メタルギアシリーズの登場人物
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(オルガ・ゴルルコビッチから転送)
メタルギアシリーズの登場人物(メタルギアシリーズのとうじょうじんぶつ)では、コナミが発売しているアクションゲーム『メタルギア』シリーズに登場する架空のキャラクターについて詳細に説明する。
なお、登場作品名は略称である。
BIG BOSSと息子たち
[編集]- ソリッド・スネーク(オールド・スネーク/デイビッド)
- 声 - 大塚明夫
- 登場作品:『MG』『MG2』『MGS』『MGS2』『MGS4』『MGS3』内「猿蛇合戦」
- →詳細は「ソリッド・スネーク」を参照
- ビッグ・ボス(ネイキッド・スネーク/ジョン/イシュメール)
- 声 - 大塚明夫、大塚周夫(MGS4のみ)
- 登場作品:『MG』『MG2』『MGS3』『MPO』『MGS4』『MGSPW』『MGSV』
- →詳細は「ビッグ・ボス」を参照
- リキッド・スネーク(イーライ)
- 声 - 銀河万丈、本城雄太郎(MGSVのみ)
- 登場作品:『MGS』『MGS2』『MGS4』『MGSV』
- →詳細は「リキッド・スネーク」を参照
- ソリダス・スネーク(ジョージ・シアーズ)
- 声 - 大塚明夫
- 登場作品:『MGS2』、『MGS4』
- →詳細は「ソリダス・スネーク」を参照
- パニッシュド"ヴェノム"スネーク(ビッグ・ボス/エイハブ)
- 声 - 大塚明夫
- 登場作品:『MG』『MGSV』
- →詳細は「ビッグ・ボス」を参照
重要人物
[編集]- グレイ・フォックス(フランク・イェーガー / ヌル)
- 声 - 塩沢兼人(『MGS』)、福山潤(『MPO』)、山崎たくみ(『MGS2バンドデシネ』)
- 登場作品:『MG』『MG2』『MGS』『MPO』
- →詳細は「グレイ・フォックス」を参照
- ドラゴ・ペトロヴィッチ・マッドナー
- 登場作品:『MG』『MG2』
- 東側の天才科学者であり、ロボットロジーの専門家。身長187cm、体重77kg。
- 『MG』では一人娘のエレンと共にアメリカへの亡命途中に「アウターヘブン」に捕まる。TX-55「メタルギア」、TX-11「サイバロイド」などの開発者。現在のロボット工学、パワード・ギア技術の基礎を築き、「ロボット工学の父」と謳われる。
- 『MG2』ではチェコの科学者であるマルフ博士とは学会仲間だが、後に彼の研究を奪うためにビッグ・ボスと手を組んでいたことが発覚。証拠隠滅のためにスネークに襲い掛かるが、彼の決死の行動により倒される。
- 『MGS4』では、改造手術を受けた雷電を愛国者達の支配から断ち切るための処置を施した人物として、名前のみが登場した。なお学会を追放されたらしく、アンダーグラウンドな科学者として知られている。
- ロイ・キャンベル
- 声 - 青野武、古川登志夫(『MPO』のみ)
- 登場作品:『MG2』『MGS』『MGS2』『MPO』『MGS4』『MGS3』内「猿蛇合戦」
- →詳細は「ロイ・キャンベル」を参照
- マクドネル・ミラー(マスター・ミラー / カズヒラ・ミラー)
- 声 - 杉田智和、銀河万丈(『MGS』のみ)、
- 登場作品:『MG2』『MGS』『MGSPW』『MGSV』
- →詳細は「マクドネル・ミラー」を参照
- ハル・エメリッヒ(オタコン)
- 声 - 田中秀幸
- 登場作品:『MGS』『MGS2』『MGS4』
- →詳細は「ハル・エメリッヒ」を参照
- ナオミ・ハンター
- 声 - 鶴ひろみ
- 登場作品:『MGS』『MGS4』
- →詳細は「ナオミ・ハンター」を参照
- メイ・リン(美玲)
- 声 - 桑島法子
- 登場作品:『MGS』『MGS2』『MGS4』
- 身長160cm、中国系アメリカ人であり、MIT(マサチューセッツ工科大学)出身のアメリカ軍のデータアナリスト。諺に関する知識が豊富であり、任務をしているスネークに教訓としてアドバイスもしている。
- 『MGS』ではMITの現役学生[1]。年齢は10代。身長160 cm[1]。画像・データ処理の専門家で、スネークが使用するソリトンレーダーや無線機の開発者でもある[1]。ゲーム中ではセーブを担当。中国の故事・諺に詳しい。元はパイロット志望であり、MIT在学時に空軍のROTCを受けていたが、視力が低かったために断念している。
- 名前の元ネタは香港映画『燃えよドラゴン』でブルース・リーの味方をする吹き矢でナイフを飛ばす美人諜報員から[要出典]。
- 『MGS2』では声のみでの出演。シャドー・モセス島事件後に大学を卒業し、SSCEN(陸軍兵士システムセンター)に勤務。反メタルギア財団・フィランソロピーの活動に賛同し、彼らの支援のため自身が開発した装備品を密かに横流ししている。またオタコンにことわざが書かれたメモを渡し、オタコンはこれを元にしてスネークに無線でことわざ講座を開くが、オタコンは途中でメモを紛失してしまい、ことわざの説明はデタラメだらけになる。しかし、途中でこれに気づいてオタコンの行為を強く非難する。また、タンカー編でのセーブ回数が一定以上に達するとオタコンとの会話が聞ける。
- 『MGS4』では、シャドー・モセス島事件の真相を知る厄介者であるため、SSCENの職を追われることとなり、アメリカ海軍で仮想訓練(VR訓練)の指揮官として戦艦ミズーリに配属され[注釈 1]、アウターヘイブンにスネークたちが突入する際には艦上で指揮をとり、彼らをサポートした。その後、メリル・シルバーバーグとジョニー(アキバ)の結婚式にも出席した。
- 『大乱闘スマッシュブラザーズX』ではステージ「シャドーモセス島」の無線通信でキャンベル、オタコンと共にゲスト出演した。
- メリル・シルバーバーグ
- 声 - 寺瀬今日子
- 登場作品:『MGS』『MGS4』
- →詳細は「メリル・シルバーバーグ」を参照
- ジョニー佐々木 (アキバ)
- 声 - 今村直樹、福山潤(『MGS4』のみ)
- 登場作品:『MGS』『MGS2』『MGS4』
- →詳細は「ジョニー一族」を参照
- 雷電 (ジャック)
- 声 - 堀内賢雄
- 登場作品:『MGS2』『MGS4』『MGR』
- →詳細は「雷電 (メタルギアシリーズ)」を参照
- ローズマリー
- 声 - 井上喜久子
- 登場作品:『MGS2』『MGS4』
- 『MGS2』では陸軍の内勤データアナリストで、雷電の恋人。愛称は「ローズ」。作戦中はセーブを担当する他、雷電を精神的に支える。献身的な女性だが自己中心的なところがあるほか、料理の腕前は、雷電に「俺はローズの手料理より、ずっとレーション(かなり不味いと言われる軍用食)で過ごしたい」と言われるほどひどい[注釈 2]。プラント編をプレイ中、「女子トイレに忍び込む」「カモメを殺す」「人質のスカートの中を覗く」などの行為に及ぶと非難し冷たい態度をとるようになり、セーブを拒否されることがある。
- もともとは「愛国者達」の命を受けて雷電に接近していた下級工作員であり、任務の枠を逸脱して雷電に好意を抱いていたことを告白した。その直後、通信を遮断されて身柄を拘束されたが、ソリッド・スネークの手で救出され、ニューヨーク市街地で雷電と再会している。劇中では、雷電を混乱させるためにアーセナルギアのAIが作り出した偽のローズの人格も登場する。
- 雷電の趣向に基づき、目の色(カラーコンタクト)や髪形を変えていた。
- サニー同様、彼女の体にもナノマシンが入っており、雷電が死亡すると彼女も死亡するようになっている(GAMEOVER画面では叫び声が終わると同時に、小さな呻き声を上げるのが聞き取れる)。
- 『MGS4』では心理学を学び、戦闘ストレス小隊に加入。ソリッド・スネークのメンタルケアを担当する。キャンベルと結婚しており、雷電とは疎遠になっていたがそれは全て愛国者達からローズとその息子のジョン(父親は雷電)を守るためのキャンベルの偽装であり、実際は雷電を想い続けていた。全てが終わった後はジョンを連れて雷電のもとを訪れ、彼と和解する。
- 『MGR』では直接は登場せず、雷電の妻として名前が会話に上がるのみ。
- ザ・ボス
- 声 - 井上喜久子
- 登場作品:『MGS3』
- →詳細は「ザ・ボス」を参照
- サニー
- 声 - 井上喜久子
- 登場作品:『MGS4』『MGR』
- →詳細は「サニー・エメリッヒ」を参照
愛国者達
[編集]→「愛国者達 (架空の組織)」を参照
- ゼロ(デイビッド・オウ)
- 声 - 銀河万丈
- 登場作品:『MGS3』『MPO』『MGS4』『MGSV』(『V』ではテープによる音声のみで本人は登場しない)
- 特殊部隊FOXの総司令官、ネイキッド・スネークの上司にあたる。階級は少佐。
- 『MGS3』当時55歳。「FOX」を立ち上げ、その有用性を証明するための作戦である「ヴァーチャスミッション」を指揮した。しかし、この作戦が失敗したことで責任を問われ、処分される。だがその一週間後に、大戦を終結に導いた英雄にして親友の「ザ・ボス」の亡命を受け、FOXの生き残りを賭けた「スネークイーター作戦」の許可が降り、その作戦を成功させて汚名を返上することとなる。この頃は007シリーズのファンであること、紅茶とスコーンが大好物であること、コーヒーを泥水と称して見下していること、UMAの存在を純粋に信じていることなどいろいろ人間臭い部分が数多く描かれている。
