ウィーン国際空港
ウィーン国際空港 Flughafen Wien-Schwechat Vienna International Airport | |||||||||||||
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IATA: VIE - ICAO: LOWW | |||||||||||||
概要 | |||||||||||||
国・地域 | オーストリア | ||||||||||||
所在地 | ニーダーエスターライヒ州シュヴェヒャート | ||||||||||||
母都市 |
オーストリア・ウィーン スロバキア・ブラチスラヴァ | ||||||||||||
種類 | 私用 | ||||||||||||
運営者 | Flughafen Wien AG | ||||||||||||
拠点航空会社 | オーストリア航空 | ||||||||||||
標高 | 183 m (600 ft) | ||||||||||||
座標 | 北緯48度06分37秒 東経016度34分11秒 / 北緯48.11028度 東経16.56972度座標: 北緯48度06分37秒 東経016度34分11秒 / 北緯48.11028度 東経16.56972度 | ||||||||||||
公式サイト | 公式ウェブサイト | ||||||||||||
地図 | |||||||||||||
空港の位置(オーストリア) | |||||||||||||
滑走路 | |||||||||||||
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空港の一覧 |
ウィーン国際空港(独: Flughafen Wien-Schwechat、英: Vienna International Airport)は、オーストリアの首都ウィーンの南東18kmに位置するニーダーエスターライヒ州シュヴェヒャートにある空港。ウィーン近郊だけでなく、スロバキアの首都ブラチスラヴァからも49kmしか離れず便が良い。オーストリア航空グループの拠点空港である。オーストリアが冷戦時代に中立国であったため、歴史的に東西陣営の各地を結ぶハブ空港として機能し、今日でも旅客数の3割が東欧や中東方面への乗り換え客である。2019年の旅客数は3166万人で、ヨーロッパの空港で14位だった。
歴史
[編集]1938年5月14日にドイツ空軍のシュヴェヒャート基地として開設され、第5戦闘航空兵学校が併設された。1942年ハインケルの工場ができHe 219や「国民戦闘機」He 162が製造された。1944年12月7日には強制収容所が設けられ、収容者はハインケルの工場や醸造所などで働かされた。終戦後ウィーン近郊はソビエト連邦による占領地区となったが、シュヴェヒャート基地はイギリス軍に接収され英国欧州航空による定期便が開設された。1953年12月11日にオーストリア政府(50%)およびウィーン州政府・ニーダーエスターライヒ州政府(各25%)の出資により空港運営会社(現在のFlughafen Wien AG)が設立され、1954年1月1日から運営の移管を受けた。
アスペルン飛行場に代わって利用されるようになったが、当初2000mの滑走路が1つ(11/29)しかなく、1959年に3000mに延長されたのみであった。新滑走路(3600m, 16/34)は1962年に計画され、1972年の認可を経て1977年10月6日より供用されている。1982年に高速道路A4(欧州自動車道路)が接続。1985年12月27日、元パレスチナ解放機構幹部であったアブ・ニダル率いるゲリラ組織によって、イスラエルエル・アル航空のチェックインカウンターの行列に手榴弾が投げ込まれ41名が死傷するテロ事件が発生する。
施設
[編集]滑走路
[編集]東西方向(11/29, 3500m)と南北方向(16/34, 3600m)の2本の滑走路がある。11/29の南側に3680mの平行滑走路を築造する計画がある。
管制塔
[編集]SKYLINK計画に伴って2005年9月落成。Zechner & Zechner Ziviltechniker GmbHによる設計で、頂部が基部に対して45度回転した特徴的な構造をしており、高さは109mとヨーロッパで最も高い。
ターミナル
[編集]2012年6月以降、旅客向けには「ターミナル」の案内をやめ、チェックインカウンターの所在を「チェックイン1」のように案内している。
- ターミナル1
- 1992年にターミナル2の東側に建造された建物で、チェックイン1が存在する。スターアライアンス以外の主要航空会社と、ニキ航空を含むエア・ベルリングループが利用している。
- ターミナル1A
- 2005年建造の暫定的な建物で、チェックイン1Aが存在する。チェックイン1・2の改修中に格安航空会社のカウンターが待避させられている。
