身1/4 (Irap)
0000.11.04 デルマー BCクラシック G1 ダ10f 3着 J.カステリャーノ 3馬身1/2 Gun Runner
2018.01.27 ガルフストリームパーク ペガサスワールドカップ G1 ダ9f 2着 J.カステリャーノ 2馬身1/2 Gun Runner
0000.03.31 メイダン ドバイワールドカップ G1 ダ10f 2着 J.カステリャーノ 5馬身3/4 Thunder Snow
0000.09.29 サンタアニタ オーサムアゲインステークス G1 ダ9f 2着 M.スミス 2馬身1/4 Accelerate
0000.11.03 チャーチルダウンズ BCクラシック G1 ダ10f 7着 J.ヴェラスケス 2馬身3/4 Accelerate

種牡馬時代

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2019年からレーンズエンドファーム種牡馬入りした。初年度の種付け料は3万5000ドルに設定された[11]

血統表

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ウエストコースト血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 シアトルスルー系
[§ 2]

Flatter
1999 鹿毛
父の父
A.P. Indy
1989 黒鹿毛
Seattle Slew Bold Reasoning
My Charmer
Weekend Surprise Secretariat
Lassie Dear
父の母
Kobla
1995 鹿毛
Mr. Prospector Raise a Native
Gold Digger
Wild Applause Northern Dancer
Glowing Tribute

Caressing
1998 黒鹿毛
Honour and Glory
1993 鹿毛
Relaunch In Reality
Foggy Note
Fair to All Al Nasr
Gonfalon
母の母
Lovin Touch
1980 栗毛
Majestic Prince Raise a Native
Gay Hostess
Forest Princess Fleet Nasrullah
Queen Hostess
母系(F-No.) 9号族(FN:9-f) [§ 3]
5代内の近親交配 Raise a Native4×4=12.50%、Your Hostess・My Host5×5=6.25% [§ 4]
出典
  1. ^ Free 5X Pedigrees. 2019年2月9日閲覧
  2. ^ Free 5X Pedigrees. 2019年2月9日閲覧
  3. ^ Caressing(USA) 5代血統表. 2019年2月9日閲覧
  4. ^ Free 5X Pedigrees. 2019年2月9日閲覧

脚注

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  1. ^ a b c d e f g h i j West Coast | Race Record & Form. Racing Post. 2019年2月9日閲覧
  2. ^ a b c d e Horse Profile for West Coast. Equibase. 2019年2月9日閲覧
  3. ^ a b West Coast is Best in Travers Stakes. Bloodhorse(August 26, 2017). 2019年2月9日閲覧
  4. ^ a b Frank Angst. Strong 2017 Finish Earns West Coast 3-Year-Old Honors. Bloodhorse(January 25, 2018). 2019年2月9日閲覧
  5. ^ ウエストコースト | 注目馬 | 2018ドバイワールドカップ. JRA-VAN Ver. World. 2019年2月9日閲覧
  6. ^ Jeremy Balan. West Coast Dominates Pennsylvania Derby. Bloodhorse(September 23, 2017). 2019年2月9日閲覧
  7. ^ Equibase | Charts. 2019年2月9日閲覧
  8. ^ 世界最高総賞金額の米G1・ペガサスワールドCはガンランナーが快勝 引退に花添える . スポーツ報知(2018年1月28日付). 2018年5月6日閲覧
  9. ^ Thunder Snow Well Clear Of West Coast In Dubai World Cup. Paulick Report(March 31, 2018). 2019年2月9日閲覧
  10. ^ Champion West Coast to Lane's End for 2019. Bloodhorse(October 3, 2018). 2019年2月9日閲覧
  11. ^ Eric Mitchell. Lane's End Sets Stud Fees for Strong Sire Trio. Bloodhorse(November 7, 2018). 2019年2月9日閲覧
  12. ^ Caressing to Return to Training. Bloodhorse(March 16, 2001). 2019年2月9日閲覧
  13. ^ ウエストコーストの血統表 | 競走馬データ. netkeiba.com. 2019年2月9日閲覧

外部リンク

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