- 『MPO』当時61歳。階級は少佐。サンヒエロニモ半島でのFOXの反乱に関与しているとして、国家反逆罪の容疑で拘束される。その後、スネーク(ビッグ・ボス)の活躍で疑いが晴れ、解放される。
- 『MGS4』ではザ・ボスの意志を継いでビッグ・ボスを英雄に祭り上げ、「愛国者達」の影響力の拡大を画策し、最終的に世界全体の意志を操作し一つにまとめあげようとした過去が判明する。そのための組織こそが「愛国者達」およびその前身となったサイファーである。しかし親友でもあったビッグ・ボスとはザ・ボスの意志への解釈の違いと方針の違いなどで対立する。ビッグ・ボスが自分、もとい「愛国者達」から離れていくことを懸念し彼を永遠の象徴とすべく彼のクローンを生み出す計画=恐るべき子供達計画を発案し実行するが、このことが決定打となりビッグ・ボスは「愛国者達」を離反し以後は完全に敵対する。ビッグ・ボスの離反を、彼の裏切りと捉え、そのショックから人間不信となり、組織の運用を人ではなく「代理AI」に託すこととなる。
- 人間不信とは言いながらも彼自身は敵であるはずのオセロットやカズを含めて様々な人物と裏で繋がりを持ちビッグ・ボスに対しても関係は修復不可能なほどに敵対した後も最後まで友情を失っていなかった(むしろ敵対後は直接ゼロと接することが無かったビッグボスの方がゼロの意志がもう分からないという発言をしている)。
- 『TPP』前にスカルフェイスの策略により寄生虫を盛られたことにより元々進行し始めていた痴呆症状が一気に加速。『TPP』本編7年前ではなんとか自分を保てていたが、その後姿を消す。
- メタルギアシリーズの完結作にあたる『4』の物語の終盤まで生存していたが、老化による肉体の衰えと、スカルフェイスの手によって一気に痴呆症状が進行していたことにより、既に肉体的に衰弱し意識も無く、生命維持装置で辛うじて生きながらえている状態であった。最期は、親友であったが決別し敵対関係となっていたビッグ・ボスによって生命維持装置を止められ、その命を絶たれた。105歳没。
- パラメディック(クラーク博士)
- 声 - 桑島法子
- 登場作品:『MGS3』『MPO』
- 初登場は『MGS3』で、セーブ時の対応と、応急処置などに関する戦術アドバイザーとして、スネークの潜入ミッションを無線経由で支援した。
- 『MPO』では、独房脱出後のスネークによる無線に応答している。また、特定の条件を満たすことで、プレイアブルキャラクターとなる。
- その後ATGC社に移籍し、スネークの体細胞からクローンを生み出す計画である、恐るべき子供たち計画の中心人物として活動、ソリッド(デイヴィッド)とリキッド(イーライ)の2人を生み出すことに成功する(なお、ソリダスは全く別のプロジェクトで生み出されたが、クラークがそれに関わっていたかは不明)。
- 『V』以前には太古に存在した声帯虫の研究を行っており、絶滅した声帯虫を逆行進化を用いた遺伝子操作によって復活させている。計画の主目的は遺伝子技術の向上にあったため研究は声帯虫復活の段階で放棄されたが、アフリカに左遷されたスカルフェイスがそれに目をつけサンプルや資料を確保、コードトーカーを脅迫し声帯虫を有害化させるなどして計画を続行していた。
- スカルフェイスの死後、コードトーカーの屋敷に残されていた資料を回収させようとしたがDDの介入で失敗、裏で繋がりのあったヒューイとコンタクトを取っていたが、最終的にマザーベースに残っていた声帯虫も失われたため研究を完全に放棄した。
- その後はATGC社からの派遣という形で医務官としてFOXHOUNDに所属し、ジーンセラピーなどの様々な研究を行う。
- ザンジバーランドで瀕死の重症を負ったグレイ・フォックスを回収、薬漬けにした挙句ジーンセラピーの実験台として利用し強化外骨格で包んでサイボーグ兵士に仕立てるも、ナオミらによって解放されたグレイ・フォックスに殺害される。
- 『MGS』の時点ではナオミはクラーク博士のことを「彼」と呼んでいたが、これはクラーク博士は滅多に姿を見せない謎の人物でナオミも直接の面識はなかったためだと後に説明されている(小説版では「彼女」に訂正されている)。
- シギント(ドナルド・アンダーソン)
- 声 - 藤原啓治、佐藤正治(『MGS』のみ)
- 登場作品:『MGS』『MGS3』『MPO』
- 『MGS3』では、武器・兵器に関する戦術アドバイザーとして、スネークの潜入ミッションを無線経由で支援した。
- その後、ARPAに転属してARPANETの開発などに関わると共に、ゼロ率いるサイファーのもとでクラークと共に様々な研究を主導していた。
- ゼロが病によってサイファーの指揮を退いたことから、その代理となるA.Iネットワークの開発に着手、ゼロの意思を反映した「規範」によって運営するというシステムを確立する。
- そのA.Iの管理プロジェクトに「愛国者達」と名付けて組織の運営をシステムに委任、自身はその管理に徹していた。
- 『MGS』ではDARPA(国防省付属機関先進研究局)の局長[2]として登場する。年齢は50代。身長185 cm[2]。メタルギアREX開発計画の中心人物の一人として演習に参加していたが、FOXHOUNDの蜂起により人質となる。ゲーム内でスネークと会話していたのはFOXHOUND隊員のデコイ・オクトパスであり、本物はスネークの作戦開始前にオセロットの拷問により既に死亡している[注釈 3]。なお、オセロットの拷問が行き過ぎたというのは表向きの話であり、実際はオセロットの正体や愛国者達の情報を喋らせないため、事故に見せかけて故意に殺害されたというのが真実である。『MGS4』においてスネーク自身も、この事実をEVAの口から直接知らされることとなる。
- EVA(ビッグ・ママ)
- 声 - 渡辺美佐、夏木マリ(『MGS4』のみ)
- 登場作品:『MGS3』『MPO』『MGS4』『MGSPW』
- KGBの工作員「EVA」としてネイキッド・スネークに接触した女性。本名不明。
- 『MGS3』当時28歳。当初、ソ連に亡命した元NSAエージェントという肩書きでスネークの前に現れた。タチアナという名でGRU内部に潜入、ソコロフとヴォルギンの愛人を演じていたが、その後、シャゴホッドのデータ並びに「賢者の遺産」を手に入れるために中国が送り込んだスパイであったことが判明した。ザ・ボスにはそれを見抜かれており彼女によって助けられその時に彼女の本当の任務を知らされる(これはザ・ボスが賢者達のスパイ養成施設で教官を勤めたことがあったため)。
- その後はスネークと共に無事ミッションを完了させ脱出し、スネークを騙して「賢者の遺産」のデータを盗んだが、彼を愛してしまったこととザ・ボスとの約束からスネークを始末することはできずそのまま姿を消した。しかしオセロットが「賢者の遺産」のデータを偽物とすり替えていたことで任務は失敗。スネークイーター作戦の4年後、1968年にハノイで消息不明となる。
- 『MPO』ではスネークイーター作戦での任務失敗により人民解放軍を追われ、フリーの傭兵パイロットとして活動していた。特定の条件を満たすことでプレイアブルキャラクターとなる。
- 『MGS4』ではゼロに反旗を翻し、既に80歳近い老体であるがレジスタンス組織「失楽園の戦士」を統べるリーダーとして登場する。作中では、謎に包まれた存在であった「愛国者達」の正体を暴露する語り部の役割も果たした。また、ソリッド・スネークおよびリキッド・スネークの生みの親(代理母)であることも判明する。オセロットと敵対しているかのように見せていたが、実際はビッグ・ボス解放のための同志であった。東欧でヘイブン・トルーパーとカーチェイスを繰り広げた末に重傷を負い、オセロットによる偽りのビッグ・ボスの死を見届けた後、スネークに投与された新型FOXDIEによって死亡。78歳没。
- 『MGSPW』ではカセットテープでの声だけの出演で本人は出てこなかった。『V』ではマザーベース襲撃後に重傷を負い意識不明になったビッグボスをキプロスの病院に移送したのが彼女であることが言及されている。
- リボルバー・オセロット(リキッド・オセロット)
- 声 - 戸谷公次(『MGS』『MGS2』)、山崎たくみ(『MGS3』『MPO』)、銀河万丈(『MGS4』)、三上哲(『MGSV』)、沢木郁也(『MGS2バンドデシネ』)
- 登場作品:『MGS』『MGS2』『MGS3』『MPO』『MGS4』『MGSV』
- →詳細は「リボルバー・オセロット」を参照
敵対人物
[編集]アウターヘブン関係者(MG)
[編集]- ショット・ガンナー(復刻版ではショット・メーカー)
- 元スペツナズ。ライアット・ガンの名手。秘密の独房の番人をしている。
- マシンガン・キッド
- マシンガンの使い手。元SAS(スペシャル・エアー・サービス)の隊員。
- アーノルド (復刻版ではブラッディ・ブラッド)
