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エーミル・ルースヴオリ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
エーミル・ルースヴオリ
Emil Ruusuvuori
2022年モンテカルロ・マスターズでのエーミル・ルースヴオリ
基本情報
愛称 エンプ(Emppu)
国籍  フィンランド
出身地 同・ヘルシンキ
生年月日 (1999-04-02) 1999年4月2日(25歳)
身長 188cm
体重 79kg
利き手
バックハンド 両手打ち
ツアー経歴
デビュー年 2018年
ツアー通算 0勝
シングルス 0勝
ダブルス 0勝
生涯獲得賞金 3,382,664 アメリカ合衆国ドル
4大大会最高成績・シングルス
全豪 2回戦(2021・23・24)
全仏 2回戦(2022・23)
全英 3回戦(2024)
全米 2回戦(2020・21)
4大大会最高成績・ダブルス
全豪 1回戦(2021・23)
全仏 2回戦(2021)
全米 3回戦(2021)
4大大会最高成績・混合ダブルス
全英 1回戦(2023)
国別対抗戦最高成績
デビス杯 ベスト4(2024)
キャリア自己最高ランキング
シングルス 37位(2023年4月3日)
ダブルス 179位(2022年5月2日)
2024年11月21日現在

エーミル・ルースヴオリEmil Ruusuvuori, フィンランド語発音: [ˈěːmɪl ˈruːs̠uˌʋuo̞̯ri]; 1999年4月2日 - )は、フィンランドヘルシンキ出身の男子プロテニス選手。身長188cm、体重79kg。右利き、バックハンドは両手打ち。ATPランキング自己最高位はシングルス37位、ダブルス179位。

選手経歴

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ジュニア時代

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5歳のときに母親とバドミントンをして遊んでいたところ、これを見ていたテニスコーチが彼のタッチセンスの良さに気づき、テニスを勧めたのが始まり。

2013年 フューチャーズ初出場

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2013年にITFジュニアトーナメントの大会に初参加。

2016年 ジュニア世界4位

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ジュニアでは2016年までにシングルスで4勝、ダブルスで6勝を挙げ、ITFジュニアランキングで4位となった。2016年からはITFフューチャーズツアーに移行した。

2017年 フューチャーズ初優勝

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2017年、ルースヴオリは全てのグランドスラム・ジュニアに参加し、全米シングルスではベスト4となった。同年11月F4 ヘルシンキのシングルスでフューチャーズ初優勝を挙げる。

2018年 チャレンジャー初出場

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2018年1月のバンコク英語版でチャレンジャー初参加。この年はフューチャーズとチャレンジャーへの参加を繰り返し、フューチャーズではシングルスで3勝、ダブルスでも3勝を挙げた。同年にプロ転向をする。

2019年 チャレンジャー初優勝

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2019年もフューチャーズとチャレンジャーへの参加を繰り返していた。同年5月のシムケント英語版ユーリ・ロディオノフ英語版とペアを組み、ダブルスでチャレンジャー初優勝を挙げる。翌月6月にフェルガナ英語版のシングルス決勝でロベルト・シド・スベルビ英語版を下し、シングルスでチャレンジャー初優勝を挙げた。この後、ルースヴオリは7月にアメルスフォールト英語版ハリー・ヘリオヴァーラ英語版とペアを組みチャレンジャー・ダブルス2勝目、9月にマナコル英語版のシングルス決勝でマッテオ・ヴィオラ英語版を2-0で完勝しチャレンジャー・シングルス2勝目を挙げた。同月、デビスカップで当時シングルス5位であったドミニク・ティームと対戦。6-3, 6-2のストレートで勝利する金星を挙げた。更に翌週行われたグラスゴー英語版決勝でアレクサンドル・ミュレール英語版を2-0で下し、チャレンジャーのシングルスで3勝目、11月のヘルシンキ英語版決勝でモハメド・サフワット英語版を2-1で下しチャレンジャー・シングルスで4勝目を挙げた。

