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エクローグ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

エクローグ英語: eclogue, フランス語: églogue エグログ, ラテン語: ecloga エクロガ)は、パストラル(田園、羊飼い)をテーマとした古典的形式の田園詩牧歌のこと。このジャンルの詩は、ブコリック英語: bucolic, ラテン語: bucolicum, bucolica ブコリカ)と呼ばれることもある。

語源ギリシャ語 εκλεγη(eklegē、「選ぶ」)がローマ化したもの。元々はこの語は、あらゆるジャンルの短い詩、または、詩の本から精選されたものを表すものだった。古代人はウェルギリウスの詩『牧歌』を表すのにこの語を使い、さらに後のラテン語詩人たちは自分たちの作る田園的・牧歌的な詩(多くはウェルギリウスの模倣だった)を表すのにこの語を使った。ルネサンス期を通してのウェルギリウスの著名さと田園的・牧歌的な詩の永続性との結合が、「エクローグ」を特定のジャンルを指す一般的な語にしてしまった。エクローグを書いた後のローマの詩人には、カルプルニウス(en:Titus Calpurnius Siculus)やネメシアヌス(en:Marcus Aurelius Olympius Nemesianus)がいる。

近現代のエクローグ

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ヴァリエーション

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  • 1526年、イタリア・ルネサンスの詩人ヤコポ・サンナザロen:Jacopo Sannazaro)は『Eclogae Piscatoriae』という本を出版したが、伝統的なウェルギリウス風の羊飼いをナポリ湾出身の漁師に置き換えた。
  • イギリスの詩人フィニアス・フレッチャー(en:Phineas Fletcher)は、そのサンナザロを模倣して『Piscatorie Eclogs』(1633年)を書いた。
  • 同じくイギリスの詩人ウィリアム・ダイパー(en:William Diaper)は1712年に『Nereides: or Sea-Eclogues』を作った。その語り手は海の神と海のニンフたちである。
  • 18世紀初期になると、すべての田園的・牧歌的なジャンルはパロディ化された。ジョン・ゲイは『Shepherd's Week(羊飼いの1週間)』の中で、アンブローズ・フィリップス(en:Ambrose Philips)のエクローグを嘲笑した。また、レディ・メアリー・ウォートリー・モンタギュー(モンタギュー夫人)は6つの『Town Eclogues』を書き、当時のロンドンのファッショナブルな社交界を、ウェルギリウスの田園「アルカディア」の代用にした。

音楽

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参考文献

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  • Van Sickle, John B (2005). The Design of Virgil's Bucolics. Duckworth. 1-85399-676-9.[1]
  • Hornblower, Simon, and Antony Spawforth (1999). The Oxford Classical Dictionary: Third Edition. Oxford University Press. 019866172X.
  • Theocritus (1999). Theocritus: A Selection. Cambridge University Press. 052157420X.
  • Virgil (comm. by W. V. Clausen) (1994). Virgil: Eclogues. Clarendon, Oxford University Press. 0198150350. Reviewed in "The End of the Eclogues" [2]

関連項目

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