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オリノコワニ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
オリノコワニ
オリノコワニ
オリノコワニ Crocodylus intermedius
保全状況評価[1][2]
CRITICALLY ENDANGERED
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 爬虫綱 Reptilia
: ワニ目 Crocodilia
: クロコダイル科 Crocodylidae
: クロコダイル属 Crocodylus
: オリノコワニ C. intermedius
学名
Crocodylus intermedius
Graves, 1819[1]
和名
オリノコワニ[3]
英名
Orinoco crocodile[1][3]

オリノコワニ (Crocodylus intermedius) は、爬虫綱ワニ目クロコダイル科クロコダイル属に分類されるワニ。

分布

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コロンビアベネズエラオリノコ川水系[1]

形態

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最大全長6.7メートルと、確実な記録があるワニ目の現生種では最大種[3]。口吻は細長いが、基部はやや幅広く先端にかけて細くなる[3]。口吻基部の背面は、瘤状に隆起しない[3]。背面に並ぶ大型鱗(背鱗板)は4 - 6列で、比較的規則的に並ぶ[3]。背鱗板は隆起が発達し(外側の鱗板でより顕著)、三角形の突起状になる[3]。体色は黄褐色で、褐色がかった黒い帯模様が入る[3]

生態

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甲殻類、魚類、鳥類、哺乳類などを食べる[3]

20 - 70個の卵を産む[3]

人間との関係

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20世紀初頭から半ばにかけての皮革用の乱獲により、生息数が激減した[1]。近年でも、卵も含めた食用の密猟が報告されている[1]1975年のワシントン条約発効時から、ワシントン条約附属書Iに掲載されている[2]。生息地では、法的に保護の対象とされている[1]

出典

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  1. ^ a b c d e f g Balaguera-Reina, S.A., Espinosa-Blanco, A., Antelo, R., Morales-Betancourt, M. & Seijas, A. 2018. Crocodylus intermedius (errata version published in 2020). The IUCN Red List of Threatened Species 2018: e.T5661A181089024. https://doi.org/10.2305/IUCN.UK.2018-1.RLTS.T5661A181089024.en. Downloaded on 06 March 2021.
  2. ^ a b UNEP (2021). Crocodylus intermedius. The Species+ Website. Nairobi, Kenya. Compiled by UNEP-WCMC, Cambridge, UK. Available at: www.speciesplus.net. [Accessed 06/03/2021]
  3. ^ a b c d e f g h i j 青木良輔 「オリノコワニ」『動物世界遺産 レッド・データ・アニマルズ2 アマゾン』小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著、講談社、2001年、167頁。

関連項目

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