- アウターヘブンが開発したTX‐11型、サイバロイド。無敵の体を持つと言われるが、ロケットランチャーで倒すことが可能。
- カワード・ダッグ(復刻版ではダーティ・ダック)
- 元過激テロ・グループ「エッグ・プラント」のリーダー。ブーメランを武器とする。「卑怯者(カワード、ダーティ)」の異名に相応しくジェニファーの兄と捕虜2人、そして正面から進むと開く落とし穴を盾にスネークと戦うが、本人の耐久力は低い。
- ファイヤー・トルーパー
- 元GSG-9(グレンツ・シェッツ・グルッペ9)の隊員。火炎放射器を小銃のように扱う。
ザンジバーランド関係者(MG2)
[編集]- ランニング・マン
- 昔はバルセロナオリンピックで名を馳せた短距離ランナー。100mを9秒69で走る。ドーピングにより選手生命を絶たれ傭兵となる。後にヨーロッパのテロリズムに参加する。爆薬技術に精通し、超人的な足の速さを活かして自身を囮として追わせ、追跡者を道中に仕掛けたブービートラップで葬る戦術を得意とする。フランスでは過激テログループのLES ENFANTS TERRIBLES(恐るべき子供達)のサブリーダーを務めたこともある。SEK(西ドイツ国内テロ特殊部隊)の間では「ランニングマン」として恐れられている。スネークに敗北後、「チーターが蛇に負けた」の言葉を残し息絶える。
- ウルトラボックス(復刻版ではフォー・ホースメン)
- 密室専門の暗殺部隊。元SAS、GSG-9(グルンツシュッツグルッペ)、UDT(水中爆破工作チーム)のエリートたちの集まり。エレベーターの加重力を利用する。
- レッド・ブラスター
- 旧ソ連のルムンバ大学で特殊工作まで学んだ暗殺専門エリート。スペツナズ(ソ連陸軍特殊部隊)を経て爆発物による破壊工作を得意とし、グレネードの名手でもある。
- プレデター(復刻版ではジャングル・イーブル)
- 元偵察(レックス)コマンド部隊出身のハンター。アンブッシュの専門家でジャングルでのゲリラ戦を得意とし、ベトナムや南イエメンではたった一人で2個中隊を全滅させたといわれている。
- ナイトサイト(復刻版では、ナイト・フライト)
- 北ベトナムでグリーンベレー以上にジャングル戦に長けたといわれる伝説のゲリラ部隊「ウィスパーズ」の生き残り。完全無音の銃(ウェイ・ション・ショウ・チャン)で攻撃してくる。最新のカモフラージュシステムにより、特殊装置を用いても目視することはほぼ不可能。
FOXHOUND(MGS)
[編集]- バルカン・レイブン
- 声 - 堀之紀 / Peter Lurie
- 登場作品:『MGS』
- FOXHOUND隊員。年齢は30代[3]。身長210 cm[3]。ネイティブ・アメリカンとイヌイットの混血[3]で、ミラーの弁によればアサバスカン族とされる。額にワタリガラス(レイブン)の痣があり、全身にペトログリフィスの入墨を施している[3]。バルカン砲をも振り回す怪力と、それを背負ったまま走れる体力、シャーマンとしての超自然的能力を有し[3]、本来、戦闘機に搭載されるM61A1機関砲を個人携行用に改造したものを武器にしている。アラスカ大学卒。
- アラスカのブルックス山脈など、人跡未踏の奥地で罠漁師(トラッパー)として狩りをするのが趣味[3]。フェアバックスで開催される世界エスキモーインディアンオリンピックに毎回出場しており、棒引きや四人運びなどの先住民族の競技で連続優勝している(ミラーの弁によれば四人運びの競技で、合計六人もの大人を運んだという)。
- 最初はM1戦車に乗り込み地雷原でスネークに挑むが手榴弾により戦車が破壊されたため、撤退するがスネークを泳がせるためにわざと負けた[4]。その後、スネークを戦士と認め、地下倉庫でガトリングなどの銃火器で戦いを挑むが爆弾や遠距離ランチャーを利用したスネークの戦法に敗れる。真実の断片を語った後、自らの部下であるカラスたちに亡骸を食わせた。
- 本人の強さと生身でのボス戦はレイブンの死角と隙を突いて攻撃するのだが、ゲノム兵やスナイパー・ウルフと比べて格段に反応が鋭く簡単に見つかったり反応される上、ガトリング砲を持っているため、真っ向勝負では勝ち目がない。
- 『MGS2』では、フィギュアとして登場。撃つと永遠に弾をばら撒き続ける。レイブンの影を見た直後にオタコンにCALLすると驚く2人の姿が見られる。
- サイコ・マンティス
- 声 - 曽我部和恭(『MGS』)、飯塚昭三(『MGS4』)、家中宏(『MGS2バンドデシネ』) / Doug Stone
- 登場作品:『MGS』『MGS4』『MGSV』
- FOXHOUND隊員。年齢は30代。身長190 cm[5]。強力な念動能力と読心能力[5]、対象の視界を操作する能力を持つ。他人の思念が入り込むのを防ぐため、常時ガスマスクを着用している。
- ソ連時代のロシアにて生まれるが、出産時に母親を失う。初めて他人の心にダイブした相手は実の父親だったが、その中には彼の出産が原因で妻を失った思いから、彼に対する殺意しかなく、恐怖から衝動的に父親を殺して村を焼き払った。その後はKGBの超能力諜報部員となり、ソ連崩壊後はアメリカに渡り、FBIに籍を置いてサイコメトラーとしていくつかの事件を担当した[5]。
- 特殊なノイズでメリルの精神にダイブ(憑依)し、スネークと対峙させた。しかし、超能力が優れている反面肉体的には鍛えられておらず、弱点を見切り、逆に精神干渉を逆手にとったスネークに敗北。その後はスネークが自身と同じトラウマを抱えた同類であることを見抜き、そんな彼に賭けてみたいという気持ちを抱き、自身の過去を語った後にスネークのために隠し通路の扉を開く。そして最後くらいは自分自身でありたいと懇願してスネークにマスクを被せてもらい静かに息を引き取った。
- 『MGS4』では、スクリーミング・マンティスとの戦闘後、幽霊として姿を現し、シャドー・モセス事件当時と同じく、スネークに超能力を見せつけようとした。なお、スクリーミング・マンティス自身も彼の人格を暗示で移植されていたが彼女が浄化されたことで消滅した。また、bb部隊をスクリーミング・マンティスを操り間接的に指揮をしていた。
- 小説版『メタルギアソリッド サブスタンスI』にて『V』に登場した第3の子供であったことが判明した。
- 小説『サブスタンスI』ではキプロスの上空でビッグ・ボスの報復心に感応して能力が制御不可能になり乗っていた飛行機を撃墜させた時に両親を死なせたという設定に変更されている。またこの出来事から他人の思念(主により強い報復心)に感応し能力が増幅され人格も影響を受けるようになってしまう。なお『V』内では燃えるクジラや空を飛ぶ炎の馬など明らかに非現実的な力が使われているが、小説版によるとこれらはヴェノムの視覚障害と第3の子供の増幅された能力が合わさった結果、見えていた幻覚である。
- 『MGS4』発売当時PlayStation 3(PS3)のデュアルショック機能を巡ってPS3のメーカーであるソニーと米イメーション社が争っていた影響により振動機能のないSIXAXISになっていたため、SIXAXISを使っている状態でマンティスの超能力を見せつけるムービー見ると、PS3はメモリーカードが無くなりセーブ機能は内蔵HDDになっているためハードの進歩を褒める一方、「振動もなくなってしまったのか…」とつぶやき、小島の肉声で「久夛良木さーん!!」と叫び爆発する。問題解決後のDUALSHOCK 3を使用している状態では「振動が帰ってきた!」や「よかった、考え直してくれたのか…」という台詞になっており、やはり小島の肉声で「久夛良木さーん!!」と叫び爆発する。
- スナイパー・ウルフ
- 声 - 中村尚子 / Tasia Valenza
- 登場作品:『MGS』
- FOXHOUND隊員。年齢は20代。身長176 cm[6]。紛争地帯の出身で、北方アーリア系の血を引く金髪のクルド人[7]。狙撃技術と持久力をネパール出身のグルカ兵から教わり、7日という狙撃体制維持記録日数を持つ。弾丸に水銀を詰めた特製マーキュリーチップを使用し、抗不安薬を服用している[6]。
- ビッグ・ボスに拾われてアメリカへ渡った後、戦場を傍観する立場としてスナイパーになり、FOXHOUNDへと入隊する。スナイパーとしての誇りやプライドは非常に高く、一度自分がしとめると決めるとその相手しか見えなくなり、時には恋愛感情すら持つという。そのため、自身の狙撃を逃れて逆に反撃に成功したスネークに対して強い執着心を抱くようになる。しかし、一方で多くのウルフドッグたちを「家族」と呼んで面倒を見ており、仲間に始末されそうになった彼らの世話を買って出てくれたオタコンに対しては心を許していた模様。また女、子供が傷つくのもあまり好まず、メリルを助けたのはスネークに対する囮であると同時にこういった想いもあった。自身を助けたビッグ・ボスのことは今でも尊敬しており、英雄サラディン(クルド一族出身のイスラムの英雄)と同一視しているほど。
