カラクルト型コルベット

カラクルト型コルベット; （22800型小型ミサイル艦）
	カルーガ（旧名ブーリャ）
基本情報
艦種	小型ミサイル艦（コルベット）
建造所	ペラ造船所; モーレ造船所（英語版）; ザリーフ造船所（英語版）; ゼレノドリスク造船所（英語版）; アムール造船所（英語版）; ボストーチナヤ・ヴェルフィ（英語版）
運用者	ロシア海軍
建造期間	2016年 - 現在
就役期間	2018年 - 現在
同型艦	16隻
計画数	18隻
前級	ブーヤンM型（21631型）
次級	（最新）
要目
基準排水量	800 トン
満載排水量	870 トン
全長	77.0 m
最大幅	9 m
吃水	4.0 m
機関方式	CODAD方式
推進器	スクリュープロペラ×3軸
最大速力	30 kt
航続距離	2,500 nmi
航海日数	15日
乗員	39名
兵装	AK-176MA 76.2mm砲×1基; Kord重機関銃×1基; AK-630多砲身機関砲×2基; 3S14 UKSK×8セル;
搭載機	オルラン10UAV
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カラクルト型コルベット（カラクルトがたコルベット、英語: Karakurt-class corvette）は、ロシア海軍のコルベットの艦級^[4]。「カラクルト」（«Каракурт»）はロシア海軍での計画名であり、型式番号は22800型（проекта 22800）、正式な艦種は小型ミサイル艦（Малые ракетные корабли, MRK）である。日本の報道では「ツィクロン」と呼ばれることがある^[5]。

設計

武装

3S14 UKSK VLS8基を装備する。3S-14は水上艦向けに開発された対艦、対地、対潜ミサイル垂直発射機で、カリブルやオーニクスを運用できる。将来的には極超音速ミサイル「ツィルコン」の運用も可能とされる^[6]。

運用

同型艦複数が2022年ロシアのウクライナ侵攻において投入されている。ウクライナ側の発表・報道によると、2024年5月19日に1隻がウクライナ軍により撃破された^[5]。

2023年 11月4日、ウクライナ海軍はケルチのザリフ造船所（ロシア語版、英語版）及びそこにいたカラクルート級の艦に向けミサイル攻撃を実施、一部報道では、本級の「アスコルド」がミサイルを被弾し損傷したという^[7]^[8]。

同型艦

艦番号	艦名	起工	進水	就役	配属
567	ムィティシ «Мытищи»	2015年 12月24日	2017年 7月29日	2018年 12月17日	バルト海艦隊
568	ソヴィェツク «Советск»	2015年 12月24日	2017年 11月24日	2019年 10月12日	バルト海艦隊
	コゼリスク «Козельск»	2016年 5月10日	2019年 10月9日
633	ツィクロン «Циклон»	2016年 7月26日	2020年 7月24日	2023年 7月12日	黒海艦隊
584	オジンツォボ «Одинцово»	2016年 7月29日	2018年 5月5日	2020年 11月21日	バルト海艦隊
	アスコリド «Аскольд»	2016年 11月18日	2021年 9月21日
578	ブーリャ «Буря»	2016年 12月24日	2018年 10月23日
	オホーツク «Охотск»	2017年 3月13日	2019年 10月29日
	アムール «Амур»	2017年 7月30日	2022年 12月26日
	ヴィーフリ «Вихрь»	2017年 12月19日	2019年 11月13日
	トゥーチャ «Туча»	2019年 2月26日	2023年 6月30日
400	ルジェフ «Ржев»	2019年 7月1日	2023年 9月27日
401	ウドムリャ «Удомля»	2019年 7月1日	2023年 9月27日
	タイフーン «Тайфун»	2019年 9月11日	2024年 5月7日
	ウスリースク «Уссурийск»	2019年 12月26日
	パヴロフスク «Павловск»	2020年 7月29日

脚注

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注釈

^ 4番艦は以降はパーンツィリ-S1×1基

出典

^ “В Зеленодольске начнется строительство первого МРК проекта 22800 "Каракурт"” (ロシア語). Оружие России (2016年9月24日). 2017年8月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年8月1日閲覧。
^ “Восточная верфь готовится к неполной рабочей неделе из-за расторжения контракта с Минобороны” (ロシア語). Sudostroenie.info (2020年9月17日). 2020年9月17日閲覧。
^ “Судьба "Каракурта": распределена первая партия малых ракетных кораблей” (ロシア語). Izvestia (2020年5月21日). 2020年5月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年9月11日閲覧。
^ “Karakurt Class Corvettes - Carro e motos” (ポルトガル語). carroemotos.com.br (2023年11月7日). 2023年11月8日閲覧。
^ ^a ^b “ウクライナ、ロシアのミサイル艦撃破と発表東部では集落奪還許す”. 時事ドットコム (2024年5月23日). 2024年6月29日閲覧。
^ “Национальная оборона / Флот / Через тернии… к здравому смыслу”. 2009-2020.oborona.ru. 2023年11月8日閲覧。
^ “ウクライナ軍がクリミア半島ケルチ市のザリフ造船所を巡航ミサイルで攻撃、ロシア軍艦「アスコリド」が大破（JSF） - エキスパート”. Yahoo!ニュース. 2023年11月10日閲覧。
^ “就役前の黒海艦隊の最新鋭艦、ウクライナのミサイル攻撃によって損傷か│ミリレポ｜ミリタリー関係の総合メディア”. milirepo.sabatech.jp. 2023年11月10日閲覧。

[4] 4番艦は以降はパーンツィリ-S1×1基

[arms-expo-2016-1] “В Зеленодольске начнется строительство первого МРК проекта 22800 "Каракурт"” (ロシア語). Оружие России (2016年9月24日). 2017年8月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年8月1日閲覧。

[cancel-2] “Восточная верфь готовится к неполной рабочей неделе из-за расторжения контракта с Минобороны” (ロシア語). Sudostroenie.info (2020年9月17日). 2020年9月17日閲覧。

[3] “Судьба "Каракурта": распределена первая партия малых ракетных кораблей” (ロシア語). Izvestia (2020年5月21日). 2020年5月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年9月11日閲覧。

[5] “Karakurt Class Corvettes - Carro e motos” (ポルトガル語). carroemotos.com.br (2023年11月7日). 2023年11月8日閲覧。

[:0-6] “ウクライナ、ロシアのミサイル艦撃破と発表東部では集落奪還許す”. 時事ドットコム (2024年5月23日). 2024年6月29日閲覧。

[7] “Национальная оборона / Флот / Через тернии… к здравому смыслу”. 2009-2020.oborona.ru. 2023年11月8日閲覧。

[8] “ウクライナ軍がクリミア半島ケルチ市のザリフ造船所を巡航ミサイルで攻撃、ロシア軍艦「アスコリド」が大破（JSF） - エキスパート”. Yahoo!ニュース. 2023年11月10日閲覧。

[9] “就役前の黒海艦隊の最新鋭艦、ウクライナのミサイル攻撃によって損傷か│ミリレポ｜ミリタリー関係の総合メディア”. milirepo.sabatech.jp. 2023年11月10日閲覧。

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[注 1]

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