- ターミナル2
- 1960年6月17日供用開始。改修のため2013年1月以降チェックインカウンターは存在しない。
- オーストリアン・スターアライアンス・ターミナル
- 2012年6月5日供用開始の建物で、チェックイン3が存在する。オーストリア航空をはじめとするスターアライアンス加盟各社が利用している。
- VIPターミナル
- 要人およびゼネラル・アビエーション向けのターミナルとして2006年に建造された。高速道路A4からのアクセス、格納庫、滑走路への誘導路などが独立に用意されている。
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ターミナル1内部
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ターミナル1A内部
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ターミナル2内部
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VIPターミナル
コンコース
[編集]- コンコースD
- シェンゲン協定域外線に使用。搭乗口は直接搭乗可能なD21-D29と、バス経由のD31-D37およびD61-D70がある。かつてはコンコースAと呼ばれていた。
- コンコースB
- シェンゲン域内線に使用。コンコースCへの回廊の下に存在し、バス利用の搭乗口B31-B42がある。
- コンコースC
- シェンゲン域内線に使用。搭乗口は直接搭乗可能なC31-C42と、バス経由のC71-75がある。
- コンコースF
- シェンゲン域内線に使用。スターアライアンスターミナルのLevel 1(2階)にあり、搭乗口F01-F37はいずれも直接搭乗可能であるが、バス発着場と共用になっている。
- コンコースG
- シェンゲン域外線に使用。スターアライアンスターミナルのLevel 3(4階)にあり、搭乗口G01-G37は実際にはF01-F37と同じ設備を利用する。
アクセス
[編集]ウィーンSバーンのS7線が接続しており、ウィーン・ミッテ駅から途中7駅に停車し25分ほどかかる。直通特急シティ・エアポート・トレインも運行しており所要時間は16分。いずれも1時間あたり2本が運行されている。将来的にS70線が接続する計画があるほか、地下鉄U3線の延長もしばしば提案されている。
ウィーンおよびその近郊からÖBBポストバス[2]が運行されている。また隣国スロバキアの首都ブラチスラヴァからも近く、やはり連絡バスが運行されている。
就航路線
[編集]旅客便
[編集]ターミナル1
[編集]航空会社 | 目的地 |
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エーゲ航空 | アテネ |
エアリンガス | ダブリン |
アエロフロート・ロシア航空 | モスクワ/シェレメーチエヴォ |
アエロフロート・ロシア航空 運航は ロシア航空 |
サンクトペテルブルク |
アルジェリア航空 | アルジェ |
フランスの旗 エールフランス | パリ/シャルル・ド・ゴール [季節運航]: トゥールーズ |
フランスの旗 エールフランス 運航はフランスの旗 オップ! |
ストラスブール |
マルタ航空 | マルタ |
モルドバ航空 | キシナウ |
エア・セルビア | ベオグラード |
エア・バルティック | リガ、タリン |
アリタリア航空 | ローマ/フィウミチーノ |
ブリティッシュ・エアウェイズ | ロンドン/LHR |
コンドル航空 | [季節運航]: プンタ・カナ、バラデロ |
イージージェット | ロンドン/LGW |
ユーロウイングス | ケルン・ボン、デュッセルドルフ、ハノーファー[2016年3月26日休止]、シュトゥットガルト |
フィンエアー | ヘルシンキ |
イベリア航空 | マドリード |
イラク航空 | バクダット |
KLMオランダ航空 | アムステルダム |
KLMオランダ航空 運航は KLMシティホッパー |
アムステルダム |
ラウダモーション | |
ピーポーズ | アルテンハイン |
サウディア | ジッダ、リヤド |
タロム航空 | ブカレスト、クルジュ=ナポカ |
ターキッシュ エアラインズ | アンカラ、イスタンブール/アタテュルク、カイセリ、サムスン |
ブエリング航空 | バルセロナ |
ターミナル1A
[編集]航空会社 | 目的地 |
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カイロ航空 | フルガダ、シャルム・エル・シェイク |
チャイナエアライン | 台北/桃園 |
チェコ航空 | プラハ |
フライナス | リヤド |
フリーバード航空 | アンタルヤ |