- 通信塔で、スネークと一緒にいたメリルを襲撃して負傷させる。一度目の戦いでは、敗退したように見せかけ、スネークの背後を取って彼を捕らえる。スネークの脱走後は再び彼を狙うが、二度目の戦いで敗北した際に肺を撃たれた傷が致命傷となり、自分がもう助からないことを悟る。緩慢な死を嫌い、スネークに「お前のような男に殺されることを待っていた」と、自分を殺すよう懇願し、頭部を撃たれて死亡した。
- オタコンは、生まれた瞬間からどうしようもない運命を強いられていたという境遇の一致から、ウルフに惹かれていたことが小説『サブスタンスI』で語られる。ウルフの方も内心では彼のことは意識していたが、自分と同じ世界に巻き込まないためにあえて冷たくあしらった。そして結局、2人の道が交わることは最後まで無かった。
- 『バンドデシネ』ではゲーム版同様、最後に撃たれた傷が致命傷となってもう助からないことを悟るが、スネークに頭部を撃つよう懇願はせず、駆け付けたオタコンに「あんたは、私に思いやりを見せてくれた」「本当に大切なものを見失っていた私の唯一の光」という感謝の言葉を告げて息を引き取る[注釈 4]。
- スナイパーの戦いとして、ライフルがメインの戦いになるが、二回戦目はスティンガーやリモコンミサイルでも倒せる[注釈 5]。
- デコイ・オクトパス
- 登場作品:『MGS』
- FOXHOUND隊員。年齢、身体情報、経歴などは不明[8]。変装の達人で、声や血液までも変装対象のそれに似せる[9]。スネークから情報を引き出すべく、死亡したDARPA局長に化けたが、独房にてスネークと接触したことにより、FOXDIEに感染して死亡した。
- レイブンとの対決後にスネークはこのことを聞かされるが、序盤にスネークが独房で対面した際、「奴らの蹶起さえなければ、メタルギアを量産する計画だった」と発言しているなど、シャドー・モセス島事件を政府側の人間が用いた「蜂起(ほうき)」ではなく、FOXHOUND側の人間が用いた「蹶起(けっき)」という言葉で表現しているなど、実はゲーム中に伏線が存在する[注釈 6]。また、スネークがオセロットの拷問を受けるイベントでは、リキッドが「(DARPAの)局長のようにしくじるな」[注釈 7]「ベイカー社長とオクトパスの死因も調べなければならない」と発言するなど、ここにも伏線が存在する。
デッドセル(MGS2)
[編集]- フォーチュン
- 声 - 冬馬由美
- 演習仮想敵部隊「デッドセル」の元リーダー。通称「幸運の女神」。撃ち込まれた銃弾は全て逸れ、グレネードも不発になるという驚異的な幸運の持ち主とされていたが、これは「愛国者達」が開発した電磁波兵器によるものである。本人は、私生活での不幸の上に成り立っている幸運と語っている。大型の個人携行用レールガンを使い、その威力はビッグシェル内の資材やフォークリフト、連絡橋すら壊すほど強力。
- ボス戦では電磁波兵器のせいで彼女を倒すことは絶対にできないのでイベントが始まるまで逃げ続けるしかない。
- 本名はヘレナ・ドルフ・ジャクソン。海兵隊司令官スコット・ドルフの娘。タンカー事件での父の死亡と夫であったジャクソン大佐の逮捕と獄死が原因で母が自殺し、自身もそのショックで体調不良となり、流産した。家族を失った彼女は復讐のために軍に入り、夫ジャクソンが率いていたデッドセルのリーダーに就いた。これまでの不幸は全てタンカー事件の首謀者であるスネークのせいと思い込んでいる。
- アーセナルギア上にて本性を現したオセロットに銃を向けたが、この時に電磁波兵器の効果はなく左胸を撃ち抜かれる。しかし、心臓が右にあるという「幸運」から即死せず、さらにはメタルギアRAYの放つミサイルを電磁波兵器無しに全弾逸らすという「奇跡」を起こして雷電、ソリッド・スネーク、ソリダス・スネークを攻撃から守ったが直後に力尽き死亡。
- 「SNAKE TALES」では、ただ運が良い明るい女性として登場している。
- ヴァンプ
- 声 - 置鮎龍太郎(『MGS2』)、塚本晋也(『MGS4』)
- 登場作品:『MGS2』『MGS4』
- デッドセルの元隊員。ルーマニア出身のナイフ使い。「水面を走る」「垂直の壁を駆け上がる」などの超人的な身体能力を持ち、さらには体内のナノマシンにより「頭を撃たれても死なない」という不死性まで備えている。自身が持つ驚異的な観察力により筋肉の動きから相手の動きを先読みすることで、銃撃を華麗に避けるなどの芸当もできる。
- 幼い頃に教会で爆弾テロに遭遇、家族を全て失い、自身は教会の十字架が胸に突き刺さったまま瓦礫の下で丸二日間を過ごす。このとき、救出されるまでの間、家族と自分の胸から流れ出た血を舐めて生きながらえ、それ以降、血を啜る癖を持ったことと、バイセクシャルであることから、「Vampire」の略称に加えて「誘惑する」、「妖婦」といった意味を持つ「ヴァンプ (Vamp) 」がコードネームとなった。デッドセルの初代リーダーであるジャクソン大佐と、その妻であり二代目リーダーのフォーチュンに対して並々ならぬ忠誠心を抱いている。彼がビッグ・シェルの占拠に臨んだのも彼らへの畏敬の念と、アメリカに対する純粋な復讐心からである。また、フォーチュンの父親であるスコット・ドルフの愛人だったという噂がある。
- オイルフェンスにてエマに致命傷を負わせたが、自身も雷電の狙撃で海へ転落した。その後の消息は不明であったが生存しており後にリキッド・オセロットと合流した。
- 『METAL GEAR SOLID 2 SONS OF LIBERTY THE MAKING』では、ローズマリーの背後にヴァンプの姿が見えることや、設定当初は女性となるはずだったことが明らかにされた。当初、声の担当は塩沢兼人であったが企画段階で死去したために新たに配役とし、塚本晋也で決定。台本まで作ってあったが、都合により出演できなくなり急遽、置鮎龍太郎に変更。『メタルギアソリッド4』では2の予定通り、塚本に変更された。
- ファットマン
- 声 - 塩屋浩三
- デッドセルの元隊員。爆発物のスペシャリストで、通称「爆弾王」。「史上最高で最低の男」を自称する。コードネームの「ファットマン」は1945年8月9日、長崎に投下された原爆のコードネームである。
- 時計職人の息子として生まれ、少年時代は親の仕事場で遊ぶことが多かったために、時計のような機械類に過剰な思い入れを持つ。10歳の時、インターネット上から手に入れたとあるマニュアルから原爆を組み立て、爆弾界では知らぬ者のいない有名人となる。それをきっかけに爆弾制作に没頭し、インディアンヘッド(海軍爆発物処理学校)、核緊急支援隊NESTを経てデッドセルへと入隊する。自身を「アーティスト」と称し、自ら設置した爆弾に愛用の香水を振りかけている。指が女性のように細く綺麗で、さらにそれを常に動かしていないと気が済まない性分の持ち主。拳銃の組み立てと分解、指の手入れを趣味としている。座右の銘は「笑う門には福来たる(Laugh and grow fat)」。彼自身の目的はスティルマンとの対決であり、新型爆弾の機能を見抜けずスティルマンが死亡することで彼の勝利となった。
- 実はデッドセルの中では唯一今回のテロが最初から演習であることを知っており、彼の役割は雷電が先の演習に進むに足るかどうかをテストする試験官であり、彼自身は上記のスティルマンとの勝負を交換条件に引き受けた。
- ビッグ・シェル占拠事件では同施設に大量のC4爆弾を設置、雷電と対峙した際には防爆スーツに身を包み、ローラーブレードを履いてその巨体に似合わぬ敏捷な動きを披露しつつ、ヘリポートにC4爆弾を仕掛けて回った。ビック・シェル編の実質の最初のボスで、ボス戦ではC4プラスチック爆弾をヘリポートのどこかに仕掛けながらグロック18マシンピストルで攻撃、ローラーブレードで走り回る。また、ファットマンを倒しても起動している爆弾が残っている場合、それを冷凍しない限り勝利したことにならない。『バンドデシネ』では、大量の手榴弾をばら撒く攻撃と鞭のようなもので攻撃する姿も見せている。雷電に倒され、最後に置き土産と称して特大のC4爆弾を残して事切れた。
コブラ部隊(MGS3)
[編集]GRU(MGS3)
[編集]- エヴゲニー・ボリソヴィッチ・ヴォルギン
- 声 - 内海賢二
- 登場作品:『MGS3』『MGSV』
- 要塞グロズニィグラードを本拠地とする、ソ連ブレジネフ派の軍人で階級は大佐。体に1000万ボルトもの電流が流れいるため、西側ではサンダーボルトのコードネームで恐れられている。非常に残忍な性格をしており、他人を嬲ることに喜びを感じるらしく、作中でも拷問の際にはビッグ・ボスに水をかけた上で拳での殴打や放電をする。
- イワン・ライデノヴィッチ・ライコフ
- 声 - 堀内賢雄
- 登場作品:『MGS3』『MPO』
- 初登場は「MGS3」
- グロズニィグラードに勤務するソ連軍人で階級は少佐。かなりの美形であり、ヴォルギンの愛人の一人。ゲイであり、他のソ連兵が容易く引っかかる「雑誌」にも興味を示さない。マカロフを使用するが、射撃センスはお世辞にも良いとは言えない。
- 本作での彼の役割は、スネークに倒されて服を奪われることだけである。また彼に変装するとマカロフのホルスターを一緒に下げることになるが、使用はできない。
