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ウェーブ型給油艦

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ウェーブ型給油艦
基本情報
種別 大型艦隊給油艦 (AO)
運用者  イギリス海軍補助艦隊 (RFA)
建造期間 1998年 - 2003年
就役期間 2002年 - 就役中
建造数 2隻
前級 オル型
次級 タイド型 (2代)
要目
軽荷排水量 12,500 t
満載排水量 31,500 t
全長 196.45 m
最大幅 27.20 m
吃水 9.5 m
機関方式 ディーゼル・エレクトリック方式
主機 電動機×2基
推進器
出力 18,776 shp
電源 バルチラ12V32E ディーゼル発電機×4基
速力 18ノット
航続距離 10,000海里 (15kt巡航時)
乗員 RFA要員80名+海軍要員22名
兵装
搭載機 マーリンHM.1ヘリコプター×1機
レーダー ケルビン・ヒューズ6000ARPA 航法用×2基
電子戦
対抗手段
DLJ(2) 6連装デコイ発射機×8基
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ウェーブ型給油艦英語: Wave-class tanker)は、イギリス海軍補助艦隊が運用する大型艦隊給油艦(AO)の艦級[1][2]

来歴

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国内造船所の助力のもとで行われた要求仕様の策定は1995年初頭に完了し、1996年3月に提案依頼書(RFP)が発出された。主契約者はVSEL(現在のBAE システムズ・サーフェス・シップス)社とされ、1998年5月22日より建造が開始された。

当初は2000年9月および2001年10月に1隻ずつが竣工する予定であったが、2番艦の起工は遅延した[2]

設計

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船型は凹甲板型とされており、また機関配置はアフト・エンジン型タンカーとしての配置が採用されている。ただし艦尾楼上にはヘリコプター甲板マーリンHM.1ヘリコプター1機分のハンガーが設けられているため、艦橋はその分だけ艦首方向に寄っている。

また船体は、海洋汚染関連法規に従ったダブルハル構造である[1]。基本的には商船構造とされているが、抗堪性およびダメージコントロールに関連する部分のみは海軍の基準に準じている。なおレーダー反射断面積低減のため、上部構造物や補給ステーションのポストには6度の傾斜が付されている[2]

主機関はディーゼル・エレクトリック方式を採用しており、バルチラ社製12V32Eディーゼルエンジン(6,290 bhp)およびGECLM発電機4セットによって発電し、電動機2基によってスクリュープロペラ1軸を駆動する[2]。また僻地で設備が劣る港での活動を想定し、艦首および艦尾にサイドスラスターを1基ずつ設置している[1]

液体貨物は16,500 m3を搭載可能であり、うちディーゼル燃料が15,000トン、航空燃料が3,000 m3であった。またドライカーゴも500 m3を搭載可能であるほか、20フィート型の冷凍コンテナ8基を搭載可能である[1]。洋上移送装置としては、各舷に3基ずつの補給ステーションが設定されている[2]

同型艦

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# 艦名 起工 進水 就役
A389 ウェーブ・ナイト
RFA Wave Knight
1998年
5月22日
2000年
9月29日
2002年
10月16日
A390 ウェーブ・ルーラー
RFA Wave Ruler
2000年
2月10日
2001年
2月9日
2003年
4月27日

参考文献

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  1. ^ a b c d 吉原栄一「21世紀を担うイギリス海軍の新型艦艇 (特集 イギリス海軍の展望)」『世界の艦船』第572号、海人社、2000年8月、79-95頁、NAID 40002155870 
  2. ^ a b c d e Eric Wertheim (2013). The Naval Institute Guide to Combat Fleets of the World, 16th Edition. Naval Institute Press. pp. 809-810. ISBN 978-1591149545 

関連項目

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ウィキメディア・コモンズには、ウェーブ型給油艦に関するカテゴリがあります。

同時期の諸外国海軍の補給艦