オムシャヌプリ
オムシャヌプリ 双子山 | |
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楽古岳から望むオムシャヌプリ | |
標高 | 1,379 m |
所在地 |
日本 北海道 浦河郡浦河町 広尾郡広尾町 |
位置 | 北緯42度18分34秒 東経143度03分17秒 / 北緯42.30944度 東経143.05472度 |
山系 | 日高山脈 |
プロジェクト 山 |
オムシャヌプリもしくは双子山(ふたごやま)は、北海道の浦河郡浦河町と広尾郡広尾町の2町にまたがる標高1,379mの山である。
概要
[編集]日高山脈を構成する南日高の山で、「双子山」の名前の通り西峰(1,379m)と東峰(1,363m)と一緒に双耳峰をなす。
かつてはオムシャヌプリ西峰はニオベツ岳という山名であり、野塚岳南側を流れるニオベツ川が由来で、アイヌ語の「ni-o-pet(樹木・そこにある・川)」が語源とされる[1]。明治期に発行された北海道実測切図には「オムシャヌプリ」という名前は現在の楽古岳につけられており、楽古岳南西側を流れるメナシュンベツ川支流、現在の654m標高点南側にある沢が「オムシャランペッ」という名前であったことからその源頭であることを意味するとされる。沢の名前の由来は不明であるが、一説にはかつては「オムシャランペッ」の出合から尾根に取り付いて楽古岳の南側から十勝地域へ行くルートがあったとされ、本来「オムシャランペッ」とは楽古岳山頂から流れる沢のことを指し、アイヌ語の「o- ru-ca or un pet(その尻・道の口・の所・にある・川)」が語源であると考えられ、その源頭の山として「o- ru-ca o nupuri(その尻・道の口・にある(川の源頭の)・山)」と言われていたものが転訛したと考えられている[2]。
現在の山にオムシャヌプリという山名がついた理由は、元々のオムシャヌプリが「楽古岳」と地形図に記載されるようになり、そこで元の名前を残そうと坂本直行氏が「双子山」に名付け橋本誠二氏が図に記したものを国土地理院に送った結果、現在の山が「オムシャヌプリ」を名乗るようになったという[2]。楽古岳には一等三角点「面射岳(おむしゃだけ)」が設置されており[3]、当時のアイヌ語名の名残である。
登山
[編集]登山道はないため残雪期に十勝岳や野塚岳と一緒に登られることが多い。
脚注
[編集]- ^ Bojan, 投稿者. “北海道のアイヌ語地名 (319) 「ニオベツ川・シロチノミ川・メナシュンベツ川」”. 2025年1月2日閲覧。
- ^ a b “楽古岳 コイボクシュメナシュンベツ沢”. amaimonoko.at-ninja.jp. 2025年1月2日閲覧。
- ^ “基準点成果等閲覧サービス”. sokuseikagis1.gsi.go.jp. 2025年1月2日閲覧。