- 「MGS2」に登場する雷電に酷似しており、声優や接近戦での格闘スタイルも同じであるが血縁関係は一切無い。またミドルネームの『ライデノヴィチ』とはロシア語で、「ライデンの息子」という意味がある。
- 「MPO」でも引き続き登場。階級は少佐。
- ヴォルギン死後のGRU内部における権力競争に負けてサンヒエロニモ半島に左遷されるが、ここでも奇行が目立ったため反乱軍に逮捕・監禁される。
- 特定の条件を満たすことでプレイアブルキャラクターとなる。ショットガンの扱いに秀でており、グラビア雑誌に引っかからない「芸術家」のスキルを持つ。ただし、格闘スタイルは変更され、スネークと同様のものとなっている。
- →詳細は「雷電 (メタルギアシリーズ)」を参照
- ジョニー
- 声 - 今村直樹
- →詳細は「ジョニー一族」を参照
FOX(MPO)
[編集]ビューティー&ビースト部隊(BB部隊)(MGS4)
[編集]- ラフィング・オクトパス
- 声 - 相元晴名 /飯塚昭三
- レイジング・レイヴン
- 声 - 菊地由美/飯塚昭三
- クライング・ウルフ
- 声 - 平田絵里子/飯塚昭三
- スクリーミング・マンティス
- 声 - 夕貴まお/飯塚昭三
XOF(MGSV)
[編集]- スカルフェイス
- 声 - 土師孝也
HQ(本部)
[編集]HeadQuartersの略称。MGSVでは、CP(Command Post(戦闘司令所)の略称)という略称で登場する。メタルギアソリッドシリーズおよび『ポータブルオプス』、『ポータブルオプスプラス』に登場。全ての作品において姿を表さず、声のみの出演である。基本的に敵兵士が連絡をした時にしか声が聞けないが、例外で『MGS2』では敵兵士の定時連絡が途絶えた際に周囲にいる敵兵士へ確認を促すシーンが、『MGS3』では敵兵士以外からの連絡に反応するシーンが、『MGSV』では監視カメラの無力化により付近の敵兵士へ確認を促したり、上空にいるヘリコプターに対する攻撃指示をするシーンが存在する。作中においては一切言及されない。MPOでは、敵兵士が警戒態勢に入る際にタイミングよく眠ったり、気絶したりするとHQが普段と異なる反応を示すことがある。
その他
[編集]メタルギア
[編集]- エレン・ペドロヴィッチ(復刻版ではエレン・マッドナー)
- ドラゴ・ペトロヴィッチ・マッドナーの娘。元はボリショイ・バレエ団に所属する花形スター。父親と共に「アウターヘブン」に幽閉される。
- カイル・シュナイダー(ブラック・カラー / 復刻版ではブラック・ニンジャ)
- 登場作品:『MG』『MG2』
- 元建築設計技師、レジスタンスのリーダー。
- 『MG』では「アウターヘブン」の設計スタッフに参加させられていたが妻子を殺されたことから地下活動に入る。鋭い洞察力と統率力でレジスタンス活動を展開する。主にアイテムの在り処を教えてくれる。要塞の内部構造に詳しい。終盤でアウターヘブンの統率者の正体を知ったため殺害されたと思われた。
- 『MG2』ではブラック・カラー(復刻版ではブラック・ニンジャ)として登場する。薬物で極限まで身体能力を高めた肉体に、フレックス・アーマーを纏ったハイテク忍者。NASAの極秘プロジェクト「対地球外環境特殊部隊」出身。あまりにも危険な存在として取り沙汰されたため、部隊はデビュー前に解散。一部の隊員が武装逃亡、ザンジバーランドに亡命する。
- ジェニファー
- レジスタンスの一人。「アウターヘブン」に捕らわれた兄を救うため、自らメディカル・スタッフのひとりとして潜入。物理的にサポートしてくれる。プライドが高いため、階級が最大の状態でなければ通信に出ない。
- ダイアン
- レジスタンスの一人。元ポジティブ・パンク・バンド「THIN WALL」のボーカリスト。女の魅力を活かした諜報活動を行う。「アウターヘブン」の傭兵たちについて詳しい。主にボスキャラクターについての情報を教えてくれる。終盤でスネークを想っていたことを匂わせる発言をする。
- スティーブ
- レジスタンスの一人。ダイアンが応対できない時に登場するが、情報は何もくれない。
メタルギア2 ソリッドスネーク
[編集]- キオ・マルフ
- チェコの科学者兼バイオテクノロジーの専門家。身長172cm、体重65kg。家族は無く、心臓に障害がある。東側でバイオマスによる農薬改革計画の研究を行っていたが、実験中に偶然「OILIX」の原型を発見し、改良を重ねて世界中の脚光を浴びた。また、コンピュータ・ゲーム・マニアとしても有名で、様々な雑誌に自作ゲームを投稿して高い評価を得ていた。アメリカでの 「国際エネルギー問題大会」に出席するために渡米するが、途中ザンジバーランドによって拉致される。
- ホーリー・ホワイト
- 騒乱1カ月前に先に潜入していたアメリカの女性で、フリーの国際ジャーナリスト。身長167cm。フランス人の母とイギリス人の父の間に生まれる。アフガン問題でピューリツァー賞を受賞し、KTVのドキュメンタリー『知られざる血流』でもグラミー賞を受賞している。また、『デイペッシュ・ヴォーグ』の専属モデルとして活躍していたという多彩な面を持つが、彼女の地位と名誉を最大限に生かすのは諜報活動を行うCIAの秘密工作員(アンダー・カヴァー)としての活躍である。取材の形でザンジバーランドへ潜入し、スネークを無線サポートする。一度捕らえられてしまうがスネークに救出される。
- 脱出後にスネークと食事の約束をするが、すぐにスネークは失踪してしまい、すっぽかされたことを嘆く。
- ナターシャ・マルコヴァ(復刻版ではグスタヴァ・ヘフナー[注釈 8])
- 身長165cm。元プロフィギュアスケート選手。世界選手権、オリンピックでは「氷の妖精」と言われ、連続優勝の経験を持つ。カルガリーオリンピックで知合った西側の人間、フランク・イェーガーの恋人となるが、冷戦下故に選手権を剥奪され、彼女は亡命のチャンスを掴むためにSTB(チェコ国際秘密警察)[注釈 9]の秘密工作員に身を投じる。「マルフ博士のアメリカ訪問」を護衛中、博士と共にザンジバーランドに拉致される。
- 敵兵に偽装して潜伏中にスネークと合流し、マルフ博士の救出のために一時行動を共にするが、グレイ・フォックスが操るメタルギア改Dによるミサイル攻撃で致命傷を負ってしまう。死の間際、スネークにドアを開けるカード6とブローチを託し、グレイ・フォックスの本名とされる「フランク」の名を呟いて息絶える。
- ヨゼフ・ノルデン(復刻版ではヨハン・ヤコブセン)
- 身長179cm、体重95kg。動物学者であり、国際動物保護官としても知られる。若いころにグリーンピースに参加したことがある。サイエンス・マガジン「マックスウェル」の生物顧問も務める。ペトロヴィッチ博士と大学時代の旧友。現在、国際動物愛護協会副会長を務める。中近東の砂漠生息生物の研究のため、ザンジバーランド付近に来ている。ファーストフードが大好き。
- ジョージ・ケスラー
- アメリカ人。身長188cm、体重90kg。南アフリカ傭兵部隊、フランス外人部隊などの世界各地の様々な傭兵部隊に参加。「ザンジバー独立戦争」、俗に言う「傭兵戦争」に於いて右大腿部を負傷、傭兵生命を失う。その後一時はネゴシエイターとして働くが、戦場での知識と経験を活かして戦争情報屋となる。極短期間ではあるが、FOXHOUNDで兵器顧問として働いたこともあり、現状で彼の知らない傭兵はいないとされる。逆に彼を知らなければ一流の傭兵として認められないとさえ言われている。また、スネークを「伝説の傭兵」と世間に謳わせたのも彼である。
- チャーリー
- スネークの回収任務を受けたヘリコプターの乗員。
メタルギアソリッド
[編集]- ナスターシャ・ロマネンコ
- 声 - 山田栄子 / Renee Raudman
- スネークの作戦サポート要員の一人。年齢は30歳、身長171 cm[10]。フリーの軍事アナリスト[10]。ウクライナ共和国出身で、チェルノブイリ原子力発電所事故での被曝体験から核兵器や武器について詳しい。スネーク同様タバコを愛するヘビースモーカーだが、スネークが愛飲しているモスレムを「軟弱な物」と評している。シャドー・モセス島事件後は地下に潜伏しながら「シャドーモセスの真実」を執筆し、『MGS2』に200ページ超というボリュームで内容が収録された。『MGS2』に登場するリチャード・エイムズの元妻でもある。
- 登場するのは『MGS』のみだが、先述の『MGS2』と『MGS4』において、名前のみ登場する。作戦前にオタコンと会話し、月光の用途などについてアドバイスしていた模様。
- ケネス・ベイカー
- 声 - 藤本譲
- メタルギアの開発元である軍需企業、アームズ・テック社の社長。年齢は60代。身長168 cm[11]。メタルギアの演習に参加していたが、FOXHOUNDの蜂起により人質となる。ワイヤーに触れると爆発するC4トラップでオセロットに拘束されていた。忍者がオセロットの腕を切断したと同時に彼を縛っていたC4トラップが解除されるが、スネークに演習データの入った光ディスクを渡して会話を交わした後、FOXDIEにより絶命する。業績悪化で会社の存続が危ぶまれていたため、新型メタルギア計画を推進していた。
- ジム・ハウスマン