2020年 トップ100入り

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1月の全豪オープンでグランドスラム予選入りを果たす。予選1回戦のファクンド・メナ英語版を2-0で下したが、続く2回戦のエリオット・ベンシェトリ英語版に1-2で敗れ、予選敗退となった。 2月のモンペリエ予選でマティアス・バッヒンガー英語版ニコラ・マユをそれぞれ2-0, 2-1で下し、ATPツアー本戦初進出。1回戦のデニス・ノバク英語版を2-1で下しツアー初勝利を挙げた。続く2回戦はノルベルト・ゴンボス英語版に2-0で敗れた。

COVID-19によるツアー中断を挟んで、8月にニューヨークで行われたW&Sオープンの予選では、1回戦のジェレミー・シャルディを2-0、2回戦のチアゴ・モンテイロ英語版を2セット目途中棄権で勝ち進みATPマスターズ1000本戦初進出。1回戦でセバスチャン・コルダを相手に3セット目1ブレイクダウンから逆転勝利を収めたが、2回戦でマッテオ・ベレッティーニに1-2で敗れた。この大会によってルースヴオリは順位を100位とし、ATPシングルスランキングトップ100入りを果たす。翌週行われた全米オープンでは、1回戦のアルヤジ・ベデネを3-2で下し、グランドスラム本戦初勝利を挙げた。続く2回戦ではキャスパー・ルードに2セットダウンの3セット目途中棄権で敗れた。9月の全仏オープンは1回戦のバンジャマン・ボンジ英語版に1-3で敗れ、初戦敗退となった。11月にブラティスラヴァ英語版でヘリオヴァーラとペアを組み、チャレンジャー・ダブルス3勝目を挙げる。

2021年 マスターズ4回戦進出

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2021年全仏オープンでのエーミル・ルースヴオリ

2月に行われた全豪オープンの1回戦では第10シードのガエル・モンフィスと対戦。3-6, 6-4, 7-5, 6-3, 6-3とフルセットの末ルースヴオリが勝利した。続く2回戦はペドロ・マルティネスに1-3で敗れた。また、同大会はサルヴァトーレ・カルーゾ英語版とペアを組みダブルスにも出場したが、初戦のブブリクゴルベフペアに0-2で敗れた。

3月のモンペリエ初戦、西岡良仁を6-2, 4-2DNFで下したが、2回戦のマシュー・エブデンに0-2で敗れた。同月のドバイ・テニス選手権では予選を勝ち抜き本戦に進出。1回戦のジョーダン・トンプソンを2-0で下したが、2回戦のアンドレイ・ルブレフに0-2で敗れた。同月のマイアミ・オープン初戦でカルロス・アルカラスを2-1で下すと、2回戦で第3シードのアレクサンダー・ズベレフと対戦。1-6, 6-3, 6-1とフルセット末ルースヴオリが勝利した。続く3回戦のマイケル・イマーを2-1で下したが、4回戦ヤニック・シナー相手に0-2で敗れた。

2022年 トップ50入り

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2022年モンテカルロ・マスターズでのエーミル・ルースヴオリ

年始のメルボルン・サマー・セット英語版では予選を通過して、ベスト4入り。準決勝でラファエル・ナダルに4-6, 5-7のストレートで敗退した。全豪オープンでは第9シードのフェリックス・オジェ=アリアシムに4-6, 6-0, 6-3, 3-6, 4-6のフルセットで初戦敗退。2月上旬のチェンナイ・オープンではツアー初の決勝進出。決勝ではジョアン・ソウザに敗れ、準優勝。カタール・オープンでは1回戦でダビド・ゴファンを4-6, 6-4, 6-1で下す。2回戦でカレン・カチャノフに6-7(4), 3-6で敗退。

2023年 マスターズベスト8

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2023年ムバダラ・シティDCオープンでのエーミル・ルースヴオリ