ジョージアン・エアウェイズ | トビリシ |
レベル | アリカンテ、バルセロナ、ビルバオ、ロンドン/LGW、マラガ、ミラノ/マルペンサ、パルマ・デ・マヨルカ、パリ/シャルル・ド・ゴール、バレンシア、ヴェネツィア |
ノルウェー・エアシャトル | オスロ/ガーデモエン [2013年2月8日から2013年3月1日まで運休予定] |
ペガサス航空 | アンタルヤ、イスタンブール/サビハ・ギョクチェン [季節運航]: アンカラ |
サン・エクスプレス | アンタルヤ、イズミール、イスタンブール/サビハ・ギョクチェン |
トランサヴィア | ロッテルダム |
ウクライナ国際航空 | キエフ/ボルィースピリ |
UTエアー | モスクワ/ヴヌコヴォ |
フランスの旗 ボロテア | ナント |
ブエリング航空 | バルセロナ、パルマ・デ・マヨルカ、パリ/シャルル・ド・ゴール、ローマ/フィウミチーノ |
ウィズエアー | アイントホーフェン、グダニスク、クタイシ、マラガ、マルタ、ローマ/フィウミチーノ、テル・アビブ/ベン・グリオン、バレンシア、ヴァルナ |
ターミナル3
[編集]航空会社 | 目的地 |
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オーストリア航空 | オーストリア国内線: グラーツ、インスブルック、クラーゲンフルト、ザルツブルク、リンツ 東アジア・東南アジア: 東京/成田、バンコク/スワンナプーム、北京/首都、上海/浦東、香港 |
アドリア航空 | リュブリャナ |
中国国際航空 | 北京/首都 |
中国南方航空 | ウルムチ、広州(ウルムチ経由) |
エア・ドロミティ | ヴェローナ |
エア・インディア | デリー |
全日本空輸 | 東京/羽田 |
アルキア・イスラエル航空 | |
ブリュッセル航空 | ブリュッセル |
ブルガリア航空 | ソフィア |
クロアチア航空 | ザグレブ [季節運航]: ドゥブロヴニク、スプリト |
エジプト航空 | カイロ |
エル・アル航空 | テルアビブ/ベン・グリオン |
エミレーツ航空 | ドバイ |
エチオピア航空 | アディスアベバ |
エバー航空 | バンコク/スワンナプーム、台北/桃園(バンコク経由) |
イラン航空 | テヘラン/エマーム・ホメイニー |
大韓航空 | ソウル/仁川、チューリッヒ |
LOTポーランド航空 | ワルシャワ/ショパン |
LOTポーランド航空 運航は ユーロLOT |
クラクフ |
ルフトハンザドイツ航空 | ベルリン/ブランデンブルク[2013年10月27日就航予定]、ベルリン/テーゲル[2013年10月26日廃止予定]、デュッセルドルフ、フランクフルト、ミュンヘン、ハンブルク |
ルフトハンザ・リージョナル 運航は ユーロウイングス |
デュッセルドルフ |
ルフトハンザ・リージョナル 運航は ルフトハンザ・シティーライン |
デュッセルドルフ、ハンブルク、ミュンヘン |
ルクスエア | ルクセンブルク |
モンテネグロ航空 | ポドゴリツァ |
ノルディカ | タリン |
カタール航空 | ドーハ |
ロイヤル・ヨルダン航空 | アンマン |
スイスインターナショナルエアラインズ | チューリッヒ |
TAP ポルトガル航空 | リスボン |
タイ国際航空 | バンコク |
チュニスエア | チュニス |
貨物便
[編集]航空会社 | 目的地 |
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アシアナ・カーゴ | フランクフルト、ヨーテボリ、ソウル/仁川、モスクワ/ドモジェドヴォ |
中国南方航空 | アムステルダム、上海/浦東 |
フェデックス・エクスプレス | ブダペスト、パリ/シャルル・ド・ゴール |
大韓航空カーゴ | ブリュッセル、コペンハーゲン、ソウル/仁川、ミラノ/マルペンサ、バーゼル/ミュールーズ、ナボイ、テルアビブ/ベン・グリオン、オスロ/ガーデモエン、サラゴサ |
ロイヤルヨルダン・カーゴ | アンマン、トリポリ |
サウディア・カーゴ | ブリュッセル、リヤド |
ASL航空ベルギー | リエージュ |
ターキッシュ エアラインズカーゴ | イスタンブール/アタテュルク |
ウクライナ国際航空カーゴ | キエフ/ボルィースピリ |
UPS航空 | ケルン・ボン |
脚注
[編集]関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 公式ウェブサイト
- スロバキア・ラインズ株式会社 ÖBBポストバスとブラチスラヴァ間連絡バスを共同運行。旧スロバキアバス交通(SAD)ブラチスラヴァ株式会社。ユーロラインズ加盟。
- VOLÁNBUSZ ブダペストへの空港経由都市間バス。1日5往復。ユーロラインズ加盟。
- 地図 - Google マップ