- 声 - 麻生智久
- 国防長官[12]。年齢は70代。身長179 cm[12]。作戦終盤、キャンベルの身柄を拘束して自ら作戦指揮に乗り出し、核攻撃であらゆる証拠の隠滅という暴挙に出るも結局は首謀者としていたエイムズによって逮捕される。「シャドーモセスの真実」によると、事件数日後に自殺したと報じられたが、実際は「愛国者達」の意により責任を取るよう要求され、それを断った結果暗殺されたというのが真実である。家族や部下には、精神的に衰弱していたと自殺の兆候があったように証言をさせる偽装工作が図られたとされている。小説ではクラーク博士と大統領の仲介人でもあり、「恐るべき子供達計画」にも参加していた。
メタルギアソリッド2 サンズ・オブ・リバティ
[編集]- スコット・ドルフ
- 声 - 郷里大輔
- タンカー編に登場する海兵隊司令官。デッドセルのフォーチュンの父親でもある。メタルギアRAYに海兵隊の存在価値をかけている。演説中に休憩を入れて首の運動をさせたり、同じことを繰り返してしまうなど、独特な演説をする。乱入してきたセルゲイ・ゴルルコビッチに拘束された後、セルゲイ共々、オセロットに射殺される。
- 名前は開発スタッフのスコット・ドルフに由来する[要出典]。
- セルゲイ・ゴルルコビッチ
- 声 - 阪脩
- 旧ソ連時代のGRUの元大佐で、オセロットの元上官。前作では名前のみ登場し、シャドーモセス島事件の際はリキッドの蜂起に賛同して、メタルギアREXと新型核弾頭を目的に彼らの部隊に合流しようとしていた。
- タンカー編の時点では傭兵部隊ゴルルコビッチ隊のリーダー。ロシアの核閉鎖都市であったスネジンスク(旧称:チェリャビンスク70)の出身で、冷戦終結後にスネジンスクがアメリカの企業に買収されたことにより、反米主義的な思考を持つ。祖国ロシアの軍事的再興を夢見ており、アメリカ海兵隊の新型メタルギア「RAY」を奪取すべく偽装タンカーを襲撃する。船倉にてドルフ司令官を拘束するも、オセロットの裏切りにあい、ドルフ海兵隊司令官共々射殺される。
- オルガ・ゴルルコビッチ
- 声 - 寺瀬今日子
- ロシア私兵部隊の一員。ゴルルコビッチ大佐の一人娘だが、部隊の面々も家族同然と思っている。幼い頃より戦場を転々としており、年齢の割に兵士としての経験値は高い。スネークからは「デートに誘うには覚悟がいる」と評されていた。
- タンカー編では身重でありながら父の指揮下で行動し(ゴルルコビッチ大佐の方は本当は娘が作戦に参加することに反対していた)、スネークとも戦っている。爆破され沈むタンカーからスネークに助け出され、その後は部隊共々ロシアン・マフィアのもとに身を寄せた。彼らの運営する病院で出産するが、マフィアは「愛国者達」の傘下組織だったため、子供(『メタルギアソリッド4』に登場するサニー)は「愛国者達」に人質にされてしまう。
- ビッグ・シェル占拠事件では父に代わって部隊を統率しソリダスに協力するが、ソリダスやオセロットのことは内心全く信用していなかった。しかし、その裏では子供を人質にされ、今回の大規模演習の調整をオセロットに強要されている。本作に登場する上記のサイボーグ忍者の正体は彼女であり、演習の成功が子供を助けることに繋がるため、己の役割に従い、サイボーグ忍者(ミスターX)として事あるごとに雷電を助ける。父を殺した首謀者はスネークだと思い込み、復讐の機会を窺っていたが、エマがオイルフェンスを渡っていた頃にスネークと再戦し、彼の無実と2年前に自分をタンカーから助けたのが彼であったことを知る。
- 雷電に自らの正体を明かした後、無数のメタルギアRAYとの戦闘で疲弊した雷電のもとへも加勢に現れたが、ソリダスには手も足も出ず、P90で頭を撃たれ落命した。ソリダスに挑む際、実子の命を守るためとはいえ家族同然の部隊の仲間を犠牲にする陰謀に関わった罪悪感から「私は地獄に落ちる」と発言している。
- 大佐
- 声 - 青野武
- 雷電の所属するハイテク特殊部隊FOXHOUNDの司令官。ビッグ・シェル占拠事件の作戦指揮を執る。冷静沈着な判断を下すが、ローズにセクハラ紛いの言動をすることもある。外見はシャドー・モセス島事件後に軍と縁を切ったはずの元FOXHOUND総司令官ロイ・キャンベルに酷似しており、雷電もキャンベル本人だと認識していた。
- その正体は偽のローズ同様、アーセナルギアのAI、G.Wが、雷電の脳内のナノマシンを操って生み出した架空の人格。容姿をキャンベルに似せたのは、S3計画実行のため、雷電をスネークと同じ環境に置くためだとされている。コンピュータウイルスによってG.Wが崩壊した後は、G.Wとは別のAI(脚本段階ではJ.F.Kという予備AI)が大佐の幻を見せ、「愛国者達」の代弁者として今回の事件の全貌と目的を説明した。
- ピーター・スティルマン
- 声 - 飯塚昭三
- 米海軍爆発物処理学校の元教官にして、ニューヨーク市警察爆弾処理班顧問。世界最高の爆弾処理技術者と誉れ高い人物で、ファットマンの師でもある。ビッグ・シェル占拠事件では最もファットマンを知る人物としてSEAL・チーム10に同行し、ビッグ・シェルに仕掛けられたC4爆弾解体の任に就く。当初はSEAL10ブラボー・チームと共に解体を行う予定でいたが、デッドセルによって全滅したため、潜入していた雷電とSEALS唯一の生き残りであるプリスキンに冷却スプレーによる瞬時冷却処理法を教示し、足が不自由な自身はC脚の貯蔵庫に身を隠す。
- 2004年に爆弾解体中の事故で片足を失ったという逸話から、「義足のピーター」の通り名を持っているが、これは爆弾解体に失敗し、人質を見捨てて逃げ出した後、その件で周囲からの非難、批判をかわすために片足を失ったと嘘をついたのが真相であり、実際には両足ともに健在であった。
- 当初こそファットマンの教官らしく爆弾の在処をアドバイスしていたが、ビッグ・シェルを沈めるにしては設置場所や爆薬量が不適切であることに疑問を抱き、シェル2・H脚脚底部をプリスキンに調査させたところ、大量のC4爆弾が設置されていたこと、さらにファットマンが振りかける香水や気化ガスも発生しない無臭タイプである事ことを知り、自ら解体すべきと判断。義足は嘘であったことを明かし、H脚脚底部へ降りた。シェル1・A脚脚底部にも同型のC4爆弾があると睨み、雷電を向かわせる一方で処理を試みようとしたが、時限装置の存在に惑わされた上にファットマンによるトラップに嵌ってしまい、その爆発で命を落とす。
- シェル2中央棟B1でエマを助けに行く際、水没した通路に彼の遺体が残されていた。ファットマンは、スティルマンに勝利した証として、彼のドッグタグを奪っている。
- プリスキンが本物のSEALSではないと見ていたが、信用に値する男であると確信している(むしろ雷電が本物の潜入工作員なのか疑問に思っていた)。
- リチャード・エイムズ
- 声 - 佐藤正治
- シークレットサービスとしてジョンソンのビッグ・シェル視察に同行していた人物。ジョンソンらと同様にテロリストの人質となる。DIA(国防総省国防情報局)所属で階級は大佐(シャドーモセス当時は少佐)。
- 「愛国者達」の存在を認識し、その意図に沿って動いているエージェントの1人で、彼らに逆らうことを選んだジョンソンに対しては「愚かな」と語っている。
- シャドーモセス事件の当時から愛国者達の意向で影で暗躍していた人物であり、メリルを人質にキャンベルを脅迫していたのも彼である。事件収束後にジム・ハウスマン国防長官に全責任を被せるために大統領命令という体裁で拘束したのも彼。最終的にはオセロットによってナノマシンでペースメーカーを操作されたことによる心不全で絶命。
- さらに前作に登場したナスターシャ・ロマネンコの元夫で、実は事を知りすぎた彼女を殺せとの「愛国者達」からの命令に逆らって彼女を密かに助けた当事者。そのことを「シャドー・モセスの真実」にて記載されたため、ソリッド・スネークは彼が「愛国者達」にまだ属している可能性を否定していたが、実際には所属を続けていた。
- ジェームズ・ジョンソン
- 声 - 藤本譲
- 第44代現職アメリカ合衆国大統領。環境保護団体のVIPと共にビッグ・シェルへの視察訪問中にテロリストの蜂起に巻き込まれ人質となる。雷電を最初見たとき、彼の股間に触れて男か女か確かめようとした。
- 彼の大統領への就任は愛国者達の思惑によるものであり、大統領任期中の政策の数々も愛国者達からの指示によるものである。その権力の強大さを目の当たりにしたことで、畏怖を抱くと同時にその支配構造へ加わることを切望するようになった。そのための取引を計画してサンズ・オブ・リバティの反乱に加わるが、ソリダスたちは支配構造の破壊を望んでいたために決裂する。雷電の登場で、自分が演習の駒であると気づき、雷電に「愛国者達」やシャドー・モセス島事件のことなどを話した後、自分の役割を全うすべく自殺しようと雷電ともみ合っている最中、オセロットに撃たれ致命傷を負ってしまう。死に際に、大統領としての最後の命令として、エマを探し出し、アーセナルギアを止めるよう命令しディスクを渡した後、間も無く事切れた。
- エマ・エメリッヒ・ダンジガー(E.E.)