マイアミ・オープンでは2回戦で第22シードのロベルト・バウティスタ・アグートを6-4, 7-6(5)、3回戦でダニエル太郎を6-3, 7-6(3)で破り、2021年ぶりとなる大会2度目の4回戦進出。4回戦で第26シードのボーティック・ファン・デ・ザンスフルプを4-6, 6-4, 7-5で下して勝ち上がり、ATPマスターズ1000初のベスト8進出を果たす。準々決勝では第10シードのヤニック・シナーに3-6, 1-6のストレートで敗れた。デビスカップ2023英語版では準決勝のオーストラリア戦で参戦し、第2試合のアレックス・デミノーに4-6, 3-6のストレートで敗れ、チームは準決勝敗退。

2024年 ツアー通算100勝

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香港オープンでは自身2度目のツアー決勝進出。決勝ではアンドレイ・ルブレフに4-6, 4-6のストレートで敗れ、準優勝を飾った。全豪オープンではパトリック・キンプソン英語版を4-6, 6-3, 6-4, 7-6(4)で破ったことでツアー通算100勝目を達成した。2回戦では第3シードのダニール・メドベージェフに6-3, 7-6(1), 4-6, 6-7(4), 0-6の2セットアップからフルセットの熱戦の末に敗退。

ATPツアー決勝進出結果

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シングルス: 2回 (0勝2敗)

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大会グレード
グランドスラム (0–0)
ATPファイナルズ (0–0)
ATPツアー・マスターズ1000 (0–0)
ATPツアー・500シリーズ (0–0)
ATPツアー・250シリーズ (0–2)
サーフェス別タイトル
ハード (0–2)
クレー (0–0)
グラス (0–0)
結果 No. 決勝日 大会 サーフェス 対戦相手 スコア
準優勝 1. 2022年2月6日 インドの旗 プネー ハード ポルトガルの旗 ジョアン・ソウザ 6-7(4-7), 6-4, 1-6
準優勝 2. 2024年1月7日 香港の旗 香港 ハード ロシアの旗 アンドレイ・ルブレフ 4-6, 4-6

成績

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グランドスラム

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略語の説明
 W   F  SF QF #R RR Q# LQ  A  Z# PO  G   S   B  NMS  P  NH

W=優勝, F=準優勝, SF=ベスト4, QF=ベスト8, #R=#回戦敗退, RR=ラウンドロビン敗退, Q#=予選#回戦敗退, LQ=予選敗退, A=大会不参加, Z#=デビスカップ/BJKカップ地域ゾーン, PO=デビスカップ/BJKカッププレーオフ, G=オリンピック金メダル, S=オリンピック銀メダル, B=オリンピック銅メダル, NMS=マスターズシリーズから降格, P=開催延期, NH=開催なし.

大会 2017 2018 2019 2020 2021 勝-敗
全豪オープン A A A Q2 2R 1–1
全仏オープン A A A 1R 1R 0–2
ウィンブルドン A A A NH 1R 0–1
全米オープン A A A 2R 1–1
勝-敗 0–0 0–0 0–0 1–2 1–1 2–3

大会最高成績

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大会 成績
ATPファイナルズ A 出場なし
インディアンウェルズ 3R 2023
マイアミ QF 2023
モンテカルロ 2R 2022
マドリード 2R 2024
ローマ 2R 2022, 2023
カナダ 2R 2022
シンシナティ 3R 2023
上海 A 出場なし
パリ Q1 2022, 2023
オリンピック A 出場なし
デビスカップ SF 2023

