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朱色1号

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
朱色1号
慣用色名称「オレンジバーミリオン」
 
16進表記 #C16543
RGB (193, 101, 67)
マンセル値 0.5YR 5.3/8.8
出典 鉄道ジャーナル通巻217号 特集「鉄道車両 色彩の美学」
当初の朱色1号
 
16進表記 #CA6840
マンセル値 1YR 5.5/9.5
朱色1号を地色とした中央線用201系
朱色1号を地色とした大阪環状線用103系

朱色1号(しゅいろ1ごう)は、日本国有鉄道(国鉄)が定めた名称の1つ。

概要

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一般的には「オレンジバーミリオン」とも呼ばれるほか、旅客案内上で「あか色の電車」とされる場合がある。

1957年に登場した101系電車で初めて採用され、後に中央快速線の「ラインカラー」として乗客向けの案内に使用された。登場当初は「1YR 5.5/9.5」という設定であったが、褪色などの対策のため、少しずつ設定を変更し、1963年ごろに「0.5YR 5.3/8.8」という設定とされ、以後この設定が標準となった。森山良子の楽曲『中央線あたり』(30thアルバム『日付けのないカレンダー』に収録)で「赤い快速」と歌われる「赤」も、中央快速線に採用された本色のことである。

本色は「ラインカラー」という、車体色を利用者への案内に使用するという考え方を初めて取り入れたものといわれるが、実際はこの後山手線に登場した101系電車の「黄5号」と共に新性能電車をアピールする事、踏切などでの事故[注釈 1]を防止するため赤系や黄系などの警戒色を使用することを目的として採用したもので[1]、「ラインカラー」の概念が登場したのは103系電車を山手線に投入する際に採用した「黄緑6号」が登場して以降のことである[2]

関西では大阪環状線桜島線片町線の車体色としても採用されたほか、地方線区では広島・下関地区向けに導入された105系がこの色をまとって登場している。また、「ラインカラー」という考え方は、その後他線区・国鉄以外の都市部の路線にも波及した。

なお、本色は基本的に車体の地色として使用されており、国鉄時代には帯色などでの採用例はほとんどない。

使用車両

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近似色

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関連項目

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注釈

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  1. ^ 当時はまだ警報も遮断機もない第4種踏切が多く残っていたほか、交通量の多い踏切でも非常ボタンといった安全装置がなかった。

出典

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  1. ^ 「オレンジバーミリオン物語」佐藤利生・鉄道ファン No.469(2019年6月号) p12
  2. ^ 「中央総武線の色「黄5号」の誕生昔話」星晃・鉄道ファン No.483(2001年7月号)