- 声 - 山本麻里安
- アーセナルギアのA.l.開発スタッフ。オタコン(ハル・エメリッヒ)の義妹(彼の実父であるヒューイの再婚相手の連れ子)。オタコンからは「E.E.」と呼ばれている。ハードウェアに強い兄のオタコンに対し、妹のエマはソフトウェアに強く、ハッキング・クラッキングの力は兄を凌駕する。超多量情報分析の分野を得意とし、幼いながらもビッグ・シェルのコンピュータ技術者に抜擢されていた。暗殺ウイルス「FOXDIE」を模したコンピュータウイルスを所持しており、アーセナルギアの起動を止められるのは彼女だけである。
- 性格は基本的には臆病で内向的だが芯の強く自分の意思を曲げない部分もある。幼少期は泳ぎは得意だったのだが、義父のヒューイのプールでの事故死に巻き込まれて(実際は事故ではなくエマを道連れにしようとしたヒューイの入水自殺だった)以来、水に対して重度のトラウマを抱えている。この時にオタコンが自身を助けてくれず、その後家を離れたとして彼を憎んでいた。
- ジョンソン大統領の接触後からエマを救出するまでの間に大佐へ無線連絡すると、彼女の生い立ちの詳細について聞くことができる。プールでの事故によって義父ヒューイが死亡し、義兄ハルが家を出た後、イギリスに帰国。母親はロビンソンという実業家と再婚して3人で生活を送ったが、ハイスクール卒業直前にこの義父から暴行を受けそうになり、両親と決別して単身オックスフォード大学に入学した。人工知能と複雑性理論に関する専門知識取得やGCHQ主催の暗号解読イベントに参加するなどの活動を経た後、クラッカー・グループのリーダー格として、2000年1月24日にNSAにハッキング攻撃を仕掛けてシステムを73時間に渡って機能不全に陥らせる。この事件によって世界中の諜報機関から一目置かれる存在となり、その中で彼女の生い立ちの上で欠かせない義兄ハルとの関係をアメリカ政府が把握。シャドー・モセス事件に関する情報提供とスカウトを受けて、2005年にNSA局員として極秘プロジェクトに参加し、2007年に退局したところまでが判明している。
- 雷電によってアーセナルギア破壊のために救出されるも、ヴァンプの攻撃によって致命傷を負う。その後オタコンと再会し、自身が作ったワームをG.W.に打ち込ませるが、接続が遮断され不完全に終わる。そして死の間際にオタコンに本当は彼を男性として慕っていたこと、技術者になったのも憎しみではなく少しでもオタコンに近づきたかったからであるという本当の想いを打ち明けて絶命した。オタコンは哀しみに泣き崩れながらも、監禁されている人質を重量オーバー承知でヘリに載せなければならなかったために亡骸はそのまま安置され、アーセナルギア起動に伴って自立機能を失ったビッグ・シェルと共に水没した。
- 電算室のオウムは彼女のペットだが、フォーチュンの電磁波兵器を装備している。
メタルギアソリッド3 スネークイーター
[編集]- ニコライ・ステパノヴィッチ・ソコロフ
- 声 - 龍田直樹
- 登場作品:『MGS3』『MPO』
- ソビエト社会主義共和国連邦の兵器開発を担当する、秘密設計局「OKB-754(通称ソコロフ設計局)」の局長。東側での兵器開発の第一人者だが、元々はロケット技術者であり、世界で初めて有人宇宙飛行を実現したボストーク1号のマルチエンジンクラスターの開発に大きな貢献を果たしたという。
- 『MGS3』では1962年にゼロ少佐指揮のもと、自分の作った兵器が恐ろしくなったという理由で西側へ亡命したものの、キューバ危機の発生とそれに伴う全面核戦争回避のための米ソ間の密約により再度ソ連に身柄を引き渡された過去が語られ、FOXによる「ヴァーチャスミッション」のターゲットとして登場する。その後ネイキッド・スネークによって保護されるが亡命を拒否し、利用される立場としての自分の立場を嘆いている。直後、その場をヴォルギン大佐に発見され疑いを買い、拷問にかけられ死亡したかと思われた。
- 『MPO』ではジーンによって強制収容所から助け出され、グラーニンが考案した「メタルギア」の設計をさせられていた。自分が設計していたメタルギアの用途やジーンの計画の真意を知り、「ゴースト」と名乗り、ネイキッド・スネークを無線でサポートするようになる。
- アレクサンドル・レオノヴィッチ・グラーニン
- 声 - 青野武
- 登場作品:『MGS3』
- ソビエト社会主義共和国連邦の兵器開発を担当する、秘密設計局「OKB-812(通称グラーニン設計局)」の局長。ソコロフと同様東側での兵器開発の第一人者で、SS-1C(スカッド)SRBMの輸送起立発射機部分の設計を行うなど数々の兵器開発に携わり、その功績からレーニン勲章を授与されている。
- ソコロフとは違い祖国に誇りを持っており、ソコロフの亡命に対して「亡命などありえん」と発言している。競争相手のソコロフがシャゴホッドを設計したのに対し、自身は二足歩行型核搭載戦車で対抗するが、既存技術を多く活用したシャゴホッドに対して二足歩行機構などが研究途上の技術で実績が無かったことなどが災いしてヴォルギン大佐はシャゴホッドを採用した。それを不服としてデータをアメリカにいる友人(ヒューイ)に送ったが、これが後に発展しメタルギアになった。なお、彼はこの二足歩行戦車のことを人と戦車を繋ぐミッシングリンク=金属の歯車だと発言しており、これをネイキッド・スネークが金属の歯車(メタルギア)と呼び、それが後にPWでヒューイと出会った際に彼に伝わったのがメタルギアという名前の由来である。
- スネークに協力してグロズニィグラードの鍵を渡すが、その後すぐにヴォルギンによりスパイの疑いで逮捕され、グロズニィグラードに連行されヴォルギンの拷問により死亡する。
- CIA長官
- 声 - 佐藤正治(『MPO』)
- 登場作品:『MGS3』『MPO』
- スネークがBIGBOSSの称号を受けた式典に、陸軍参謀総長と共に出席している。スネークに握手を求めるも拒否される(その理由は『MGSPW』でスネーク自身から語られる)。その後、陸軍参謀総長にFOXのような特殊潜入部隊を作ることを進言された。エンドロール後にはオセロットから「賢者の遺産」回収の報告を受けていた。
- 『MPO』では終盤に登場。アメリカに向けて弾道メタルギアが発射されたことを知り、『賢者達』のリストと共にシェルターに避難しようとしていたが、オセロットの待ち伏せに遭い、2人のボディーガード共々射殺される。
- なお、『MGS3』のシークレットシアターでは、スネークに握手を拒否されたことを根に持ち、ザ・ボスに匹敵するCQCを駆使してもスネークに握手を求め、最終的に応じられた末に報道陣や関係者の見守る中でスネークと口付けまで交わしている。
メタルギアソリッド ポータブル・オプス
[編集]メタルギアソリッド4 ガンズ・オブ・ザ・パトリオット
[編集]- ドレビン
- 声 - 藤原啓治
- ドレビンという名前は、非公式の武器商人のことで、彼はその893人目。リトル・グレイ(声 - 小堀修一)という猿を飼っている。SOPシステム(サンズ・オブ・ザ・パトリオットシステム)施行以降、システム登録していない小規模PMCや現地民兵などを顧客に商売を始め、その活動地域は世界各地(オタコンによると、ソマリア、バルカン、レバノン、ダルフール、チェチェン、チモール、ペルー、パンジャブ、カシミール、コロンビアなど)にまで広がっている。ドレビンは武器洗浄(ガンロンダリング)を扱う唯一の業者であり、ATセキュリティの社員という立場を利用した武器の横流しや、内部コネクションを通じた記録の改竄などで裏稼業を支えている。
- サンズ・オブ・ザ・パトリオットシステム施行前の裸の銃[注釈 10]や、ID銃のID認証チップを偽造チップと交換し、ID認証のプロセスなしで使用可能にしたドレビンは愛国者達のシステムの一部だった。
- 幼い頃にウガンダ内戦で肉親を失い戦争孤児となった後、反政府武装勢力であるLRA(神の抵抗軍)に誘拐され、少年兵として戦場で育つ。その後は愛国者達に拾われて、アメリカに渡りビジネスを仕込まれ、武器洗浄人(ガンロンダラー)ドレビンの一人として全世界の戦場に派遣された。