ATPチャレンジャー・ITFフューチャーズ 決勝

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シングルス

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記録(10勝2敗)
ATPチャレンジャーツアー (4–2)
ITFフューチャーズ/ワールドテニスツアー (6–0)
サーフェス別
ハード (10–1)
クレー (0–1)
グラス (0–0)
結果 勝-敗 日時 トーナメント サーフェス 対戦相手 スコア
優勝 1-0 2017年11月 フィンランドの旗F4 ヘルシンキ ハード (屋内) ロシアの旗 エフゲニー・カルロフスキー英語版 4-6, 6-0, 6-1
優勝 2-0 2018年6月 スペインの旗F13 サンタ・マルガリーダ・デ・モントブイ英語版 ハード ロシアの旗 アレクサンデル・ジュルビン英語版 6-3, 6–3
優勝 3-0 2018年9月 イタリアの旗F25 ピオンビーノ ハード ドイツの旗 Sami Reinwein 6-1, 6–2
優勝 4-0 2018年10月 スウェーデンの旗F5 ファールン ハード (屋内) フィンランドの旗 パトリック・ニクラス=サルミネン英語版 6-4, 6-4
優勝 5-0 2019年3月 ノルウェーの旗F15 オスロ ハード (屋内) オランダの旗 Mick Veldheer 6-1, 6-4
優勝 6-0 2019年4月 イギリスの旗F25 サンダーランド ハード (屋内) スペインの旗 アンドレス・アルトゥニェード英語版 6-2, 7-5
優勝 1-0 2019年6月 ウズベキスタンの旗 フェルガナ ハード ドミニカ共和国の旗 ロベルト・シド・スベルビ英語版 6-3, 6–2
準優勝 1-1 2019年8月 ドイツの旗 アウクスブルク クレー ドイツの旗 ヤニック・ハンフマン英語版 6-2, 4-6, 5-7
優勝 2-1 2019年9月 スペインの旗 マナコル ハード イタリアの旗 マッテオ・ヴィオラ英語版 6-0, 6-1
優勝 3-1 2019年9月 イギリスの旗 グラスゴー ハード フランスの旗 アレクサンドル・ミュレール英語版 6-3, 6-1
優勝 4-1 2019年11月 フィンランドの旗 ヘルシンキ ハード (屋内) エジプトの旗 モハメド・サフワット英語版 6-3, 6-7(4–7), 6-2
準優勝 4-2 2020年1月 オーストラリアの旗 キャンベラ ハード ドイツの旗 フィリップ・コールシュライバー 6-7(5-7), 6-4, 3-6

ダブルス成績

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記録(6勝0敗)
ATPチャレンジャーツアー (3–0)
ITFフューチャーズ (3–0)
サーフェス別
ハード (3–0)
クレー (3–0)
グラス (0–0)
結果 勝-敗 日時 トーナメント サーフェス パートナー 対戦相手 スコア
優勝 1-0 2018年3月 フランスの旗F5 ポワチエ ハード (屋内) ノルウェーの旗 ヴィクトル・ドゥラソヴィッチ英語版 ドイツの旗 Christian Hirschmueller
ドイツの旗 David Novotny
6-4, 7-6(7-1)
優勝 2-0 2018年3月 ポルトガルの旗F5 リスボン ハード エストニアの旗 ケンネト・ライースマ英語版 カナダの旗 スティーヴン・ディエズ英語版
スペインの旗 Bruno Mardones
7-6(7-2), 6-2
優勝 3-0 2018年5月 ハンガリーの旗F1 ザラエゲルセグ クレー エストニアの旗 ケンネト・ライースマ オーストラリアの旗 Adam Taylor
オーストラリアの旗 Jason Taylor
6-4, 6-4
優勝 1-0 2019年5月 カザフスタンの旗 シムケント クレー オーストリアの旗 ユーリ・ロディオノフ英語版 ポルトガルの旗 ゴンサロ・オリヴェイラ英語版
ベラルーシの旗 アンドレイ・ヴァシレフスキー英語版
6-4, 3-6, [10-8]
優勝 2-0 2019年7月 オランダの旗 アメルスフォールト クレー フィンランドの旗 ハリー・ヘリオヴァーラ英語版 オランダの旗 Jesper de Jong
オランダの旗 Ryan Nijboer
6-3, 6-4
優勝 3-0 2020年11月 スロバキアの旗 ブラティスラヴァ ハード (屋内) フィンランドの旗 ハリー・ヘリオヴァーラ スロバキアの旗 ルカーシュ・クライン英語版
スロバキアの旗 アレックス・モルチャン英語版
6-4, 6-3

脚注

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外部リンク

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