- ドレビンがスネークに接触したのは愛国者達の指示によるもので、愛国者達の目的はドレビンを通じて新たなFOXDIEをスネークの体内に注入することだった。ドレビンは旧ナノマシンの抑制剤にこれを混入し、スネークをベクター(運び屋)とすることに成功した。この新たなFOXDIEのターゲットは、愛国者達の創設メンバーでありながら愛国者達に反旗を翻しているビッグ・ボス、EVA、リキッド・オセロットである。しかしこの新型FOXDIEのおかげでスネークの体内で変異しつつあった旧FOXDIEは駆逐され、結果的にスネークの運命を大きく変えて彼を助けることとなった。
- ドレビンは同時に、リキッド・オセロットと対立関係にあるソリッド・スネークの支援(バックアップ)も指示されており、以降何度もスネークを助けるべくかれの前に現れることとなる。しかし、本心では愛国者達から解放されて自由になることを望んでおり、スネークたちを助けていたのも愛国者達からの指示であると同時に、彼らなら本当に愛国者達を打倒できるのではという思いからでもあった。他にもBB部隊の過去の詳細を知っており、スネークがBB部隊を倒すと通信で彼女たちの生い立ちを語る他、自身の境遇から彼女たちに対しては思うところがあったらしく、彼女たちをスネークが解放することを内心では望んでいた模様。事件収束後はメリルの結婚式にも飛び入りで出席して彼女たちを祝福すると同時に、そこでオタコンに自分の正体と、メリルたちラット・パトロール・チーム01もまた愛国者達のシステムの一部(「RAT PT 01」のアナグラムで「PATR10T」→「PATRIOT(愛国者)」)だったということを知らせる。
- SOPシステム崩壊後、世界中のドレビンたちと「ドレビンズ(Drebins)」という会社を設立し、今後は自分たちの意思で生きていくという夢を持っていることをオタコンに熱く語っており、その際に「Eye have you(あなたのことを監視している)」から「Drebins We have yours(私たちドレビンズはあなたのための商品を取り揃えています)」というキャッチコピーに変わった。オタコンの方も流石に彼らの正体を知った時は憤りを隠せなかったようだが、酒に酔っ払いながら語る彼に穏やかに付き合うなど、互いに親しい関係を築いたようである。
- ジョナサン
- 声 - 田中秀幸
- エド
- 声 - 飯塚昭三
メタルギアソリッド ピースウォーカー
[編集]- パス・オルテガ・アンドラーデ
- 声 - 水樹奈々
- 登場作品:『MGSPW』『MGSV』
- ピースウォーカー事件では、平和を愛するコスタリカの16歳の少女として登場する。だがその正体はCIPHER(サイファー)という組織から送られたスパイで、最終的にはビッグ・ボスらと対峙する。また、年齢も『MGSPW』時点ですでに20歳を過ぎている。ZEKEを駆ってビッグ・ボスの前に立ち塞がりパシフィカ・オーシャンを名乗ったが、それが本名かどうかは不明。
- グラウンド・ゼロ事件においては、スカルフェイスによって拉致・監禁・凌辱・拷問を受けていた。その際にはトレードマークだった髪を切られ、坊主頭のやせ細った姿になっていた。その後、ビッグ・ボスの救出作戦により、チコと共に助け出される。
- 回収されたヘリ内にて、腹部に爆弾を埋め込まれていたことが判明し、搭乗していたメディックによって麻酔なしでの爆弾の摘出手術を受ける。しかし、爆弾は2つ埋め込まれていたらしく、まだ爆弾が残っていると気づいたパスは自らヘリから飛び降り、直後に爆死。その爆発により、ビッグ・ボスと彼を庇ったメディックの2人は顔などに激しい損傷を受ける(この爆死事故が、後のヴェノム・スネーク誕生に繋がる)。
- ヒューイ(Dr.エメリッヒ)
- 声 - 田中秀幸
- 登場作品:『MGSPW』『MGSV』
- Dr.ストレンジラブ
- 声 - 菊地由美
- 登場作品:『MGSPW』『MGSV』
- FSLN(サンディニスタ民族解放戦線)
- CIA
-
- ホット・コールドマン
- 声 - 麦人
- 登場作品:『MGSPW』
- CIA中米支局長。スキンヘッドの後頭部にピースマークとコヨーテの入れ墨が描かれた男。ソ連に亡命したザ・ボスの抹殺するミッション「スネークイーター作戦」の作戦立案者だった。かつてはCIA本部で活動するエリート幹部で、冷戦時代の英雄と称されていたが、米ソ両国で進むデタントの影響により中米支局に左遷される。「人間には自ら世界を滅ぼすような真似はできない」「そのため報復の判断を人間に委ねている以上、核抑止論は不完全である」との考えを持ち、「機械の手によって確実かつ合理的に核報復を行う絶対的な核抑止力」としてピースウォーカー計画を立案、ヒューイやストレンジラブを使いピースウォーカーの開発を指揮している。
- KGB
- その他
-
- MSF訓練教官
- 声 - 山口太郎
- セシール・コジマ・カミナンデス
- 声 - 小林ゆう
- 登場作品:『MGSPW』
- アメリカ国防長官代理
- 声 - 青野武
- 登場作品:『MGSPW』
- 統合参謀本部議長
- 声 - 阪脩
- 登場作品:『MGS3』『MGSPW』
- ピースウォーカー事件にてピースウォーカーからの偽装データを受け、国家軍事指揮センターでの緊急会議に国防長官代理らと共に出席し、大統領・副大統領不在の中で核報復を決断しようとする。しかし、BIGBOSSから連絡を受けたことでNORADのレーダーが捉えたミサイルが実在の物ではないと確信、報復を強行しようとした国防長官代理と対立する。
- 10年前、陸軍参謀総長としてスネークがBIGBOSSの称号を受けた式典に参加し、当時のCIA長官にFOXのような特殊潜入部隊を作ることを進言した人物である。
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ 左遷にしても年齢に不釣合いな大出世だが、これについては海軍の提督に取り入って気に入られたからであることが仄めかされている。
- ^ 品評会にて満場一致で最悪の評価を下されたアメリカ軍のレーションを「悪くないと思うけど」と評するなど、味覚音痴である。
- ^ 独房に彼の遺体が転がっており、かなり傷んでいる。
- ^ スネークは彼女の死を確認すると、「逝ってしまった…」と呟いて看取る。
- ^ 一回戦目ではスティンガーはまだ入手できず、リモコンミサイルは電波障害のエリアなので使用不可。
- ^ DARPA局長は政府側の人間であり、本来なら「蜂起」と呼んでいるはずなため、スネークはこの時点で発言に若干の違和感を感じている。
- ^ オセロットに対する発言であり、オセロットはこれに対し「わかっています。あれは事故だったんです」と嘘をついている(実際は事故に見せかけて意図的に殺害している)。
- ^ チェコ人およびスロバキア人におけるヘフナー(ヘフネル、Heffner)姓は、実際には男性の姓であり、女性はヘフネロヴァー(Heffnerová)姓である。
- ^ 社会主義時代の旧チェコスロバキアには内務省国家安全保障隊(チェコ語:Sbor národní bezpečnosti, SNB)に同じ略称「StB」の「国家保安部」(チェコ語:Státní bezpečnost 、1990年廃止)が実在したものの、公式設定の「チェコ国際秘密警察」という名称とは大きく異なる。
- ^ 小説版ではドレビンがオールド・スネークに自己紹介をする際、自身が「裸の銃」を取り扱っていることにちなみ、自分の名前を映画『裸の銃を持つ男』の主人公、フランク・ドレビンから引用しているような内容を示唆している記述がある。
出典
[編集]- ^ a b c CP事業部 1998, p. 16.
- ^ a b CP事業部 1998, p. 19.
- ^ a b c d e f CP事業部 1998, p. 45.
- ^ 1回目のバルカン・レイブン戦後のイベントより。
- ^ a b c CP事業部 1998, p. 32.
- ^ a b CP事業部 1998, p. 34.
- ^ CP事業部 1998, pp. 34, 43.
- ^ CP事業部 1998, p. 47.
- ^ CP事業部 1998, pp. 46–47.
- ^ a b CP事業部 1998, p. 17.
- ^ CP事業部 1998, p. 23.
- ^ a b CP事業部 1998, p. 62.
参考文献
[編集]- コナミ株式会社CP事業部 編『メタルギアソリッド 公式完全ガイドブック』双葉社〈コナミ完璧攻略シリーズ 〉、1998年。ISBN 4-575-16131-4。